4.9. OADP Data Mover
4.9.1. OADP Data Mover の概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OADP Data Mover を使用すると、クラスターの障害が発生した場合、誤って削除した場合、または破損した場合に、ストアからステートフルアプリケーションを復元できます。
OADP 1.1 Data Mover はテクノロジープレビュー機能です。
OADP 1.2 Data Mover は機能とパフォーマンスが大幅に向上していますが、まだテクノロジープレビュー機能です。
OADP Data Mover はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではない場合があります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
- OADP Data Mover を使用して、Container Storage Interface (CSI) ボリュームのスナップショットをリモートオブジェクトストアにバックアップできます。CSI スナップショットに Data Mover を使用する を参照してください。
- OADP 1.2 Data Mover を使用して、CephFS、CephRBD、またはその両方を使用するクラスターのアプリケーションデータをバックアップおよび復元できます。Ceph Storage での OADP 1.2 Data Mover の使用 を参照してください。
- OADP 1.1 Data Mover を使用している場合は、バックアップを実行した後にデータのクリーンアップを実行する必要があります。OADP 1.1 Data Mover を使用したバックアップ後のクリーンアップ を参照してください。
OADP 1.3 Data Mover では、移行後のフックがうまく機能しない可能性があります。
OADP 1.1 および OADP 1.2 Data Mover は、同期プロセスを使用してアプリケーションデータのバックアップと復元を行います。プロセスは同期しているため、復元後のフックが開始されるのは、必ず関連する Pod の永続ボリューム (PV) が Data Mover の永続ボリューム要求 (PVC) により解放された後になります。
しかし、OADP 1.3 Data Mover は非同期プロセスを使用します。このような順序の違いにより、Data Mover の PVC によって関連する PV が解放される前に、復元後のフックが呼び出される可能性があります。これが発生した場合、Pod は Pending ステータスのままになり、フックを実行できません。Pod が解放される前にフックの試行がタイムアウトになり、復元操作で PartiallyFailed が発生する可能性があります。
4.9.1.1. OADP Data Mover の前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 別の namespace で実行されているステートフルアプリケーションがある。
- Operator Lifecycle Manager (OLM) を使用して OADP Operator をインストールしている。
-
適切な
VolumeSnapshotClassとStorageClassを作成している。 - OLM を使用して VolSync オペレーターをインストールしている。
4.9.2. CSI スナップショットに Data Mover を使用する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OADP Data Mover を使用すると、Container Storage Interface (CSI) ボリュームスナップショットをリモートオブジェクトストアにバックアップできます。Data Mover が有効になっている場合、クラスターの障害、誤った削除、破損が発生した場合に、オブジェクトストアから取得した CSI ボリュームスナップショットを使用してステートフルアプリケーションを復元できます。
Data Mover ソリューションは、VolSync の Restic オプションを使用します。
Data Mover は、CSI ボリュームスナップショットのバックアップとリストアのみをサポートします。
OADP 1.2 Data Mover では、VolumeSnapshotBackups (VSB) および VolumeSnapshotRestore (VSR) は、VolumeSnapshotMover (VSM) を使用してキューに入れられます。VSM のパフォーマンスは、同時に InProgress で VSB と VSR の同時数を指定することで向上します。すべての非同期プラグイン操作が完了すると、バックアップは完了としてマークされます。
OADP 1.1 Data Mover はテクノロジープレビュー機能です。
OADP 1.2 Data Mover は機能とパフォーマンスが大幅に向上していますが、まだテクノロジープレビュー機能です。
OADP Data Mover はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではない場合があります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
Red Hat では、ODF CephFS ボリュームのバックアップおよびリストアに OADP 1.2 Data Mover を使用しているお客様には、パフォーマンスを向上させるために OpenShift Container Platform バージョン 4.12 以降をアップグレードまたはインストールすることを推奨します。OADP Data Mover は、OpenShift Container Platform バージョン 4.12 以降の CephFS シャローボリュームを利用できます。これは、私たちのテストに基づくと、バックアップ時間のパフォーマンスを向上させることができます。
前提条件
-
StorageClassおよびVolumeSnapshotClassカスタムリソース (CR) が CSI をサポートしていることを確認している。 snapshot.storage.kubernetes.io/is-default-class: "true"のアノテーションを持つVolumeSnapshotClassCR が 1 つだけであることを確認している。注記OpenShift Container Platform バージョン 4.12 以降では、これが唯一のデフォルト
VolumeSnapshotClassであることを確認してください。-
VolumeSnapshotClassCR のdeletionPolicyがRetainに設定されていることを確認している。 -
注釈
storageclass.kubernetes.io/is-default-class: "true"を持つStorageClassCR が 1 つだけであることを確認している。 -
VolumeSnapshotClassCR にラベルvelero.io/csi-volumesnapshot-class: "true"を追加している。 OADP namespaceにoc annotate --overwrite namespace/openshift-adp volsync.backube/privileged-movers="true"のアノテーションが追加されていることを確認している。注記OADP 1.1 では、上記の設定は必須です。
OADP 1.2 では、ほとんどのシナリオで
privileged-movers設定は必要ありません。復元コンテナーの権限は、Volsync コピーに対して適切である必要があります。一部のユーザーシナリオでは、privileged-mover=true設定で解決する必要がある権限エラーが発生する場合があります。Operator Lifecycle Manager (OLM) を使用して VolSync Operator をインストールしました。
注記OADP Data Mover を使用するには、VolSync Operator が必要です。
OLM を使用して OADP Operator をインストールしました。
注記XFS ファイルシステムを使用してボリュームをフォーマットし、ボリュームの容量が 100% になっている場合は、
no space left on deviceエラーが発生してバックアップが失敗します。以下に例を示します。Error: relabel failed /var/lib/kubelet/pods/3ac..34/volumes/ \ kubernetes.io~csi/pvc-684..12c/mount: lsetxattr /var/lib/kubelet/ \ pods/3ac..34/volumes/kubernetes.io~csi/pvc-68..2c/mount/data-xfs-103: \ no space left on device
Error: relabel failed /var/lib/kubelet/pods/3ac..34/volumes/ \ kubernetes.io~csi/pvc-684..12c/mount: lsetxattr /var/lib/kubelet/ \ pods/3ac..34/volumes/kubernetes.io~csi/pvc-68..2c/mount/data-xfs-103: \ no space left on deviceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このシナリオでは、バックアップが正常に完了するように、ボリュームのサイズを変更するか、
ext4などの別のファイルシステムタイプを使用することを検討してください。
手順
次のように
.yamlファイルを作成して、Restic シークレットを設定します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記デフォルトでは、Operator は
dm-credentialという名前のシークレットを探します。別の名前を使用している場合は、dpa.spec.features.dataMover.credentialNameを使用して、Data Protection Application (DPA) CR で名前を指定する必要があります。次の例のような DPA CR を作成します。デフォルトのプラグインには CSI が含まれています。
データ保護アプリケーション (DPA) CR の例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- OADP 1.2 のみ。
- 2
- OADP 1.2 のみ。オプション: バックアップのためにキューに入れることができるスナップショットの数の上限を指定します。デフォルト値は 10 です。
- 3
- OADP 1.2 のみ。オプション: 復元のためにキューに入れることができるスナップショットの数の上限を指定します。デフォルト値は 10 です。
- 4
- OADP 1.2 のみ。オプション: リポジトリーで Restic プルーニングを実行する間隔の日数を指定します。プルーン操作ではデータを再パックして領域を解放しますが、プロセスの一部として大量の I/O トラフィックが生成される可能性もあります。このオプションを設定すると、参照されなくなったデータによるストレージ消費とアクセスコストとの間のトレードオフが可能になります。
- 5
- OADP 1.2 のみ。オプション: バックアップと復元の VolumeSync ボリュームオプションを指定します。
OADP Operator は、2 つのカスタムリソース定義 (CRD)、
VolumeSnapshotBackupおよびVolumeSnapshotRestoreをインストールします。VolumeSnapshotBackupCRD の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow VolumeSnapshotRestoreCRD の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の手順を実行して、ボリュームスナップショットをバックアップできます。
バックアップ CR を作成します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを入力して、最大 10 分待機し、
VolumeSnapshotBackupCR のステータスがCompletedかどうかを確認します。oc get vsb -n <app_ns>
$ oc get vsb -n <app_ns>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc get vsb <vsb_name> -n <app_ns> -o jsonpath="{.status.phase}"$ oc get vsb <vsb_name> -n <app_ns> -o jsonpath="{.status.phase}"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow DPA で設定されたオブジェクトストアにスナップショットが作成されます。
注記VolumeSnapshotBackupCR のステータスがFailedになった場合は、トラブルシューティングのために Velero ログを参照してください。
次の手順を実行して、ボリュームスナップショットを復元できます。
-
アプリケーションの namespace と、Velero CSI プラグインによって作成された
VolumeSnapshotContentを削除します。 RestoreCR を作成し、restorePVsをtrueに設定します。RestoreCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 最大 10 分間待機し、次のコマンドを入力して、
VolumeSnapshotRestoreCR ステータスがCompletedであるかどうかを確認します。oc get vsr -n <app_ns>
$ oc get vsr -n <app_ns>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc get vsr <vsr_name> -n <app_ns> -o jsonpath="{.status.phase}"$ oc get vsr <vsr_name> -n <app_ns> -o jsonpath="{.status.phase}"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow アプリケーションデータとリソースが復元されたかどうかを確認します。
注記VolumeSnapshotRestoreCR のステータスが 'Failed' になった場合は、トラブルシューティングのために Velero ログを参照してください。
-
アプリケーションの namespace と、Velero CSI プラグインによって作成された
4.9.3. Ceph Storage での OADP 1.2 Data Mover の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OADP 1.2 Data Mover を使用して、CephFS、CephRBD、またはその両方を使用するクラスターのアプリケーションデータをバックアップおよび復元できます。
OADP 1.2 Data Mover は、大規模環境をサポートする Ceph 機能を活用します。その 1 つはシャローコピー方式で、OpenShift Container Platform 4.12 以降で利用できます。この機能は、ソース Persistent Volume Claim (PVC) にあるもの以外の StorageClass および AccessMode リソースのバックアップと復元をサポートします。
CephFS シャローコピー機能はバックアップ機能です。これは復元操作の一部ではありません。
4.9.3.1. Ceph Storage で OADP 1.2 Data Mover を使用するための前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の前提条件は、Ceph Storage を使用するクラスター内で OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用するすべてのデータのバックアップおよびリストア操作に適用されます。
- OpenShift Container Platform 4.12 以降がインストールされている。
- OADP Operator がインストールされている。
-
namespace
openshift-adpにシークレットのcloud-credentialsが作成されている。 - Red Hat OpenShift Data Foundation がインストールされている。
- Operator Lifecycle Manager を使用して最新の VolSync Operator がインストールされている。
4.9.3.2. OADP 1.2 Data Mover で使用するカスタムリソースの定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenShift Data Foundation をインストールすると、デフォルトの CephFS、CephRBD StorageClass および VolumeSnapshotClass カスタムリソース (CR) が自動的に作成されます。これらの CR は、OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover で使用するために定義する必要があります。
CR を定義した後、バックアップおよび復元操作を実行する前に、環境にその他の変更をいくつか加える必要があります。
4.9.3.2.1. OADP 1.2 Data Mover で使用する CephFS カスタムリソースの定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenShift Data Foundation をインストールすると、デフォルトの CephFS StorageClass カスタムリソース (CR) とデフォルトの CephFS VolumeSnapshotClass CR が自動的に作成されます。これらの CR は、OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover で使用するために定義できます。
手順
以下の例のように
VolumeSnapshotClassCR を定義します。VolumeSnapshotClassCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下の例のように
StorageClassCR を定義します。StorageClassCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
trueに設定する必要があります。
4.9.3.2.2. OADP 1.2 Data Mover で使用する CephRBD カスタムリソースの定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenShift Data Foundation をインストールすると、デフォルトの CephRBD StorageClass カスタムリソース (CR) とデフォルトの CephRBD VolumeSnapshotClass CR が自動的に作成されます。これらの CR は、OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover で使用するために定義できます。
4.9.3.2.3. OADP 1.2 Data Mover で使用する追加のカスタムリソースの定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトの StorageClass および CephRBD VolumeSnapshotClass カスタムリソース (CR) を再定義した後、次の CR を作成する必要があります。
-
シャローコピー機能を使用するように定義された CephFS
StorageClassCR -
Restic
SecretCR
手順
次の例のように CephFS
StorageClassCR を作成し、backingSnapshotパラメーターをtrueに設定します。backingSnapshotをtrueに設定した CephFSStorageClassCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
trueに設定する必要があります。
重要CephFS
VolumeSnapshotClassおよびStorageClassCR のProvisionerの値が同じであることを確認してください。次の例のように Restic
SecretCR を設定します。Restic
SecretCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
4.9.3.3. OADP 1.2 Data Mover と CephFS ストレージを使用したデータのバックアップと復元 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用すると、CephFS のシャローコピー機能を有効にすることで、CephFS ストレージを使用してデータをバックアップおよびリストアできます。
前提条件
- ステートフルアプリケーションが、CephFS をプロビジョナーとして使用し、永続ボリューム要求 (PVC) を持つ別の namespace で実行されている。
-
StorageClassおよびVolumeSnapshotClassカスタムリソース (CR) が、CephFS および OADP 1.2 Data Mover 用に定義されています。 -
openshift-adpnamespace にシークレットのcloud-credentialsがある。
4.9.3.3.1. CephFS ストレージで使用する DPA の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用して、CephFS ストレージでデータをバックアップおよびリストアするには、Data Protection Application (DPA) CR を作成する必要があります。
手順
次のコマンドを実行して、
VolumeSnapshotClassCR のdeletionPolicyフィールドがRetainに設定されていることを確認します。oc get volumesnapshotclass -A -o jsonpath='{range .items[*]}{"Name: "}{.metadata.name}{" "}{"Retention Policy: "}{.deletionPolicy}{"\n"}{end}'$ oc get volumesnapshotclass -A -o jsonpath='{range .items[*]}{"Name: "}{.metadata.name}{" "}{"Retention Policy: "}{.deletionPolicy}{"\n"}{end}'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、
VolumeSnapshotClassCR のラベルがtrueに設定されていることを確認します。oc get volumesnapshotclass -A -o jsonpath='{range .items[*]}{"Name: "}{.metadata.name}{" "}{"labels: "}{.metadata.labels}{"\n"}{end}'$ oc get volumesnapshotclass -A -o jsonpath='{range .items[*]}{"Name: "}{.metadata.name}{" "}{"labels: "}{.metadata.labels}{"\n"}{end}'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、
StorageClassCR のstorageclass.kubernetes.io/is-default-classアノテーションがtrueに設定されていることを確認します。oc get storageClass -A -o jsonpath='{range .items[*]}{"Name: "}{.metadata.name}{" "}{"annotations: "}{.metadata.annotations}{"\n"}{end}'$ oc get storageClass -A -o jsonpath='{range .items[*]}{"Name: "}{.metadata.name}{" "}{"annotations: "}{.metadata.annotations}{"\n"}{end}'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の例のような Data Protection Application (DPA) CR を作成します。
DPA CR の例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
enableフィールドにはデフォルト値はありません。有効な値はtrueまたはfalseです。- 2
- OADP 1.2 Data Mover および Ceph を操作するための環境を準備したときに作成した Restic
Secretを使用します。ResticSecretを使用しない場合、CR はこのパラメーターのデフォルト値dm-credentialを使用します。 - 3
enableフィールドにはデフォルト値はありません。有効な値はtrueまたはfalseです。- 4
- オプションのパラメーター。各
storageClassボリュームに対して、異なるVolumeOptionsForStorageClassラベルのセットを定義できます。この設定では、異なるプロバイダーのボリュームのバックアップが提供されます。オプションのVolumeOptionsForStorageClassパラメーターは通常 CephFS で使用されますが、どのストレージタイプでも使用できます。
4.9.3.3.2. OADP 1.2 Data Mover と CephFS ストレージを使用したデータのバックアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用すると、CephFS ストレージのシャローコピー機能を有効にすることで、CephFS ストレージを使用してデータをバックアップできます。
手順
次の例のように、
BackupCR を作成します。BackupCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の手順を実行して、
VolumeSnapshotBackupCR の進行状況を監視します。すべての
VolumeSnapshotBackupCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsb -n <app_ns>
$ oc get vsb -n <app_ns>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 特定の
VolumeSnapshotBackupCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsb <vsb_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}`$ oc get vsb <vsb_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}`Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
VolumeSnapshotBackupCR のステータスがCompletedになるまで、数分間待ちます。 -
Restic
Secretで指定されたスナップショットがオブジェクトストアに少なくとも 1 つあることを確認します。/<OADP-namespace>という接頭辞を持つ、対象のBackupStorageLocationストレージプロバイダーでこのスナップショットを確認できます。
4.9.3.3.3. OADP 1.2 Data Mover と CephFS ストレージを使用したデータのリストア リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
CephFS ストレージのシャローコピー機能がバックアップ手順で有効になっている場合、OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用して、CephFS ストレージを使用してデータをリストアできます。シャローコピー機能は復元手順では使用されません。
手順
次のコマンドを実行して、アプリケーションの namespace を削除します。
oc delete vsb -n <app_namespace> --all
$ oc delete vsb -n <app_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、バックアップ中に作成された
VolumeSnapshotContentCR を削除します。oc delete volumesnapshotcontent --all
$ oc delete volumesnapshotcontent --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の例のように、
RestoreCR を作成します。RestoreCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の手順を実行して、
VolumeSnapshotRestoreCR の進行状況を監視します。すべての
VolumeSnapshotRestoreCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsr -n <app_ns>
$ oc get vsr -n <app_ns>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 特定の
VolumeSnapshotRestoreCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsr <vsr_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}$ oc get vsr <vsr_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のコマンドを実行して、アプリケーションデータが復元されたことを確認します。
oc get route <route_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.spec.host}"$ oc get route <route_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.spec.host}"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
4.9.3.4. OADP 1.2 Data Mover と分割ボリューム (CephFS および Ceph RBD) を使用したデータのバックアップとリストア リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用すると、ボリュームを分割した 環境、つまり CephFS と CephRBD の両方を使用する環境でデータをバックアップおよびリストアできます。
前提条件
- ステートフルアプリケーションが、CephFS をプロビジョナーとして使用し、永続ボリューム要求 (PVC) を持つ別の namespace で実行されている。
-
StorageClassおよびVolumeSnapshotClassカスタムリソース (CR) が、CephFS および OADP 1.2 Data Mover 用に定義されています。 -
openshift-adpnamespace にシークレットのcloud-credentialsがある。
4.9.3.4.1. 分割ボリュームで使用する DPA の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用して、分割ボリュームでデータをバックアップおよびリストアするには、Data Protection Application (DPA) CR を作成する必要があります。
手順
次の例のように、Data Protection Application (DPA) CR を作成します。
分割ボリューム環境の DPA CR の例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- OADP 1.2 Data Mover および Ceph を操作するための環境を準備したときに作成した Restic
Secretを使用します。そうしない場合、CR はこのパラメーターのデフォルト値dm-credentialを使用します。 - 2
storageClassボリュームごとに異なるVolumeOptionsForStorageClassラベルのセットを定義できるため、異なるプロバイダーのボリュームへのバックアップが可能になります。VolumeOptionsForStorageClassパラメーターは、CephFS で使用するためのものです。ただし、オプションのVolumeOptionsForStorageClassパラメーターは、どのストレージタイプでも使用できます。
4.9.3.4.2. OADP 1.2 Data Mover と分割ボリュームを使用したデータのバックアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用して、分割ボリュームのある環境でデータをバックアップできます。
手順
次の例のように、
BackupCR を作成します。BackupCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の手順を実行して、
VolumeSnapshotBackupCR の進行状況を監視します。すべての
VolumeSnapshotBackupCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsb -n <app_ns>
$ oc get vsb -n <app_ns>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 特定の
VolumeSnapshotBackupCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsb <vsb_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}`$ oc get vsb <vsb_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}`Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
VolumeSnapshotBackupCR のステータスがCompletedになるまで、数分間待ちます。 -
Restic
Secretで指定されたスナップショットがオブジェクトストアに少なくとも 1 つあることを確認します。/<OADP-namespace>という接頭辞を持つ、対象のBackupStorageLocationストレージプロバイダーでこのスナップショットを確認できます。
4.9.3.4.3. OADP 1.2 Data Mover と分割ボリュームを使用したデータのリストア リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
CephFS ストレージのシャローコピー機能がバックアップ手順で有効になっている場合、OpenShift API for Data Protection (OADP) 1.2 Data Mover を使用して、分割ボリュームのある環境でデータをリストアできます。シャローコピー機能は復元手順では使用されません。
手順
次のコマンドを実行して、アプリケーションの namespace を削除します。
oc delete vsb -n <app_namespace> --all
$ oc delete vsb -n <app_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、バックアップ中に作成された
VolumeSnapshotContentCR を削除します。oc delete volumesnapshotcontent --all
$ oc delete volumesnapshotcontent --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の例のように、
RestoreCR を作成します。RestoreCR の例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の手順を実行して、
VolumeSnapshotRestoreCR の進行状況を監視します。すべての
VolumeSnapshotRestoreCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsr -n <app_ns>
$ oc get vsr -n <app_ns>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 特定の
VolumeSnapshotRestoreCR の進行状況を確認するには、次のコマンドを実行します。oc get vsr <vsr_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}$ oc get vsr <vsr_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.status.phase}Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のコマンドを実行して、アプリケーションデータが復元されたことを確認します。
oc get route <route_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.spec.host}"$ oc get route <route_name> -n <app_ns> -ojsonpath="{.spec.host}"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
4.9.4. OADP 1.1 Data Mover を使用したバックアップ後のクリーンアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OADP 1.1 Data Mover の場合、バックアップを実行した後にデータクリーンアップを実行する必要があります。
クリーンアップには、次のリソースの削除が含まれます。
- バケット内のスナップショット
- クラスターリソース
- スケジュールに従って実行されるか、繰り返し実行されるバックアップ手順の後のボリュームスナップショットバックアップ (VSB)
4.9.4.1. バケット内のスナップショットの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OADP 1.1 Data Mover は、バックアップ後に 1 つ以上のスナップショットをバケットに残す場合があります。すべてのスナップショットを削除することも、個々のスナップショットを削除することもできます。
手順
-
バケット内のすべてのスナップショットを削除するには、データ保護アプリケーション (DPA) の
.spec.backupLocation.objectStorage.bucketリソースで指定されている/<protected_namespace>フォルダーを削除します。 個々のスナップショットを削除するには、以下のようになりました。
-
DPA
.spec.backupLocation.objectStorage.bucketリソースで指定されている/<protected_namespace>フォルダーを参照します。 -
/<volumeSnapshotContent name>-pvcという接頭辞が付いた適切なフォルダーを削除します。ここで、<VolumeSnapshotContent_name>は、Data Mover によって PVC ごとに作成されたVolumeSnapshotContentです。
