検索

10.2. コマンドラインを使用したアプリケーションの移行

download PDF

移行を自動化するために、コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して MTC API でアプリケーションを移行できます。

10.2.1. 移行の前提条件

  • cluster-admin 権限を持つユーザーとしてすべてのクラスターにログインしている必要があります。

イメージの直接移行

  • ソースクラスターのセキュアな OpenShift イメージレジストリーが公開されていることを確認する必要があります。
  • 公開されるレジストリーへのルートを作成しておく必要があります。

ボリュームの直接移行

  • クラスターがプロキシーを使用する場合に Stunnel TCP プロキシーを設定している必要があります。

クラスター

  • ソースクラスターは、最新の z-stream リリースにアップグレードされる必要があります。
  • MTC のバージョンは、すべてのクラスターで同一である必要があります。

ネットワーク

  • クラスターには、レプリケーションリポジトリーに対して、また各クラスター間で無制限のネットワークアクセスが必要です。
  • move を使用して永続ボリュームをコピーする場合、クラスターにはリモートボリュームへの無制限のネットワークアクセスが必要です。
  • OpenShift Container Platform 4 クラスターで以下のポートを有効にする必要があります。

    • 6443 (API サーバー)
    • 443 (ルート)
    • 53 (DNS)
  • TLS を使用している場合は、レプリケーションリポジトリーでポート 443 を有効にする必要があります。

永続ボリューム (PV)

  • PV は有効である必要があります。
  • PV は永続ボリューム要求にバインドされる必要があります。
  • スナップショットを使用して PV をコピーする場合には、以下の前提条件が追加されます。

    • クラウドプロバイダーはスナップショットをサポートしている必要があります。
    • PV に同じクラウドプロバイダーがなければなりません。
    • PV は同じ地理的リージョンにある必要があります。
    • PV には同じストレージクラスがなければなりません。

10.2.2. イメージの直接移行用のレジストリールートの作成

イメージを直接移行するには、すべてのリモートクラスターで公開されている OpenShift イメージレジストリーへのルートを作成する必要があります。

前提条件

  • OpenShift イメージレジストリーは、すべてのリモートクラスター上の外部トラフィックに公開する必要があります。

    デフォルトで OpenShift Container Platform 4 レジストリーを公開しておく。

手順

  • OpenShift Container Platform 4 レジストリーへのルートを作成するには、以下のコマンドを実行します。

    $ oc create route passthrough --service=image-registry -n openshift-image-registry

10.2.3. プロキシー設定

OpenShift Container Platform 4.1 以前のバージョンでは、これらのバージョンはクラスター全体の proxy オブジェクトをサポートしないため、Migration Toolkit for Containers Operator のインストール後に、MigrationController カスタムリソース (CR) マニフェストでプロキシーを設定する必要があります。

OpenShift Container Platform 4.2 から 4.12 の場合、MTC (Migration Toolkit for Containers) はクラスター全体のプロキシー設定を継承します。クラスター全体のプロキシー設定を上書きする場合は、プロキシーパラメーターを変更できます。

10.2.3.1. ボリュームの直接移行

MTC 1.4.2 で、ボリュームの直接移行 (DVM) が導入されました。DVM は 1 つのプロキシーのみをサポートします。ターゲットクラスターもプロキシーの背後にある場合、ソースクラスターはターゲットクラスターのルートにアクセスできません。

プロキシーの背後にあるソースクラスターから DVM を実行する場合には、トランスポート層で機能する TCP プロキシーを設定して、SSL 接続を独自の SSL 証明書で復号化および再暗号化せずに透過的に転送する必要があります。Stunnel プロキシーは、このようなプロキシーの例です。

10.2.3.1.1. DVM の TCP プロキシー設定

TCP プロキシー経由でソースとターゲットクラスターの間に直接接続を設定し、プロキシーを使用できるように MigrationController CR の stunnel_tcp_proxy 変数を設定できます。

apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
kind: MigrationController
metadata:
  name: migration-controller
  namespace: openshift-migration
spec:
  [...]
  stunnel_tcp_proxy: http://username:password@ip:port

