第14章 インストール中のコンソールとロギング


RHEL インストーラーでは、メインインターフェイスに加えて、tmux ターミナルマルチプレクサーを使用して複数のウィンドウを表示および制御します。これらのウィンドウは、それぞれ異なる目的を持ち、さまざまなログを表示します。このログは、インストールプロセス中の問題のトラブルシューティングに使用できます。ウィンドウの 1 つに、root 特権を持つ対話型シェルが表示されます。このシェルは、ブートオプションまたはキックスタートコマンドを使用して明示的に無効にしない限り表示されます。

ターミナルマルチプレクサーは仮想コンソール 1 で実行されます。インストール環境を、tmux に変更する場合は、Ctrl+Alt+F1 を押します。仮想コンソール 6 で実行されているメインのインストールインターフェイスに戻るには、Ctrl+Alt+F6 を押します。テキストモードでは、仮想コンソール 1 (tmux) でインストールが開始します。コンソール 6 に切り替えると、グラフィカルインターフェイスではなくシェルプロンプトが開きます。

tmux を実行しているコンソールには、利用可能な画面が 5 つあります。その内容と、キーボードショートカットは、以下の表で説明します。キーボードショートカットは 2 段階となっており、最初に Ctrl+b を押し、両方のキーを離してから、使用する画面で数字キーを押す必要があります。

また、Ctrl+b nAlt+ Tab、および Ctrl+b p を使用して、次または前の tmux 画面に切り替えることもできます。

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表14.1 利用可能な tmux 画面
ショートカット内容

Ctrl+b 1

メインのインストールプログラム画面。テキストベースのプロンプト (テキストモードおよび RDP 認証情報の対話型入力に使用) といくつかのデバッグ情報を表示します。

Ctrl+b 2

root 特権を持つ対話型シェル。

Ctrl+b 3

インストールログ。/tmp/anaconda.log に保存されるメッセージを表示します。

Ctrl+b 4

ストレージログ。ストレージデバイスと設定に関連するメッセージを表示します。このメッセージは /tmp/storage.log に保存されます。

Ctrl+b 5

プログラムログ。インストールプロセス中に実行されるユーティリティーからのメッセージが表示されます。このメッセージは /tmp/ program.log に保存されます。

Ctrl+b 6

パッケージログ。パッケージに関連するメッセージを表示します。このメッセージは /tmp/packaging.log に保存されます。

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