12.4. クラスターをホストする Google Cloud プロジェクトの設定


OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするように Google Cloud Platform (Google Cloud)プロジェクトを設定する必要があります。

12.4.1. Google Cloud プロジェクトの作成

OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターをホストするために Google Cloud アカウントでプロジェクトを作成する必要があります。

手順

  • OpenShift Container Platform クラスターをホストするプロジェクトを作成します。Google Cloud ドキュメントの Creating and Managing Projects を参照してください。

    重要

    インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用している場合は、Google Cloud プロジェクトは Premium Network Service 階層を使用する必要があります。インストールプログラムを使用してインストールしたクラスターでは、Standard Network Service 階層はサポートされません。インストールプログラムは、api-int.<cluster_name>.<base_domain> の内部負荷分散を設定します。内部負荷分散には Premium Tier が必要です。

12.4.2. Google Cloud での API サービスの有効化

Google Cloud プロジェクトでは、OpenShift Container Platform インストールを完了するために複数の API サービスへのアクセスが必要です。

前提条件

  • クラスターをホストするためのプロジェクトを作成した。

手順

  • クラスターをホストするプロジェクトで以下の必要な API サービスを有効にします。インストールに不要なオプションの API サービスを有効にすることもできます。Google Cloud ドキュメント の サービスの有効化 を 参照してください。

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    表12.1 必要な API サービス
    API サービスコンソールサービス名

    Compute Engine API

    compute.googleapis.com

    Cloud Resource Manager API

    cloudresourcemanager.googleapis.com

    Google DNS API

    dns.googleapis.com

    IAM Service Account Credentials API

    iamcredentials.googleapis.com

    Identity and Access Management (IAM) API

    iam.googleapis.com

    Service Usage API

    serviceusage.googleapis.com

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    表12.2 オプションの API サービス
    API サービスコンソールサービス名

    Cloud Deployment Manager V2 API

    deploymentmanager.googleapis.com

    Google Cloud API

    cloudapis.googleapis.com

    Service Management API

    servicemanagement.googleapis.com

    Google Cloud Storage JSON API

    storage-api.googleapis.com

    Cloud Storage

    storage-component.googleapis.com

12.4.3. Google Cloud アカウントの制限

OpenShift Container Platform クラスターは多くの Google Cloud コンポーネントを使用しますが、デフォルトの Quotas はデフォルトの OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能には影響しません。

3 つのコンピュートマシンおよび 3 つのコントロールプレーンマシンが含まれるデフォルトクラスターは以下のリソースを使用します。一部のリソースはブートストラッププロセス時にのみ必要となり、クラスターのデプロイ後に削除されることに注意してください。

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表12.3 デフォルトのクラスターで使用される Google Cloud リソース
サービスコンポーネント場所必要なリソースの合計ブートストラップ後に削除されるリソース

サービスアカウント

IAM

グローバル

6

1

ファイアウォールのルール

ネットワーク

グローバル

11

1

転送ルール

Compute

グローバル

2

0

ヘルスチェック

Compute

グローバル

2

0

イメージ

Compute

グローバル

1

0

ネットワーク

ネットワーク

グローバル

1

0

ルーター

ネットワーク

グローバル

1

0

ルート

ネットワーク

グローバル

2

0

サブネットワーク

Compute

グローバル

2

0

ターゲットプール

ネットワーク

グローバル

2

0

注記

インストール時にクォータが十分ではない場合、インストールプログラムは超過したクォータとリージョンの両方を示すエラーを表示します。

実際のクラスターサイズ、計画されるクラスターの拡張、およびアカウントに関連付けられた他のクラスターからの使用法を考慮してください。CPU、静的 IP アドレス、および永続ディスク SSD(ストレージ) のクォータは、ほとんどの場合に不十分になる可能性のあるものです。

以下のリージョンのいずれかにクラスターをデプロイする予定の場合、ストレージクォータの最大値を超え、CPU クォータ制限を超える可能性が高くなります。

  • asia-east2
  • asia-northeast2
  • asia-south1
  • australia-southeast1
  • europe-north1
  • europe-west2
  • europe-west3
  • europe-west6
  • northamerica-northeast1
  • southamerica-east1
  • us-west2

Google Cloud コンソール からリソースクォータを増やすことはできますが、サポートチケットを作成する必要がある場合があります。OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前にサポートチケットを解決できるように、クラスターのサイズを早期に計画してください。

12.4.4. Google Cloud でのサービスアカウントの作成

OpenShift Container Platform には、Google API のデータにアクセスするために認証および承認を提供する Google Cloud サービスアカウントが必要です。プロジェクトに必要なロールが含まれる既存の IAM サービスアカウントがない場合は、これを作成する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするためのプロジェクトを作成した。

手順

  1. OpenShift Container Platform クラスターをホストするために使用するプロジェクトでサービスアカウントを作成します。Google Cloud ドキュメント の サービスアカウントの作成 を参照してください。
  2. サービスアカウントに適切な権限を付与します。以下の個別の権限を付与するか、Owner ロールを割り当てることができます。特定のリソースのサービスアカウントへのロールの付与 を参照してください。

    注記

    サービスアカウントをプロジェクトの所有者にすることは、必要な権限を得る最も簡単な方法ですが、その場合、サービスアカウントはプロジェクトに対して完全な管理権限を持つことになります。この権限を提供することに伴うリスクが受け入れ可能であるかどうかを判別する必要があります。

