12.2. ライブマイグレーションの制限およびタイムアウト
ライブマイグレーションの制限およびタイムアウトを適用し、移行プロセスによる負荷がクラスターにかからないようにします。HyperConverged
カスタムリソース (CR) を編集してこれらの設定を行います。
12.2.1. ライブマイグレーションの制限およびタイムアウトの設定
openshift-cnv
namespace にある HyperConverged
カスタムリソース (CR) を更新して、クラスターのライブマイグレーションの制限およびタイムアウトを設定します。
手順
HyperConverged
CR を編集し、必要なライブマイグレーションパラメーターを追加します。$ oc edit hco -n openshift-cnv kubevirt-hyperconverged
設定ファイルのサンプル
apiVersion: hco.kubevirt.io/v1beta1 kind: HyperConverged metadata: name: kubevirt-hyperconverged namespace: openshift-cnv spec: liveMigrationConfig: 1 bandwidthPerMigration: 64Mi completionTimeoutPerGiB: 800 parallelMigrationsPerCluster: 5 parallelOutboundMigrationsPerNode: 2 progressTimeout: 150
- 1
- この例では、
spec.liveMigrationConfig
配列には各フィールドのデフォルト値が含まれます。
注記キー/値のペアを削除し、ファイルを保存して、
spec.liveMigrationConfig
フィールドのデフォルト値を復元できます。たとえば、progressTimeout: <value>
を削除してデフォルトのprogressTimeout: 150
を復元します。
12.2.2. クラスター全体のライブマイグレーションの制限およびタイムアウト
パラメーター | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
| クラスターで並行して実行される移行の数。 | 5 |
| ノードごとのアウトバウンドの移行の最大数。 | 2 |
|
各マイグレーションの帯域幅制限。値は 1 秒あたりのバイト数です。たとえば、値 | 0 [1] |
|
移行がこの時間内に終了しない場合 (単位はメモリーの GiB あたりの秒数)、移行は取り消されます。たとえば、6GiB メモリーを持つ仮想マシンインスタンスは、4800 秒内に移行を完了しない場合にタイムアウトします。 | 800 |
| メモリーのコピーの進捗がこの時間内 (秒単位) に見られない場合に、移行は取り消されます。 | 150 |
-
デフォルト値の
0
は無制限です。