第5章 マシンのフェーズとライフサイクル
マシンには ライフサイクル があり、ライフサイクルにはいくつかの定義されたフェーズがあります。マシンのライフサイクルとそのフェーズを理解すると、手順が完了したかどうかを確認したり、望ましくない動作をトラブルシューティングしたりするのに役立ちます。OpenShift Container Platform では、マシンのライフサイクルがサポート対象の全クラウドプロバイダーで一貫しています。
5.1. マシンのフェーズ
マシンのライフサイクルが進むにつれ、フェーズが変化します。各フェーズは、マシンの状態を表すための基本です。
Provisioning
- 新しいマシンのプロビジョニング要求があります。マシンはまだ存在せず、インスタンス、プロバイダー ID、アドレスはありません。
Provisioned
-
マシンが存在し、プロバイダー ID かアドレスがあります。クラウドプロバイダーがマシンのインスタンスを作成しました。マシンはまだノードになっておらず、マシンオブジェクトの
status.nodeRef
セクションにデータはありません。 Running
-
マシンが存在し、プロバイダー ID またはアドレスがあります。Ignition が正常に実行され、クラスターマシンの承認者は証明書署名要求 (CSR) を承認しました。マシンはノードになり、マシンオブジェクトの
status.nodeRef
セクションにノードの詳細が格納されました。 Deleting
-
マシンの削除要求があります。マシンオブジェクトには、削除要求の時刻を示す
DeletionTimestamp
フィールドがあります。 Failed
- マシンに回復不可能な問題があります。これは、クラウドプロバイダーがマシンのインスタンスを削除した場合などに発生する可能性があります。