  3. サービスアカウントキーを JSON 形式で作成するか、サービスアカウントを Google Cloud 仮想マシンにアタッチできます。Google Cloud のドキュメント の サービスアカウントキー の作成 および インスタンスのサービスアカウントの作成および有効化 を参照してください。

    クラスターを作成するには、サービスアカウントキーまたはサービスアカウントがアタッチされた仮想マシンが必要です。

    注記

    サービスアカウントがアタッチされた仮想マシンを使用してクラスターを作成する場合は、インストール前に install-config.yaml ファイルで credentialsMode: Manual を設定する必要があります。

12.4.4.1. 必須 Google Cloud ロール

作成したサービスアカウントに Owner ロールを割り当てると、OpenShift Container Platform のインストールに必要な権限を含め、すべての権限がそのサービスアカウントに付与されます。組織のセキュリティーポリシーでより制限的なアクセス許可セットが必要な場合は、次のアクセス許可を持つサービスアカウントを作成できます。

重要

Cloud Credential Operator を passthrough モードで動作するように設定する場合、粒度の細かいパーミッションではなくロールを使用する必要があります。

クラスターを既存の Virtual Private Cloud (VPC) にデプロイする場合、次のリストに記載されているネットワーク権限は、サービスアカウントに必要ありません。

インストールプログラムに必要なロール

  • Compute 管理者
  • IAM セキュリティー管理者
  • サービスアカウント管理者
  • Service Account Key Admin
  • Service Account User
  • Storage Admin

インストール時のネットワークリソースの作成に必要なロール

  • DNS 管理者

パススルー認証情報モードの使用に必要なロール

  • ロードバランサー計算の管理者
  • IAM ロールビューアー

ユーザーによってプロビジョニングされる Google Cloud インフラストラクチャーに必要なロール

  • Deployment Manager Editor

ロールは、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンが使用するサービスアカウントに適用されます。

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表12.4 Google Cloud サービスアカウントのパーミッション
アカウントロール

コントロールプレーン

roles/compute.instanceAdmin

roles/compute.networkAdmin

roles/compute.securityAdmin

roles/storage.admin

roles/iam.serviceAccountUser

Compute

roles/compute.viewer

roles/storage.admin

12.4.5. サポートされている Google Cloud リージョン

OpenShift Container Platform クラスターを以下の Google Cloud リージョンにデプロイできます。

  • asia-east1 (Changhua County, Taiwan)
  • asia-east2 (Hong Kong)
  • asia-northeast1 (Tokyo, Japan)
  • asia-northeast2 (Osaka, Japan)
  • asia-northeast3 (Seoul, South Korea)
  • asia-south1 (Mumbai, India)
  • asia-south2 (Delhi, India)
  • asia-southeast1 (Jurong West, Singapore)
  • asia-southeast2 (Jakarta, Indonesia)
  • australia-southeast1 (Sydney, Australia)
  • australia-southeast2 (Melbourne, Australia)
  • europe-central2 (Warsaw, Poland)
  • europe-north1 (Hamina, Finland)
  • europe-southwest1 (Madrid, Spain)
  • europe-west1 (St. Ghislain, Belgium)
  • europe-west2 (London, England, UK)
  • europe-west3 (Frankfurt, Germany)
  • europe-west4 (Eemshaven, Netherlands)
  • europe-west6 (Zürich, Switzerland)
  • europe-west8 (Milan, Italy)
  • europe-west9 (Paris, France)
  • europe-west12 (Turin, Italy)
  • me-central1 (ドーハ、カタール、中東)
  • me-west1 (Tel Aviv, Israel)
  • northamerica-northeast1 (Montréal, Québec, Canada)
  • northamerica-northeast2 (Toronto, Ontario, Canada)
  • southamerica-east1 (São Paulo, Brazil)
  • southamerica-west1 (Santiago, Chile)
  • us-central1 (Council Bluffs, Iowa, USA)
  • us-east1 (Moncks Corner, South Carolina, USA)
  • us-east4 (Ashburn, Northern Virginia, USA)
  • us-east5 (Columbus, Ohio)
  • us-south1 (Dallas, Texas)
  • us-west1 (The Dalles, Oregon, USA)
  • us-west2 (Los Angeles, California, USA)
  • us-west3 (Salt Lake City, Utah, USA)
  • us-west4 (Las Vegas, Nevada, USA)
注記

リージョンおよびゾーンごとにどのマシンタイプのインスタンスが使用できるかを確認するには、Google の ドキュメント を参照してください。

12.4.6. Google Cloud の CLI ツールのインストールと設定

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して Google Cloud に OpenShift Container Platform をインストールするには、Google Cloud の CLI ツールをインストールし、設定する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするためのプロジェクトを作成した。
  • サービスアカウントを作成し、これに必要なパーミッションを付与しています。

手順

  1. $PATH で以下のバイナリーをインストールします。

    • gcloud
    • gsutil

    Google Cloud のドキュメントの Install the latest Cloud SDK version を参照してください。

  2. 設定したサービスアカウントで、gcloud ツールを使用して認証します。

    Google Cloud ドキュメント で、サービスアカウントでの認証 を参照してください。

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