ボリュームの直接移行 (DVM) は、プロキシーの Basic 認証のみをサポートします。さらに、DVM は、TCP 接続を透過的にトンネルできるプロキシーの背後でのみ機能します。中間者モードの HTTP/HTTPS プロキシーは機能しません。既存のクラスター全体にわたるプロキシーはこの動作をサポートしない可能性があります。その結果、DVM のプロキシー設定は、MTC の通常のプロキシー設定とは異なる状態に保たれます。

10.2.3.1.2. HTTP/HTTPS プロキシーの代わりに TCP プロキシーを使用する理由

DVM を有効にするには、OpenShift ルートを介してソースおよびターゲットクラスター間で Rsync を実行します。トラフィックは、TCP プロキシーである Stunnel を使用して暗号化されます。ソースクラスターで実行している Stunnel は、ターゲット Stunnel との TLS 接続を開始し、暗号化されたチャネルでデータを転送します。

OpenShift のクラスター全体の HTTP/HTTPS プロキシーは通常、外部サーバーで独自の TLS セッションをネゴシエートする中間者モードで設定されます。ただし、これは Stunnel では機能しません。Stunnel では、プロキシーによって TLS セッションが変更されないようにする必要があります。基本的には、プロキシーを透過的なトンネルにし、単純に TCP 接続をそのまま転送する必要があります。したがって、TCP プロキシーを使用する必要があります。

10.2.3.1.3. 既知の問題

移行が Upgrade request required エラーで失敗する

移行コントローラーは SPDY プロトコルを使用してリモート Pod 内でコマンドを実行します。リモートクラスターがプロキシーまたは、SPDY プロトコルをサポートしないファイアウォールの背後にある場合には、移行コントローラーはリモートコマンドの実行に失敗します。移行に失敗し、Upgrade request required というエラーメッセージが表示されます。回避策: SPDY プロトコルをサポートするプロキシーを使用します。

SPDY プロトコルのサポートに加えて、このプロキシーまたはファイアウォールでは、Upgrade HTTP ヘッダーを API サーバーに渡す必要もあります。クライアントはこのヘッダーを使用して API サーバーと Websocket 接続を開きます。Upgrade ヘッダーがプロキシーまたはファイアウォールでブロックされると、移行に失敗し、Upgrade request required というエラーメッセージが表示されます。回避策: プロキシーで Upgrade ヘッダーが転送されるようにしてください。

10.2.3.2. 移行用のネットワークポリシーのチューニング

OpenShift は、クラスターで使用されるネットワークプラグインに基づいて NetworkPolicy または EgressFirewalls を使用した Pod との間のトラフィックの制限をサポートします。移行に関連するソース namespace のいずれかがこのようなメカニズムを使用して Pod へのネットワークトラフィックを制限する場合には、この制限により移行時に Rsync Pod へのトラフィックが誤って停止される可能性があります。

ソースおよびターゲットクラスターの両方で実行される Rsync Pod は OpenShift Route 経由で相互に接続する必要があります。既存の NetworkPolicy または EgressNetworkPolicy オブジェクトは、これらのトラフィックの制限が課されないように Rsync Pod を自動的に取り除くように設定できます。

10.2.3.2.1. NetworkPolicy の設定
10.2.3.2.1.1. Rsync Pod からの egress トラフィック

Rsync Pod の一意のラベルを使用し、同期元または同期先 namespace の NetworkPolicy 設定がこのタイプのトラフィックをブロックする場合に egress トラフィックがそれらを通過することを許可できます。以下のポリシーは、namespace の Rsync Pod からの egress トラフィックを許可します。

apiVersion: networking.k8s.io/v1
kind: NetworkPolicy
metadata:
  name: allow-all-egress-from-rsync-pods
spec:
  podSelector:
    matchLabels:
      owner: directvolumemigration
      app: directvolumemigration-rsync-transfer
  egress:
  - {}
  policyTypes:
  - Egress
10.2.3.2.1.2. Rsync Pod への ingress トラフィック
apiVersion: networking.k8s.io/v1
kind: NetworkPolicy
metadata:
  name: allow-all-egress-from-rsync-pods
spec:
  podSelector:
    matchLabels:
      owner: directvolumemigration
      app: directvolumemigration-rsync-transfer
  ingress:
  - {}
  policyTypes:
  - Ingress
10.2.3.2.2. EgressNetworkPolicy 設定

