14.5. イベントおよび状態を使用したデータボリュームの診断
oc describe コマンドを使用してデータボリュームの問題を分析し、解決できるようにします。
14.5.1. 状態およびイベントについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドで生成される Conditions および Events セクションの出力を検査してデータボリュームの問題を診断します。
oc describe dv <DataVolume>
$ oc describe dv <DataVolume>
表示される Conditions セクションには、3 つの Types があります。
-
Bound -
running -
Ready
Events セクションでは、以下の追加情報を提供します。
-
イベントの
Type -
ロギングの
Reason -
イベントの
Source -
追加の診断情報が含まれる
Message
oc describe からの出力には常に Events が含まれるとは限りません。
イベントは Status、Reason、または Message のいずれかの変更時に生成されます。状態およびイベントはどちらもデータボリュームの状態の変更に対応します。
たとえば、インポート操作中に URL のスペルを誤ると、インポートにより 404 メッセージが生成されます。メッセージの変更により、理由と共にイベントが生成されます。Conditions セクションの出力も更新されます。
14.5.2. 状態およびイベントを使用したデータボリュームの分析 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
describe コマンドで生成される Conditions セクションおよび Events セクションを検査することにより、永続ボリューム要求 (PVC) に関連してデータボリュームの状態を判別します。また、操作がアクティブに実行されているか、完了しているかどうかを判断します。また、データボリュームのステータスに関する特定の詳細、およびどのように現在の状態になったかに関する情報を提供するメッセージを受信する可能性があります。
状態の組み合わせは多数あります。それぞれは一意のコンテキストで評価される必要があります。
各種の組み合わせの例を以下に示します。
Bound: この例では正常にバインドされた PVC が表示されます。TypeはBoundであるため、StatusはTrueになります。PVC がバインドされていない場合、StatusはFalseになります。PVC がバインドされると、PVC がバインドされていることを示すイベントが生成されます。この場合、
ReasonはBoundで、StatusはTrueです。Messageはデータボリュームを所有する PVC を示します。EventsセクションのMessageでは、PVC がバインドされている期間 (Age) およびどのリソース (From) によってバインドされているか、datavolume-controllerに関する詳細が提供されます。出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Running: この場合、TypeがRunningであり、StatusがFalseであることに注意してください。これは、操作の失敗の原因となったイベントが発生したことを示しています。ステータスをTrueからFalseに変更します。ただし、
ReasonがCompletedであり、MessageフィールドにはImport Completeが表示されることに注意してください。Eventsセクションには、ReasonおよびMessageに失敗した操作に関する追加のトラブルシューティング情報が含まれます。この例では、Eventsセクションの最初のWarningに一覧表示されるMessageに、404によって接続できないことが示唆されます。この情報から、インポート操作が実行されており、データボリュームにアクセスしようとしている他の操作に対して競合が生じることを想定できます。
出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Ready:TypeがReadyであり、StatusがTrueの場合、以下の例のようにデータボリュームは使用可能な状態になります。データボリュームが使用可能な状態にない場合、StatusはFalseになります。出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow