4.3. クエリー設定オプション


Distributed Tracing Platform の 2 つのコンポーネントであるクエリアーとクエリーフロントエンドがクエリーを管理します。これらのコンポーネントは両方とも設定できます。

クエリアーコンポーネントは、インジェスターまたはバックエンドストレージで要求されたトレース ID を検索します。設定されたパラメーターに応じて、クエリアーコンポーネントはインジェスターの両方にクエリーを実行し、bloom またはインデックスをバックエンドからプルして、オブジェクトストレージ内のブロックを検索できます。クエリアーコンポーネントは GET /querier/api/traces/<trace_id> で HTTP エンドポイントを公開します。ただし、このエンドポイントを直接使用することは想定されていません。クエリーはクエリーフロントエンドに送信する必要があります。

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表4.2 クエリアーコンポーネントの設定パラメーター
パラメーター説明

nodeSelector

ノード選択制約の単純な形式。

type: object

replicas

コンポーネントに対して作成されるレプリカの数。

type: integer; format: int32

toleration

コンポーネント固有の Pod 容認。

type: array

クエリーフロントエンドコンポーネントは、受信クエリーの検索スペースをシャーディングする役割を持ちます。クエリーフロントエンドは、単純な HTTP エンドポイント (GET /api/traces/<trace_id>) を介してトレースを公開します。内部的には、クエリーフロントエンドコンポーネントは blockID スペースを設定可能な数のシャードに分割し、これらのリクエストをキューに登録します。クエリアーコンポーネントは、ストリーミング gRPC 接続を介してクエリーフロントエンドコンポーネントに接続し、これらのシャードクエリーを処理します。

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表4.3 クエリーフロントエンドコンポーネントの設定パラメーター
パラメーター説明

component

クエリーフロントエンドコンポーネントの設定。

type: object

component.nodeSelector

ノード選択制約の単純な形式。

type: object

component.replicas

クエリーフロントエンドコンポーネントに対して作成されるレプリカの数。

type: integer; format: int32

component.tolerations

クエリーフロントエンドコンポーネントに固有の Pod 容認。

type: array

jaegerQuery

Jaeger Query コンポーネントに固有のオプション。

type: object

jaegerQuery.enabled

enabled にすると、Jaeger Query コンポーネント jaegerQuery が作成されます。

type: boolean

jaegerQuery.ingress

Jaeger Query Ingress のオプション。

type: object

jaegerQuery.ingress.annotations

Ingress オブジェクトのアノテーション。

type: object

jaegerQuery.ingress.host

Ingress オブジェクトのホスト名。

type: string

jaegerQuery.ingress.ingressClassName

IngressClass クラスターリソースの名前。この Ingress リソースを提供する Ingress コントローラーを定義します。

type: string

jaegerQuery.ingress.route

OpenShift ルートのオプション。

type: object

jaegerQuery.ingress.route.termination

終端タイプ。デフォルトは edge です。

type: string (enum: insecure, edge, passthrough, reencrypt)

jaegerQuery.ingress.type

Jaeger Query UI の Ingress のタイプ。サポートされているタイプは、ingressroute、および none です。

type: string (enum: ingress, route)

jaegerQuery.monitorTab

Monitor タブの設定。

type: object

jaegerQuery.monitorTab.enabled

Jaeger コンソールの Monitor タブを有効にします。PrometheusEndpoint を設定する必要があります。

type: boolean

jaegerQuery.monitorTab.prometheusEndpoint

スパンのレート、エラー、および期間 (RED) メトリクスを含む Prometheus インスタンスへのエンドポイント。たとえば、https://thanos-querier.openshift-monitoring.svc.cluster.local:9092 です。

type: string

TempoStack CR のクエリーフロントエンドコンポーネントの設定例

apiVersion: tempo.grafana.com/v1alpha1
kind: TempoStack
metadata:
  name: simplest
spec:
  storage:
    secret:
      name: minio
      type: s3
  storageSize: 200M
  resources:
    total:
      limits:
        memory: 2Gi
        cpu: 2000m
  template:
    queryFrontend:
      jaegerQuery:
        enabled: true
        ingress:
          route:
            termination: edge
          type: route
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