EgressNetworkPolicy オブジェクトまたは Egress ファイアウォール は、egress トラフィックをクラスターからブロックするために設計された OpenShift コンストラクトです。

NetworkPolicy オブジェクトとは異なり、Egress ファイアウォールは namespace のすべての Pod に適用されるためにプロジェクトレベルで機能します。そのため、Rsync Pod の一意のラベルを使用すると、この制限から除外するのは Rsync Pod だけではありません。ただし、ソースおよびターゲットクラスターの CIDR 範囲をポリシーの Allow ルールに追加して、2 つのクラスター間で直接接続を設定できます。

Egress ファイアウォールが存在するクラスターに基づいて、他のクラスターの CIDR 範囲を追加して、2 つの間の egress トラフィックを許可できます。

apiVersion: network.openshift.io/v1
kind: EgressNetworkPolicy
metadata:
  name: test-egress-policy
  namespace: <namespace>
spec:
  egress:
  - to:
      cidrSelector: <cidr_of_source_or_target_cluster>
    type: Deny
10.2.3.2.3. データ転送用の代替エンドポイントの選択

デフォルトでは、DVM は OpenShift Container Platform ルートをエンドポイントとして使用して、PV データを宛先クラスターに転送します。クラスタートポロジーで許可されている場合は、サポートされている別の種類のエンドポイントを選択できます。

クラスターごとに、MigrationController CR で適切な 宛先 クラスターに rsync_endpoint_type 変数を設定することで、エンドポイントを設定できます。

apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
kind: MigrationController
metadata:
  name: migration-controller
  namespace: openshift-migration
spec:
  [...]
  rsync_endpoint_type: [NodePort|ClusterIP|Route]
10.2.3.2.4. RsyncPod の補足グループの設定

PVC が共有ストレージを使用する場合、Pod がアクセスを許可するように RsyncPod 定義に補足グループを追加して、そのストレージへのアクセスを設定できます。

表10.2 RsyncPod の補足グループ
変数デフォルト説明

src_supplemental_groups

string

設定されていません

ソース Rsync Pod の補足グループのコンマ区切りリスト

target_supplemental_groups

string

設定されていません

ターゲット Rsync Pod の補足グループのコンマ区切りリスト

使用例

MigrationController CR を更新して、これらの補足グループの値を設定できます。

spec:
  src_supplemental_groups: "1000,2000"
  target_supplemental_groups: "2000,3000"

10.2.3.3. プロキシーの設定

前提条件

  • cluster-admin 権限を持つユーザーとしてすべてのクラスターにログインしている必要があります。

手順

  1. MigrationController CR マニフェストを取得します。

    $ oc get migrationcontroller <migration_controller> -n openshift-migration
  2. プロキシーパラメーターを更新します。

    apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
    kind: MigrationController
    metadata:
      name: <migration_controller>
      namespace: openshift-migration
    ...
    spec:
      stunnel_tcp_proxy: http://<username>:<password>@<ip>:<port> 1
      noProxy: example.com 2
    1
    ボリュームの直接移行のための Stunnel プロキシー URL。
    2
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りの一覧。

    サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。インストール設定で networking.machineNetwork[].cidr フィールドで定義されるネットワークに含まれていないワーカーをスケールアップする場合、それらをこのリストに追加し、接続の問題を防ぐ必要があります。

    httpProxy または httpsProxy フィールドのいずれも設定されていない場合、このフィールドは無視されます。

  3. マニフェストを migration-controller.yaml として保存します。
  4. 更新したマニフェストを適用します。

    $ oc replace -f migration-controller.yaml -n openshift-migration

10.2.4. MTC API を使用したアプリケーションの移行

MTC (Migration Toolkit for Containers) API を使用してコマンドラインからアプリケーションを移行できます。

手順

  1. host クラスターの MigCluster CR マニフェストを作成します。

    $ cat << EOF | oc apply -f -
    apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
    kind: MigCluster
    metadata:
      name: <host_cluster>
      namespace: openshift-migration
    spec:
      isHostCluster: true
    EOF
  2. リモートクラスターごとに Secret オブジェクトマニフェストを作成します。

