1.7. Service Mesh のインストールの準備
Red Hat OpenShift Service Mesh をインストールする前に、OpenShift Container Platform にサブスクライブし、サポート対象の設定で OpenShift Container Platform をインストールする必要があります。
1.7.1. 前提条件
- お使いの Red Hat アカウントに有効な OpenShift Container Platform サブスクリプションを用意します。サブスクリプションをお持ちでない場合は、営業担当者にお問い合わせください。
- OpenShift Container Platform 4.17 の概要 を確認します。
OpenShift Container Platform 4.12 をインストールします。制限されたネットワーク に Red Hat OpenShift Service Mesh をインストールする場合は、選択した OpenShift Container Platform インフラストラクチャーの手順に従います。
- AWS への OpenShift Container Platform 4.12 のインストール
- ユーザーによってプロビジョニングされた AWS への OpenShift Container Platform 4.12 のインストール
- ベアメタルへの OpenShift Container Platform 4.12 のインストール
- vSphere への OpenShift Container Platform 4.12 のインストール
- IBM Z および IBM® LinuxONE への OpenShift Container Platform 4.12 のインストール
- IBM Power への OpenShift Container Platform 4.12 のインストール
OpenShift Container Platform バージョンに一致する OpenShift Container Platform コマンドラインユーティリティーのバージョン (
oc
クライアントツール) をインストールし、これをパスに追加します。- OpenShift Container Platform 4.17 を使用している場合は、OpenShift CLI について を参照してください。
Red Hat OpenShift Service Mesh のライフサイクルおよびサポートされるプラットフォームについての詳細は、サポートポリシーについて参照してください。
1.7.2. サポートされる構成
以下の設定は、Red Hat OpenShift Service Mesh の現行リリースでサポートされます。
1.7.2.1. サポート対象プラットフォーム
Red Hat OpenShift Service Mesh Operator は、複数のバージョンの ServiceMeshControlPlane
リソースをサポートします。バージョン 2.5 の Service Mesh コントロールプレーンは、以下のプラットフォームバージョンでサポートされます。
- Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 4.10 以降
- Red Hat OpenShift Dedicated バージョン 4
- Azure Red Hat OpenShift (ARO) バージョン 4
- Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA)
1.7.2.2. サポートされない設定
明示的にサポート対象外とされているケースには、以下が含まれます。
- OpenShift Online は Red Hat OpenShift Service Mesh に対してはサポートされていません。
- Red Hat OpenShift Service Mesh では、Service Mesh が実行されているクラスター以外にあるマイクロサービスの管理はサポートしていません。
1.7.2.3. サポートされるネットワーク設定
Red Hat OpenShift Service Mesh は以下のネットワーク設定をサポートします。
- OpenShift-SDN
- OVN-Kubernetes は、サポートされているすべてのバージョンの OpenShift Container Platform で使用できます。
- OpenShift Container Platform で認定され、さらに Service Mesh 適合テストに合格したサードパーティーの Container Network Interface(CNI) プラグイン。詳細は、認定 OpenShift CNI プラグイン を参照してください。
1.7.2.4. Service Mesh でサポートされる設定
Red Hat OpenShift Service Mesh の本リリースは、OpenShift Container Platform x86_64、IBM Z、および IBM Power でのみ利用できます。
- IBM Z は OpenShift Container Platform 4.10 以降でのみサポートされます。
- IBM Power は OpenShift Container Platform 4.10 以降でのみサポートされます。
- すべての Service Mesh コンポーネントが単一の OpenShift Container Platform クラスター内に含まれる設定。
- 仮想マシンなどの外部サービスを統合しない設定。
-
Red Hat OpenShift Service Mesh は、明示的に文書化されている場合を除き、
EnvoyFilter
の設定はサポートしていません。
1.7.2.5. Kiali のサポートされる設定
- Kiali コンソールは、Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、または Apple Safari ブラウザーの最新の 2 つのリリースでのみサポートされています。
-
openshift
認証ストラテジーは、Kiali が Red Hat OpenShift Service Mesh (OSSM) とともにデプロイされている場合にサポートされる唯一の認証設定です。openshift
ストラテジーは、OpenShift Container Platform の個人のロールベースのアクセス制御 (RBAC) ロールに基づいてアクセスを制御します。
1.7.2.6. 分散トレースのサポートされる設定
- サイドカーとしての Jaeger エージェントは、Jaeger でサポートされる唯一の設定です。デーモンセットとしての Jaeger はマルチテナントインストールまたは OpenShift Dedicated ではサポートされません。
1.7.2.7. サポート対象の WebAssembly モジュール
- 3scale WebAssembly は、提供されている唯一の WebAssembly モジュールです。カスタム WebAssembly モジュールを作成できます。
1.7.3. 次のステップ
- OpenShift Container Platform 環境に Red Hat OpenShift Service Mesh をインストール します。