第8章 64 ビット IBM Z での RHEL インストールの準備
64 ビット IBM Z アーキテクチャーに Red Hat Enterprise Linux をインストールできます。
8.1. 64 ビット IBM Z へのインストールの計画 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux 10 は、IBM z14 または IBM LinuxONE II 以降のシステムで動作します。
IBM Z へのインストールプロセスでは、ユーザーが 64 ビットの IBM Z の操作に慣れていること、また 論理パーティション (LPAR) および z/VM ゲスト仮想マシンをセットアップできることを前提としています。Red Hat Enterprise Linux を 64 ビットの IBM Z にインストールする場合、Red Hat では、Direct Access Storage Device (DASD)、ファイバーチャネルプロトコル (FCP) で接続された SCSI ディスクデバイス、virtio-blk
および virtio-scsi
デバイスをサポートします。FCP デバイスを使用する場合は、信頼性を高めるためにマルチパス設定で使用してください。
DASD は、デバイスごとに最大 3 つのパーティションを許可するディスクです。たとえば、dasda
には、dasda1
、dasda2
、および dasda3
のパーティションを設定できます。
- インストール前に決めること
- オペレーティングシステムを LPAR、KVM 上で稼働するか、z/VM ゲストのオペレーティングシステムとして稼働するか。
ネットワーク設定。64 ビットの IBM Z 向けの Red Hat Enterprise Linux 10 は、以下のネットワークデバイスに対応しています。
- 物理および仮想の OSA (オープンシステムアダプター)
- 物理および仮想の HiperSockets
-
virtio-net
デバイス - コンバージドイーサネット上 RDMA (RoCE)
-
z/VM 仮想マシンのマシンタイプとして
ESA
を必ず選択してください。他のマシンタイプを選択すると、RHEL がインストールされなくなる可能性があります。IBM のドキュメント を参照してください。
SWAPGEN ユーティリティーを使用して FBA (Fixed Block Architecture) DASD 上のスワップ領域を初期化する場合は、FBAPART
オプションを使用する必要があります。