4.5. macOS で起動可能な USB デバイスの作成
起動可能な USB デバイスを作成し、それを使用して他のマシンに Red Hat Enterprise Linux をインストールできます。起動可能な USB ドライブを作成すると、USB ドライブに以前保存されたデータがすべて警告なしに上書きされます。データをバックアップするか、空のフラッシュドライブを使用してください。起動可能な USB ドライブは、データの保存には使用できません。
前提条件
- Product Downloads ページからフルインストール用の DVD ISO または最小インストール用の Boot ISO イメージをダウンロードした。
- ISO イメージに十分な容量の USB フラッシュドライブがある。必要なサイズはさまざまです。
手順
- USB フラッシュドライブをシステムに接続します。
diskutil list
コマンドを使用してデバイスパスを特定します。デバイスパスの形式は/dev/disknumber
です。number
はディスクの数になります。ディスク番号は、ゼロ (0) から始まります。通常、disk0
は OS X リカバリーディスク、disk1
はメインの OS X インストールになります。以下の例では、disk2
が USB デバイスです。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - NAME、TYPE、および SIZE の列をフラッシュドライブと比較し、USB フラッシュドライブを特定します。たとえば、NAME は、Finder ツールのフラッシュドライブアイコンのタイトルになります。この値は、フラッシュドライブの情報パネルの値と比較することもできます。
フラッシュドライブのファイルシステムボリュームをアンマウントします。
diskutil unmountDisk /dev/disknumber
$ diskutil unmountDisk /dev/disknumber Unmount of all volumes on disknumber was successful
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドが完了すると、デスクトップからフラッシュドライブのアイコンが消えます。アイコンが消えない場合は、誤ったディスクを選択した可能性があります。誤ってシステムディスクのマウントを解除しようとすると、failed to unmount エラーが返されます。
フラッシュドライブに ISO イメージを書き込みます。macOS は、各ストレージデバイスに対してブロック (
/dev/disk*
) とキャラクターデバイス (/dev/rdisk*
) ファイルの両方を提供します。/dev/rdisknumber
キャラクターデバイスにイメージを書き込む方が、/dev/disknumber
ブロックデバイスに書き込むよりも高速です。たとえば、/Users/user_name/Downloads/rhel-{ProductNumber}-x86_64-boot.iso
ファイルを/dev/rdisk2
デバイスに書き込むには、次のコマンドを入力します。sudo dd if=/Users/user_name/Downloads/rhel-{ProductNumber}-x86_64-boot.iso of=/dev/rdisk2 bs=512K status=progress
# sudo dd if=/Users/user_name/Downloads/rhel-{ProductNumber}-x86_64-boot.iso of=/dev/rdisk2 bs=512K status=progress
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
if=
- インストールイメージへのパス。 -
of=
- ターゲットディスクを表す raw ディスクデバイス (/dev/rdisknumber)。 -
bs=512K
- データ転送を高速化するためにブロックサイズを 512 KB に設定します。 -
status=progress
- 操作中に進行状況インジケーターを表示します。
-
-
dd
コマンドがデバイスへのイメージの書き込みを終了するのを待ちます。データ転送が完了すると、# プロンプトが表示されます。プロンプトが表示されたら、root アカウントからログアウトして、USB ドライブを取り外します。これで USB ドライブを起動デバイスとして使用する準備が整いました。