-
DPA
4.9.4.2. クラスターリソースの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OADP 1.1 Data Mover は、コンテナーストレージインターフェイス (CSI) ボリュームのスナップショットをリモートオブジェクトストアに正常にバックアップするかどうかに関係なく、クラスターリソースを残す場合があります。
4.9.4.2.1. Data Mover を使用したバックアップとリストアが成功した後のクラスターリソースの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Mover を使用したバックアップとリストアが成功した後、アプリケーションの namespace に残っている VolumeSnapshotBackup または VolumeSnapshotRestore CR を削除できます。
手順
Data Mover を使用したバックアップ後に、アプリケーションのnamespace (バックアップおよびリストアするアプリケーション PVC を含む namespace) に残っているクラスターリソースを削除します。
oc delete vsb -n <app_namespace> --all
$ oc delete vsb -n <app_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Data Mover を使用するリストア後に残るクラスターリソースを削除します。
oc delete vsr -n <app_namespace> --all
$ oc delete vsr -n <app_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 必要に応じて、Data Mover を使用するバックアップおよびリストア後に残っている
VolumeSnapshotContentリソースを削除します。oc delete volumesnapshotcontent --all
$ oc delete volumesnapshotcontent --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
4.9.4.2.2. Data Mover を使用したバックアップとリストアが部分的に成功または失敗した後のクラスターリソースの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Mover を使用したバックアップおよびリストア操作が失敗するか、部分的にしか成功しない場合は、アプリケーションの namespace に存在する VolumeSnapshotBackup (VSB) または VolumeSnapshotRestore カスタムリソース定義 (CRD) をクリーンアップし、このコントローラーによって作成された余分なリソースをクリーンアップする必要があります。
手順
次のコマンドを入力して、Data Mover を使用したバックアップ操作後に残ったクラスターリソースをクリーンアップします。
アプリケーション namespace 上の VSB CRD を削除します。この namespace には、バックアップおよび復元するアプリケーション PVC が含まれています。
oc delete vsb -n <app_namespace> --all
$ oc delete vsb -n <app_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow VolumeSnapshotCR を削除します。oc delete volumesnapshot -A --all
$ oc delete volumesnapshot -A --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow VolumeSnapshotContentCR を削除します。oc delete volumesnapshotcontent --all
$ oc delete volumesnapshotcontent --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 保護された namespace (Operator がインストールされている namespace) 上の PVC をすべて削除します。
oc delete pvc -n <protected_namespace> --all
$ oc delete pvc -n <protected_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow namespace 上の
ReplicationSourceリソースをすべて削除します。oc delete replicationsource -n <protected_namespace> --all
$ oc delete replicationsource -n <protected_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のコマンドを入力して、Data Mover を使用したリストア操作後に残ったクラスターリソースをクリーンアップします。
VSR CRD を削除します。
oc delete vsr -n <app-ns> --all
$ oc delete vsr -n <app-ns> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow VolumeSnapshotCR を削除します。oc delete volumesnapshot -A --all
$ oc delete volumesnapshot -A --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow VolumeSnapshotContentCR を削除します。oc delete volumesnapshotcontent --all
$ oc delete volumesnapshotcontent --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow namespace 上の
ReplicationDestinationリソースをすべて削除します。oc delete replicationdestination -n <protected_namespace> --all
$ oc delete replicationdestination -n <protected_namespace> --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow