10.9. sysprep を使用した Windows のインストールの自動化


Microsoft DVD イメージとsysprepを使用して、Windows 仮想マシンのインストール、セットアップ、およびソフトウェアプロビジョニングを自動化できます。

10.9.1. Windows DVD を使用した VM ディスクイメージの作成

Microsoft はダウンロード用のディスクイメージを提供していませんが、Windows DVD を使用してディスクイメージを作成できます。このディスクイメージを使用して、仮想マシンを作成できます。

手順

  1. Open Shift Virtualization Web コンソールで、Storage PersistentVolumeClaims Create PersistentVolumeClaim With Data upload formをクリックします。
  2. 目的のプロジェクトを選択します。
  3. 永続ボリューム要求の名前を設定します。
  4. Windows DVD から仮想マシンディスクイメージをアップロードします。これで、イメージをブートソースとして使用して、新しい Windows 仮想マシンを作成できます。

10.9.2. ディスクイメージを使用した Windows のインストール

ディスクイメージを使用して、仮想マシンに Windows をインストールできます。

前提条件

  • Windows DVD を使用してディスクイメージを作成する必要があります。
  • autounattend.xml 応答ファイルを作成する必要があります。詳細は、Microsoft のドキュメント を参照してください。

手順

  1. OpenShift Container Platform コンソールで、サイドメニューから Virtualization Catalog をクリックします。
  2. Windows テンプレートを選択し、Customize VirtualMachine をクリックします。
  3. Disk source リストから Upload (Upload a new file to a PVC) を選択し、DVD イメージを参照します。
  4. Review and create VirtualMachine をクリックします。
  5. Clone available operating system source to this Virtual Machine のチェックを外します。
  6. Start this VirtualMachine after creation のチェックを外します。
  7. Scripts タブの Sysprep セクションで、Edit をクリックします。
  8. autounattend.xml 応答ファイルを参照し、Save をクリックします。
  9. Create VirtualMachine をクリックします。
  10. YAML タブで、running:falserunStrategy: RerunOnFailure に置き換え、Save をクリックします。

VM は、autounattend.xml 応答ファイルを含む sysprep ディスクで開始されます。

10.9.3. sysprep を使用した Windows 仮想マシンの一般化

イメージを一般化すると、イメージが仮想マシン (VM) にデプロイされる際に、システム固有の設定データがすべて削除されます。

仮想マシンを一般化する前に、Windows の無人インストール後にsysprepツールが応答ファイルを検出できないことを確認する必要があります。

手順

  1. OpenShift Container Platform コンソールで、Virtualization VirtualMachines をクリックします。
  2. Windows 仮想マシンを選択して、VirtualMachine details ページを開きます。
  3. Disks タブをクリックします。
  4. sysprep ディスクの Options メニュー kebab をクリックし、Detach を選択します。
  5. デタッチ をクリックします。
  6. sysprepツールによる検出を回避するために、C:\Windows\Panther\unattend.xmlの名前を変更します。
  7. 次のコマンドを実行して、sysprep プログラムを開始します。

    %WINDIR%\System32\Sysprep\sysprep.exe /generalize /shutdown /oobe /mode:vm
  8. sysprepツールが完了すると、Windows 仮想マシンがシャットダウンします。これで、仮想マシンのディスクイメージを Windows 仮想マシンのインストールイメージとして使用できるようになりました。

これで、仮想マシンを特殊化できます。

10.9.4. Windows 仮想マシンの特殊化

仮想マシン (VM) を特殊化すると、一般化された Windows イメージから VM にコンピューター固有の情報が設定されます。

前提条件

  • 一般化された Windows ディスクイメージが必要です。
  • unattend.xml 応答ファイルを作成する必要があります。詳細は、Microsoft のドキュメント を参照してください。

手順

  1. OpenShift Container Platform コンソールで、Virtualization Catalog をクリックします。
  2. Windows テンプレートを選択し、Customize VirtualMachine をクリックします。
  3. Disk source リストから PVC (clone PVC) を選択します。
  4. 一般化された Windows イメージの Persistent Volume Claim project および Persistent Volume Claim name を指定します。
  5. Review and create VirtualMachine をクリックします。
  6. Scripts タブをクリックします。
  7. Sysprep セクションで、Edit をクリックし、unattend.xml 応答ファイルを参照して、Save をクリックします。
  8. Create VirtualMachine をクリックします。

Windows は初回起動時に、unattend.xml 応答ファイルを使用して VM を特殊化します。これで、仮想マシンを使用する準備が整いました。

10.9.5. 関連情報

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