22.4. 巻き戻しテープデバイスへの書き込み
巻き戻しテープデバイスは、操作のたびにテープを巻き戻します。データをバックアップするには、tar
コマンドを使用できます。デフォルトでは、テープデバイスの ブロックサイズ
は 10KB(bs=10k)
です。export TAPE=/dev/st0
属性を使用して TAPE
環境変数を設定できます。代わりに -f
デバイスオプションを使用してテープデバイスファイルを指定します。このオプションは、複数のテープデバイスを使用する場合に役立ちます。
前提条件
-
mt-st
パッケージがインストールされている。詳細は、テープドライブ管理ツールのインストール を参照。 テープドライブが読み込まれている。
mt -f /dev/st0 load
# mt -f /dev/st0 load
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手順
テープヘッドを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここでは、以下のようになります。
-
現在の
ファイル番号
は -1 です。 -
block number
はテープヘッドを定義します。デフォルトでは、-1 に設定されます。 -
block size
0 は、テープデバイスのブロックサイズが固定されていないことを示します。 -
Soft error count
は、mt status コマンドの実行後に発生したエラーの数を示します。 -
General status bits
は、テープデバイスの統計を表示します。 -
DR_OPEN
は、ドアが開き、テープデバイスが空であることを示します。IM_REP_EN
は即時レポートモードです。
-
現在の
テープデバイスが空でない場合は、それを上書きします。
tar -czf /dev/st0 _/source/directory
# tar -czf /dev/st0 _/source/directory
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは、テープデバイスのデータを
/source/directory
の内容で上書きします。/source/directory
をテープデバイスにバックアップします。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow テープデバイスのステータスを表示します。
mt -f /dev/st0 status
# mt -f /dev/st0 status
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検証
テープデバイスにあるすべてのファイルのリストを表示します。
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