22.5.2. clearpart


clearpart キックスタートコマンドはオプションです。新しいパーティションを作成する前に、システムからパーティションを削除します。デフォルトでは、パーティションは削除されません。このコマンドは 1 回だけ使用してください。

構文
clearpart OPTIONS
オプション
  • --all - システムにあるすべてのパーティションを消去します。

このオプションを使用すると、接続しているネットワークストレージなど、インストールプログラムでアクセスできるディスクがすべて消去されます。使用する場合は注意が必要です。

clearpart--drives= オプションを使用して消去するドライブのみを指定する、ネットワークストレージは後で接続する (キックスタートファイルの %post セクションを利用するなど)、ネットワークストレージのアクセスに使用されるカーネルモジュールを拒否リストに記載するなどの手段を取ると、保持したいストレージが消去されるのを防ぐことができます。

  • --drives= - ドライブを指定してパーティションを消去します。次の例では、プライマリー IDE コントローラーの 1 番目と 2 番目のドライブにあるパーティションをすべて消去することになります。

    clearpart --drives=hda,hdb --all

    マルチパスのデバイスを消去する場合は、disk/by-id/scsi-WWID の形式を使用します。WWID はデバイスの World-Wide Identifier になります。WWID 58095BEC5510947BE8C0360F604351918 のディスクを消去する場合は以下を使用します。

    clearpart --drives=disk/by-id/scsi-58095BEC5510947BE8C0360F604351918

    マルチパスのデバイスを消去する場合はこの形式が適しています。ただし、エラーが発生する場合は、そのマルチパスデバイスが論理ボリュームマネージャー (LVM) を使用していなければ、disk/by-id/dm-uuid-mpath-WWID の形式を使用して消去することもできます。WWID はデバイスの World-Wide Identifier です。WWID 2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017 のディスクを消去する場合は以下を使用します。

    clearpart --drives=disk/by-id/dm-uuid-mpath-2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017

    mpatha などのデバイス名でマルチパスデバイスを指定しないでください。このようなデバイス名は、特定のディスクに固有の名前ではありません。インストール時に、/dev/mpatha という名前のディスクが必ずしも期待したディスクを指すとは限りません。したがって、clearpart コマンドを使用する際は、間違ったディスクが対象となる可能性があります。

  • --initlabel - フォーマット用に指定されたそれぞれのアーキテクチャーで全ディスクに対してデフォルトのディスクラベルを作成して、ディスクを初期化します。たとえば、x86 の場合は gpt になります。--initlabel によりすべてのディスクが処理されてしまうため、フォーマット対象のドライブだけを接続することが重要です。--initlabel が使用されていない場合でも、clearpart によってクリアされたディスクにはラベルが作成されます。

    clearpart --initlabel --drives=names_of_disks

    以下に例を示します。

    clearpart --initlabel --drives=dasda,dasdb,dasdc
  • --list= - 消去するパーティションを指定します。このオプションを使用すると、--all および --linux のオプションがオーバーライドされます。異なるドライブ間で使用できます。以下に例を示します。

    clearpart --list=sda2,sda3,sdb1
  • --disklabel=LABEL - 使用するデフォルトのディスクラベルを設定します。そのプラットフォームでサポートされるディスクラベルのみが設定できます。たとえば、64 ビットの Intel アーキテクチャーおよび AMD アーキテクチャーでは、msdos ディスクラベルおよび gpt ディスクラベルが使用できますが、dasd は使用できません。
  • --linux - すべての Linux パーティションを消去します。
  • --none (デフォルト) - パーティションは削除されません。
  • --cdl - LDL DASD を CDL 形式に再フォーマットします。
注記
  • レガシー BIOS モードで実行されている x86_64 システムでは、GPT ディスクラベルがデフォルトになります。このようなシステムが GPT で正常に起動できるようにするには、専用の BIOS ブートパーティションを追加してください。自動インストールの場合は、reqpart キックスタートコマンドを使用して、必要に応じてこの BIOS ブートパーティションを自動的に作成することを検討してください。必要に応じて、part キックスタートコマンドを使用してください (例: part biosboot --size=1)。GPT ではなく古い MBR パーティションスキームを使用し続ける場合は、次の 2 つの選択肢があります。

    • キックスタートインストール中に、clearpart コマンドで --disklabel msdos オプションを使用します。
    • または、インストーラーのブートプロンプトで inst.disklabel=mbr ブートオプションを追加します。
  • マルチパスのデバイスを指定する場合は、disk/by-id/scsi-WWID の形式を使用します。WWID はデバイスの World-Wide Identifier です。WWID が 58095BEC5510947BE8C0360F604351918 のディスクを指定するには、以下のコマンドを使用します。

    ignoredisk --only-use=disk/by-id/scsi-58095BEC5510947BE8C0360F604351918

    この形式はすべてのマルチパスデバイスに適していますが、エラーが発生した場合は、論理ボリュームマネージャー (LVM) を使用しないマルチパスデバイスも、disk/by-id/dm-uuid-mpath-WWID 形式を使用して指定できます。この場合の WWID はデバイスの world-wide identifier です。たとえば、WWID 2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017 のディスクを指定する場合は以下を使用します。

    ignoredisk --only-use=disk/by-id/dm-uuid-mpath-2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017

    mpatha などのデバイス名でマルチパスデバイスを指定しないでください。このようなデバイス名は、特定のディスクに固有の名前ではありません。インストール中に /dev/mpatha という名前のディスクが、予期したディスクと異なる可能性があります。したがって、ignoredisk コマンドが間違ったディスクをターゲットにする可能性があります。

  • sdX (または /dev/sdX) 形式では、デバイス名が再起動後に維持される保証がないため、一部のキックスタートコマンドの使用が複雑になる可能性があります。コマンドにデバイスノード名が必要な場合は、/dev/disk の項目を代わりに使用できます。以下に例を示します。

    clearpart --drives=sda

    上記のコマンドの代わりに、以下のいずれかを使用します。

    clearpart --drives=/dev/disk/by-path/pci-0000:00:05.0-scsi-0:0:0:0
    clearpart --drives=/dev/disk/by-id/ata-ST3160815AS_6RA0C882

    このアプローチを使用すると、コマンドは常に同じストレージデバイスをターゲットとします。これは、大規模なストレージ環境で特に役立ちます。システムで使用可能なデバイス名を調べるには、対話型インストール中に ls -lR /dev/disk コマンドを使用できます。ストレージデバイスを一貫して参照するさまざまな方法の詳細は、永続的な命名属性 を参照してください。

  • clearpart コマンドを使用する場合は、論理パーティションには part --onpart コマンドは使用できません。
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