4.11. OCI 形式でのファイルベースのカタログ Operator イメージのミラーリング


oc-mirror プラグインを使用して、Docker v2 形式ではなく Open Container Initiative (OCI) イメージ形式で Operator をミラーリングできます。Operator イメージをディスク上のファイルベースのカタログに OCI 形式でコピーできます。次に、ローカル OCI イメージをターゲットミラーレジストリーにコピーできます。

重要

oc-mirror プラグインを使用して Operator イメージを OCI 形式でミラーリングすることは、テクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

OCI 機能を使用している場合、イメージはターゲットミラーレジストリーから自動的にプルーニングされません。

前提条件

  • 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • oc-mirror CLI プラグインをインストールしている。

手順

  1. オプション: 必要なカタログとイメージを取得し、ディスクに保存します。ディスク上に OCI 形式のカタログイメージがすでにある場合は、この手順を省略できます。

    1. イメージセット設定ファイルを作成します。

      ディスクにコピーするためのイメージセット設定ファイルの例

      kind: ImageSetConfiguration
      apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
      mirror:
       operators:
       - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.12
         packages:
         - name: aws-load-balancer-operator
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      注記

      OCI 機能を使用する場合、mirror.operators.catalog 設定のみを使用できます。

      storageConfig 設定は無視され、oc mirror コマンドに渡された場所が優先されます。

    2. oc mirror コマンドを実行して、指定されたイメージセット設定からディスクにイメージをミラーリングします。

      $ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ 
      1
      
        --use-oci-feature \                         
      2
      
        --oci-feature-action=copy \                 
      3
      
        oci://my-oci-catalog                        
      4
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      1
      イメージセット設定ファイルを渡します。この手順では、imageset-config.yaml という名前であることを前提としています。
      2
      --use-oci-feature フラグを使用して OCI 機能を有効にします。
      3
      カタログをディスクにコピーするには、--oci-feature-action フラグを copy に設定します。
      4
      カタログを出力するディスク上のディレクトリーを指定します。この手順では、名前が my-oci-catalog であることを前提としています。パスは oci:// で始まる必要があります。指定されたディレクトリーがフルパスでない場合、ディレクトリーは oc mirror コマンドが実行される現在の作業ディレクトリーに作成されます。
      注記

      オプションで --oci-registries-config フラグを使用して、TOML 形式の registries.conf ファイルへのパスを指定できます。これを使用して、イメージセット設定ファイルを変更することなく、テスト用の運用前の場所など、別のレジストリーからミラーリングできます。

      registries.conf ファイルの例

      [[registry]]
       location = "registry.redhat.io:5000"
       insecure = false
       blocked = false
       mirror-by-digest-only = true
       prefix = ""
       [[registry.mirror]]
          location = "preprod-registry.example.com"
          insecure = false
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      registry.mirror セクションの location フィールドを、イメージを取得する別のレジストリーの場所に設定します。registry セクションの location フィールドは、イメージセット設定ファイルで指定したものと同じレジストリーの場所である必要があります。

    3. ディレクトリーの内容を一覧表示し、次のディレクトリーが作成されたことを確認します。

      $ ls -l
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      出力例

      my-oci-catalog      
      1
      
      oc-mirror-workspace 
      2
      
      olm_artifacts       
      3
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      1
      OCI カタログを含むディレクトリー。この手順では、名前が my-oci-catalog であることを前提としています。
      2
      カタログ内の各イメージを元の形式で含むディレクトリー。
      3
      このカタログが参照する Operator バンドルを記述するファイルを含むディレクトリー。
  2. イメージセット設定ファイルを更新して、ターゲットミラーレジストリーにミラーリングするディスク上のカタログの場所を指定します。

    レジストリーをミラーリングするためのイメージセット設定ファイルの例

    kind: ImageSetConfiguration
    apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
    mirror:
     operators:
     - catalog: oci:///home/user/oc-mirror/my-oci-catalog/redhat-operator-index 
    1
    
       packages:
       - name: aws-load-balancer-operator
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    1
    ディスク上の OCI カタログの場所への絶対パスを指定します。この手順は、ディレクトリーとして my-oci-catalog を使用し、redhat-operator-index カタログをミラーリングしたことを前提としています。パスは oci:// で始まる必要があります。
  3. oc mirror コマンドを実行して、ディスク上のイメージセットファイルを処理し、その内容をターゲットミラーレジストリーにミラーリングします。

    $ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ 
    1
    
      --use-oci-feature \                         
    2
    
      --oci-feature-action=mirror \               
    3
    
      docker://registry.example:5000              
    4
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    1
    更新されたイメージセット設定ファイルを渡します。この手順では、imageset-config.yaml という名前であることを前提としています。
    2
    --use-oci-feature フラグを使用して OCI 機能を有効にします。
    3
    カタログをターゲットミラーレジストリーにミラーリングするには、--oci-feature-action フラグを mirror に設定します。
    4
    イメージセットファイルをミラーリングするレジストリーを指定します。レジストリーは docker:// で始まる必要があります。ミラーレジストリーに最上位の namespace を指定する場合は、これ以降の実行でもこれと同じ namespace を使用する必要があります。
    注記

    オプションで --oci-insecure-signature-policy フラグを使用して、署名をターゲットミラーレジストリーにプッシュしないようにすることができます。

次のステップ

  • oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
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