第10章 ログストレージ


10.1. ログストレージについて

クラスター上の内部 Loki または Elasticsearch ログストアを使用してログを保存したり、ClusterLogForwarder カスタムリソース (CR) を使用してログを外部ストアに転送したりできます。

10.1.1. ログストレージの種類

Loki は、水平方向にスケーラブルで可用性の高いマルチテナントログ集約システムであり、ロギングのログストアとして Elasticsearch の代替として提供されています。

Elasticsearch は、取り込み中に受信ログレコードを完全にインデックス化します。Loki は、取り込み中にいくつかの固定ラベルのみをインデックスに登録し、ログが保存されるまで、より複雑な解析が延期されるのでLoki がより迅速にログを収集できるようになります。

10.1.1.1. Elasticsearch ログストアについて

ロギングの Elasticsearch インスタンスは、約 7 日間の短期間の保存用に最適化され、テストされています。長期間ログを保持する必要がある場合は、データをサードパーティーのストレージシステムに移動することが推奨されます。

Elasticsearch は Fluentd からのログデータをデータストアまたは インデックス に編成し、それぞれのインデックスを シャード と呼ばれる複数の部分に分割します。これは、Elasticsearch クラスターの Elasticsearch ノードセット全体に分散されます。Elasticsearch を、レプリカ と呼ばれるシャードのコピーを作成するように設定できます。Elasticsearch はこれを Elasticsearch ノード全体に分散します。ClusterLogging カスタムリソース (CR) により、データの冗長性および耐障害性を確保するためにシャードを複製する方法を指定できます。また、ClusterLogging CR の保持ポリシーを使用して各種のログが保持される期間を指定することもできます。

注記

インデックステンプレートのプライマリーシャードの数は Elasticsearch データノードの数と等しくなります。

Red Hat OpenShift Logging Operator および OpenShift Elasticsearch Operator は、各 Elasticsearch ノードが独自のストレージボリュームを含む一意のデプロイメントを使用してデプロイされるようにします。ClusterLogging カスタムリソース (CR) を使用して Elasticsearch ノードの数を適宜増やすことができます。ストレージの設定に関する考慮事項は、Elasticsearch ドキュメント を参照してください。

注記

可用性の高い Elasticsearch 環境には 3 つ以上の Elasticsearch ノードが必要で、それぞれが別のホストに置かれる必要があります。

Elasticsearch インデックスに適用されているロールベースアクセス制御 (RBAC) は、開発者のログの制御アクセスを可能にします。管理者はすべてのログに、開発者は各自のプロジェクトのログにのみアクセスできます。

10.1.2. ログストアのクエリー

LogQL ログクエリー言語を使用して Loki にクエリー を実行できます。

10.1.3. 関連情報

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