4.12. OADP で使用される API


このドキュメントには、OADP で使用できる次の API に関する情報が記載されています。

  • Velero API
  • OADP API

4.12.1. Velero API

Velero API ドキュメントは、Red Hat ではなく、Velero によって管理されています。これは Velero API types にあります。

4.12.2. OADP API

次の表は、OADP API の構造を示しています。

表4.2 DataProtectionApplicationSpec
プロパティー説明

backupLocations

[] BackupLocation

BackupStorageLocations に使用する設定のリストを定義します。

snapshotLocations

[] SnapshotLocation

VolumeSnapshotLocations に使用する設定のリストを定義します。

unsupportedOverrides

map [ UnsupportedImageKey ] string

デプロイされた依存イメージを開発用にオーバーライドするために使用できます。オプションは、veleroImageFqinawsPluginImageFqinopenshiftPluginImageFqinazurePluginImageFqingcpPluginImageFqincsiPluginImageFqindataMoverImageFqinresticRestoreImageFqinkubevirtPluginImageFqin、および operator-type です。

podAnnotations

map [ string ] string

Operator によってデプロイされた Pod にアノテーションを追加するために使用されます。

podDnsPolicy

DNSPolicy

Pod の DNS の設定を定義します。

podDnsConfig

PodDNSConfig

DNSPolicy から生成されたパラメーターに加えて、Pod の DNS パラメーターを定義します。

backupImages

*bool

イメージのバックアップと復元を有効にするためにレジストリーをデプロイメントするかどうかを指定するために使用されます。

configuration

*ApplicationConfig

Data Protection Application のサーバー設定を定義するために使用されます。

features

*Features

テクノロジープレビュー機能を有効にするための DPA の設定を定義します。

OADP API の完全なスキーマ定義

表4.3 BackupLocation
プロパティー説明

velero

*velero.BackupStorageLocationSpec

Backup Storage Location で説明されているとおり、ボリュームスナップショットの保存場所。

bucket

*CloudStorageLocation

[テクノロジープレビュー] 一部のクラウドストレージプロバイダーで、Backup Storage Location として使用するバケットの作成を自動化します。

重要

bucket パラメーターはテクノロジープレビュー機能としてのみ提供されます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

BackupLocation タイプの完全なスキーマ定義

表4.4 SnapshotLocation
プロパティー説明

velero

*VolumeSnapshotLocationSpec

Volume Snapshot Location で説明されているとおり、ボリュームスナップショットの保存場所。

SnapshotLocation タプの完全なスキーマ定義

表4.5 ApplicationConfig
プロパティー説明

velero

*VeleroConfig

Velero サーバーの設定を定義します。

restic

*ResticConfig

Restic サーバーの設定を定義します。

ApplicationConfig タイプの完全なスキーマ定義

表4.6 VeleroConfig
プロパティー説明

featureFlags

[] string

Velero インスタンスで有効にする機能のリストを定義します。

defaultPlugins

[] string

次のタイプのデフォルトの Velero プラグインをインストールできます: awsazurecsigcpkubevirt、および openshift

customPlugins

[]CustomPlugin

カスタム Velero プラグインのインストールに使用されます。

デフォルトおよびカスタムのプラグインについては、OADP plug-ins で説明しています。

restoreResourcesVersionPriority

string

EnableAPIGroupVersions 機能フラグと組み合わせて使用するために定義されている場合に作成される設定マップを表します。このフィールドを定義すると、EnableAPIGroupVersions が Velero サーバー機能フラグに自動的に追加されます。

noDefaultBackupLocation

bool

デフォルトの Backup Storage Location を設定せずに Velero をインストールするには、インストールを確認するために noDefaultBackupLocation フラグを設定する必要があります。

podConfig

*PodConfig

Velero Pod の設定を定義します。

logLevel

string

Velero サーバーのログレベル (最も詳細なログを記録するには debug を使用し、Velero のデフォルトは未設定のままにします)。有効なオプションは、tracedebuginfowarningerrorfatal、および panic です。

VeleroConfig タイプの完全なスキーマ定義

表4.7 CustomPlugin
プロパティー説明

name

string

カスタムプラグインの名前。

image

string

カスタムプラグインのイメージ。

CustomPlugin タイプの完全なスキーマ定義

表4.8 ResticConfig
プロパティー説明

enable

*bool

true に設定すると、Restic を使用したバックアップと復元が有効になります。false に設定すると、スナップショットが必要になります。

supplementalGroups

[]int64

Restic Pod に適用される Linux グループを定義します。

timeout

string

Restic タイムアウトを定義するユーザー指定の期間文字列。デフォルト値は 1hr (1 時間) です。期間文字列は、符号付きの場合もある 10 進数のシーケンスであり、それぞれに 300ms、-1.5h` または 2h45m などのオプションの分数と単位接尾辞が付いています。有効な時間単位は、nsus (または µs)、mssm、および h です。

podConfig

*PodConfig

Restic Pod の設定を定義します。

ResticConfig タイプの完全なスキーマ定義

表4.9 PodConfig
プロパティー説明

nodeSelector

map [ string ] string

Velero podSpec または Restic podSpec に提供される nodeSelector を定義します。詳細は、ノードエージェントとノードラベルの設定 を参照してください。

toleration

[]Toleration

Velero デプロイメントまたは Restic daemonset に適用される toleration のリストを定義します。

resourceAllocations

ResourceRequirements

Setting Velero CPU and memory resource allocations の説明に従って、Velero Pod または Restic Pod の特定のリソースの limits および requests を設定します。

labels

map [ string ] string

Pod に追加するラベル。

PodConfig タイプの完全なスキーマ定義

4.12.2.1. ノードエージェントとノードラベルの設定

OADP の DPA は、nodeSelector フィールドを使用して、ノードエージェントを実行できるノードを選択します。nodeSelector フィールドは、推奨される最も単純な形式のノード選択制約です。

指定したラベルが、各ノードのラベルと一致する必要があります。

選択した任意のノードでノードエージェントを実行する正しい方法は、ノードにカスタムラベルを付けることです。

$ oc label node/<node_name> node-role.kubernetes.io/nodeAgent=""

ノードのラベル付けに使用したのと同じカスタムラベルを DPA.spec.configuration.nodeAgent.podConfig.nodeSelector で使用します。以下に例を示します。

configuration:
  nodeAgent:
    enable: true
    podConfig:
      nodeSelector:
        node-role.kubernetes.io/nodeAgent: ""

次の例は nodeSelector のアンチパターンです。この例は、ノードに 'node-role.kubernetes.io/infra: ""''node-role.kubernetes.io/worker: ""' の両方のラベルがないと機能しません。

    configuration:
      nodeAgent:
        enable: true
        podConfig:
          nodeSelector:
            node-role.kubernetes.io/infra: ""
            node-role.kubernetes.io/worker: ""
表4.10 機能
プロパティー説明

dataMover

*DataMover

Data Mover の設定を定義します。

Features タイプの完全なスキーマ定義

表4.11 DataMover
プロパティー説明

enable

bool

true に設定すると、ボリュームスナップショットムーバーコントローラーと変更された CSI Data Mover プラグインがデプロイされます。false に設定すると、これらはデプロイされません。

credentialName

string

Data Mover のユーザー指定の Restic Secret 名。

timeout

string

VolumeSnapshotBackupVolumeSnapshotRestore が完了するまでのユーザー指定の期間文字列。デフォルトは 10m (10 分) です。期間文字列は、符号付きの場合もある 10 進数のシーケンスであり、それぞれに 300ms、-1.5h` または 2h45m などのオプションの分数と単位接尾辞が付いています。有効な時間単位は、nsus (または µs)、mssm、および h です。

OADP API の詳細は、OADP Operator を参照してください。

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