8.2. プロジェクトおよび namespace


Kubernetes namespace は、クラスターでスコープ設定するメカニズムを提供します。namespace の詳細は、Kubernetes ドキュメント を参照してください。

Namespace は以下の一意のスコープを提供します。

  • 基本的な命名の衝突を避けるための名前付きリソース。
  • 信頼されるユーザーに委任された管理権限。
  • コミュニティーリソースの消費を制限する機能。

システム内の大半のオブジェクトのスコープは namespace で設定されますが、一部はノードやユーザーを含め、除外され、namespace が設定されません。

プロジェクト は追加のアノテーションを持つ Kubernetes namespace であり、通常ユーザーのリソースへのアクセスが管理される中心的な手段です。プロジェクトはユーザーのコミュニティーが他のコミュニティーとは切り離してコンテンツを編成し、管理することを許可します。ユーザーには、管理者によってプロジェクトへのアクセスが付与される必要があり、許可される場合はプロジェクトを作成でき、それらの独自のプロジェクトへのアクセスが自動的に付与されます。

プロジェクトには、別個の namedisplayName、および description を設定できます。

  • 必須の name はプロジェクトの一意の識別子であり、CLI ツールまたは API を使用する場合に最も表示されます。名前の最大長さは 63 文字です。
  • オプションの displayName は、Web コンソールでのプロジェクトの表示方法を示します (デフォルトは name に設定される)。
  • オプションの description には、プロジェクトのさらに詳細な記述を使用でき、これも Web コンソールで表示できます。

各プロジェクトは、以下の独自のセットのスコープを設定します。

オブジェクト説明

Objects

Pod、サービス、レプリケーションコントローラーなど。

Policies

ユーザーがオブジェクトに対してアクションを実行できるかどうかに関するルール。

Constraints

制限を設定できるそれぞれの種類のオブジェクトのクォータ。

Service accounts

サービスアカウントは、プロジェクトのオブジェクトへの指定されたアクセスで自動的に機能します。

クラスター管理者はプロジェクトを作成でき、プロジェクトの管理者権限をユーザーコミュニティーの任意のメンバーに委任できます。クラスター管理者は、開発者が独自のプロジェクトを作成することも許可できます。

開発者および管理者は、CLI または Web コンソールを使用してプロジェクトとの対話を実行できます。

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