    $ cat << EOF | oc apply -f -
    apiVersion: v1
    kind: Secret
    metadata:
      name: <cluster_secret>
      namespace: openshift-config
    type: Opaque
    data:
      saToken: <sa_token> 1
    EOF
    1
    リモートクラスターの base64 でエンコードされた migration-controller サービスアカウント (SA) トークンを指定します。以下のコマンドを実行してトークンを取得できます。
    $ oc sa get-token migration-controller -n openshift-migration | base64 -w 0
  3. それぞれのリモートクラスターについて MigCluster CR マニフェストを作成します。

    $ cat << EOF | oc apply -f -
    apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
    kind: MigCluster
    metadata:
      name: <remote_cluster> 1
      namespace: openshift-migration
    spec:
      exposedRegistryPath: <exposed_registry_route> 2
      insecure: false 3
      isHostCluster: false
      serviceAccountSecretRef:
        name: <remote_cluster_secret> 4
        namespace: openshift-config
      url: <remote_cluster_url> 5
    EOF
    1
    リモートクラスターの Cluster CR を指定します。
    2
    オプション: イメージの直接移行には、公開されるレジストリールートを指定します。
    3
    SSL 検証は、false の場合に有効になります。CA 証明書は、true の場合は必要ではなく、チェックされません。
    4
    リモートクラスターの Secret オブジェクトを指定します。
    5
    リモートクラスターの URL を指定します。
  4. すべてのクラスターが Ready 状態にあることを確認します。

    $ oc describe MigCluster <cluster>
  5. レプリケーションリポジトリーの Secret オブジェクトマニフェストを作成します。

    $ cat << EOF | oc apply -f -
    apiVersion: v1
    kind: Secret
    metadata:
      namespace: openshift-config
      name: <migstorage_creds>
    type: Opaque
    data:
      aws-access-key-id: <key_id_base64> 1
      aws-secret-access-key: <secret_key_base64> 2
    EOF
    1
    キー ID を base64 形式で指定します。
    2
    シークレットキーを base64 形式で指定します。

    AWS 認証情報はデフォルトで base64 でエンコードされます。それぞれのキーを使用して以下のコマンドを実行して、認証情報をエンコードする必要があります。

    $ echo -n "<key>" | base64 -w 0 1
    1
    キー ID またはシークレットキーを指定します。どちらの値も base64 でエンコードする必要があります。
  6. レプリケーションリポジトリーの MigStorage CR マニフェストを作成します。

    $ cat << EOF | oc apply -f -
    apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
    kind: MigStorage
    metadata:
      name: <migstorage>
      namespace: openshift-migration
    spec:
      backupStorageConfig:
        awsBucketName: <bucket> 1
        credsSecretRef:
          name: <storage_secret> 2
          namespace: openshift-config
      backupStorageProvider: <storage_provider> 3
      volumeSnapshotConfig:
        credsSecretRef:
          name: <storage_secret> 4
          namespace: openshift-config
      volumeSnapshotProvider: <storage_provider> 5
    EOF
    1
    バケット名を指定します。
    2
    オブジェクトストレージの Secrets CR を指定します。オブジェクトストレージの Secrets CR に保存される認証情報が正しいことを確認する必要があります。
    3
    ストレージプロバイダーを指定します。
    4
    オプション: スナップショットを使用してデータをコピーする場合は、オブジェクトストレージの Secrets CR を指定します。オブジェクトストレージの Secrets CR に保存される認証情報が正しいことを確認する必要があります。
    5
    オプション: スナップショットを使用してデータをコピーする場合は、ストレージプロバイダーを指定します。
  7. MigStorage CR が Ready 状態にあることを確認します。

    $ oc describe migstorage <migstorage>
  8. MigPlan CR マニフェストを作成します。

    $ cat << EOF | oc apply -f -
    apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
    kind: MigPlan
    metadata:
      name: <migplan>
      namespace: openshift-migration
    spec:
      destMigClusterRef:
        name: <host_cluster>
        namespace: openshift-migration
      indirectImageMigration: true 1
      indirectVolumeMigration: true 2
      migStorageRef:
        name: <migstorage> 3
        namespace: openshift-migration
      namespaces:
        - <source_namespace_1> 4
        - <source_namespace_2>
        - <source_namespace_3>:<destination_namespace> 5
      srcMigClusterRef:
        name: <remote_cluster> 6
        namespace: openshift-migration
    EOF
    1
    false の場合、直接的なイメージ移行が有効にされます。
    2
    false の場合、直接的なボリューム移行が有効にされます。
    3
    MigStorage CR インスタンスの名前を指定します。
    4
    namespace を 1 つ以上指定します。デフォルトで、宛先 namespace の名前は同じです。
    5
    宛先 namespace が異なる場合には、宛先 namespace を指定します。
    6
    ソースクラスター MigCluster インスタンスの名前を指定します。
  9. MigPlan インスタンスが Ready 状態にあることを確認します。

    $ oc describe migplan <migplan> -n openshift-migration
  10. MigMigration CR マニフェストを作成し、MigPlan インスタンスに定義された移行を開始します。

    $ cat << EOF | oc apply -f -
    apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1
    kind: MigMigration
    metadata:
      name: <migmigration>
      namespace: openshift-migration
    spec:
      migPlanRef:
        name: <migplan> 1
        namespace: openshift-migration
      quiescePods: true 2
      stage: false 3
      rollback: false 4
    EOF
    1
    MigPlan CR 名を指定します。
    2
    true の場合、ソースクラスターの Pod は停止します。
    3
    true の場合、アプリケーションを停止せずにほとんどのデータをコピーする段階移行が実行されます。
    4
    true の場合、完了した移行がロールバックされます。
  11. MigMigration CR の進捗を監視して移行を確認します。

    $ oc watch migmigration <migmigration> -n openshift-migration

    出力は以下のようになります。

    出力例

    Name:         c8b034c0-6567-11eb-9a4f-0bc004db0fbc
    Namespace:    openshift-migration
    Labels:       migration.openshift.io/migplan-name=django
    Annotations:  openshift.io/touch: e99f9083-6567-11eb-8420-0a580a81020c
    API Version:  migration.openshift.io/v1alpha1
    Kind:         MigMigration
    ...
    Spec:
      Mig Plan Ref:
        Name:       migplan
        Namespace:  openshift-migration
      Stage:        false
    Status:
      Conditions:
        Category:              Advisory
        Last Transition Time:  2021-02-02T15:04:09Z
        Message:               Step: 19/47
        Reason:                InitialBackupCreated
        Status:                True
        Type:                  Running
        Category:              Required
        Last Transition Time:  2021-02-02T15:03:19Z
        Message:               The migration is ready.
        Status:                True
        Type:                  Ready
        Category:              Required
        Durable:               true
        Last Transition Time:  2021-02-02T15:04:05Z
        Message:               The migration registries are healthy.
        Status:                True
        Type:                  RegistriesHealthy
      Itinerary:               Final
      Observed Digest:         7fae9d21f15979c71ddc7dd075cb97061895caac5b936d92fae967019ab616d5
      Phase:                   InitialBackupCreated
      Pipeline:
        Completed:  2021-02-02T15:04:07Z
        Message:    Completed
        Name:       Prepare
        Started:    2021-02-02T15:03:18Z
        Message:    Waiting for initial Velero backup to complete.
        Name:       Backup
        Phase:      InitialBackupCreated
        Progress:
          Backup openshift-migration/c8b034c0-6567-11eb-9a4f-0bc004db0fbc-wpc44: 0 out of estimated total of 0 objects backed up (5s)
        Started:        2021-02-02T15:04:07Z
        Message:        Not started
        Name:           StageBackup
        Message:        Not started
        Name:           StageRestore
        Message:        Not started
        Name:           DirectImage
        Message:        Not started
        Name:           DirectVolume
        Message:        Not started
        Name:           Restore
        Message:        Not started
        Name:           Cleanup
      Start Timestamp:  2021-02-02T15:03:18Z
    Events:
      Type    Reason   Age                 From                     Message
      ----    ------   ----                ----                     -------
      Normal  Running  57s                 migmigration_controller  Step: 2/47
      Normal  Running  57s                 migmigration_controller  Step: 3/47
      Normal  Running  57s (x3 over 57s)   migmigration_controller  Step: 4/47
      Normal  Running  54s                 migmigration_controller  Step: 5/47
      Normal  Running  54s                 migmigration_controller  Step: 6/47
      Normal  Running  52s (x2 over 53s)   migmigration_controller  Step: 7/47
      Normal  Running  51s (x2 over 51s)   migmigration_controller  Step: 8/47
      Normal  Ready    50s (x12 over 57s)  migmigration_controller  The migration is ready.
      Normal  Running  50s                 migmigration_controller  Step: 9/47
      Normal  Running  50s                 migmigration_controller  Step: 10/47

10.2.5. 状態の移行

アプリケーションの状態を設定する Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) を移行するために MTC (Migration Toolkit for Containers) を使用して反復可能な状態のみの移行を実行できます。移行計画から他の PVC を除外して、指定された PVC を移行します。PVC をマップし、ソースおよびターゲット PVC が同期されるようにできます。永続ボリューム (PV) データがターゲットクラスターにコピーされます。PV 参照は移動されず、アプリケーション Pod はソースクラスターでの実行を継続します。

状態の移行は、OpenShift Gitops などの外部 CD メカニズムと併用されるように特別に設計されています。MTC を使用して状態を移行する間に GitOps を使用してアプリケーションマニフェストを移行できます。

CI/CD パイプラインがある場合には、それらをターゲットクラスターにデプロイすることでステートレスコンポーネントを移行できます。次に、MTC を使用してステートフルコンポーネントを移行できます。

クラスター間または同じクラスター間で状態の移行を実行できます。

重要

状態の移行は、アプリケーションの状態を設定するコンポーネントのみを移行します。namespace 全体を移行する場合は、ステージまたはカットオーバー移行を使用します。

前提条件

  • ソースクラスターのアプリケーションの状態は、PersistentVolumeClaims でプロビジョニングされた PersistentVolume で永続化されます。
  • アプリケーションのマニフェストは、ソースクラスターとターゲットクラスターの両方からアクセスできる中央リポジトリーで利用できます。

手順

  1. 永続ボリュームデータをソースからターゲットクラスターに移行します。

    この手順は、必要に応じて何度でも実行することができます。ソースアプリケーションは実行を継続します。

  2. ソースアプリケーションを休止します。

    これは、ワークロードリソースのレプリカを、ソースクラスターに直接設定するか、GitHub でマニフェストを更新して Argo CD アプリケーションを再同期することで、0 に設定できます。

  3. アプリケーションマニフェストのクローンをターゲットクラスターに作成します。

    Argo CD を使用して、アプリケーションマニフェストのクローンをターゲットクラスターに作成できます。

  4. 残りのボリュームデータをソースからターゲットクラスターに移行します。

    最終的なデータ移行を実行して、状態移行プロセス中にアプリケーションによって作成された新しいデータを移行します。

  5. クローンを作成したアプリケーションが休止状態の場合は、停止を解除します。
  6. DNS レコードをターゲットクラスターに切り替えて、ユーザートラフィックを移行されたアプリケーションにリダイレクトします。
注記

MTC 1.6 は、状態移行の実行時にアプリケーションを自動的に停止できません。PV データのみ移行できます。したがって、アプリケーションの停止や停止解除に CD メカニズムを使用する必要があります。

MTC 1.7 では、明示的なステージおよびカットオーバーフローが導入されました。ステージングを使用して、必要なだけデータ転送を行うことができます。その後、カットオーバーを実行すると、ソースアプリケーションが自動的に停止します。

関連情報

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.