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第8章 メトリクスのクエリー

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メトリックをクエリーし、クラスターコンポーネントおよび独自のワークロードの実行方法についてのデータを表示できます。

8.1. メトリックのクエリー

OpenShift Container Platform モニタリングダッシュボードでは、Prometheus のクエリー言語 (PromQL) クエリーを実行し、プロットに可視化されるメトリックを検査できます。この機能により、クラスターの状態と、モニターしているユーザー定義のワークロードに関する情報が提供されます。

クラスター管理者 は、すべての OpenShift Container Platform のコアプロジェクトおよびユーザー定義プロジェクトのメトリックをクエリーできます。

開発者 として、メトリックのクエリー時にプロジェクト名を指定する必要があります。選択したプロジェクトのメトリックを表示するには、必要な権限が必要です。

8.1.1. クラスター管理者としてのすべてのプロジェクトのメトリクスのクエリー

クラスター管理者またはすべてのプロジェクトの表示権限を持つユーザーとして、メトリクス UI ですべてのデフォルト OpenShift Container Platform およびユーザー定義プロジェクトのメトリクスにアクセスできます。

前提条件

  • cluster-admin クラスターロールまたはすべてのプロジェクトの表示権限を持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブから、Observe Metrics に移動します。
  2. 1 つ以上のクエリーを追加するには、次のいずれかのアクションを実行します。

    オプション説明

    カスタムクエリーを作成します。

    Prometheus Query Language (PromQL) クエリーを Expression フィールドに追加します。

    PromQL 式を入力すると、オートコンプリートの提案がリストに表示されます。これらの提案には、関数、メトリクス、ラベル、および時間トークンが含まれます。キーボードの矢印を使用して提案された項目のいずれかを選択し、Enter を押して項目を式に追加できます。また、マウスポインターを推奨項目の上に移動して、その項目の簡単な説明を表示することもできます。

    複数のクエリーを追加します。

    Add query をクリックします。

    既存のクエリーを複製します。

    オプションメニューをクリックします kebab クエリーの横にある Duplicate query を選択します。

    クエリーを削除します。

    オプションメニューをクリックします kebab クエリーの横にある Delete query を選択します。

    クエリーの実行を無効にします。

    オプションメニューをクリックします kebab クエリーの横にある Disable query を選択します。

  3. 作成したクエリーを実行するには、Run queries をクリックします。クエリーからのメトリクスはプロットで可視化されます。クエリーが無効な場合は、UI にエラーメッセージが表示されます。

    注記

    大量のデータで動作するクエリーは、時系列グラフの描画時にタイムアウトするか、ブラウザーをオーバーロードする可能性があります。これを回避するには、Hide graph をクリックし、メトリクステーブルを使用してクエリーを調整します。次に、使用できるクエリーを確認した後に、グラフを描画できるようにプロットを有効にします。

  4. オプション: ページ URL には、実行したクエリーが含まれます。このクエリーのセットを再度使用できるようにするには、この URL を保存します。

関連情報

8.1.2. 開発者が行うユーザー定義プロジェクトのメトリクスのクエリー

ユーザー定義のプロジェクトのメトリクスには、開発者またはプロジェクトの表示権限を持つユーザーとしてアクセスできます。

Developer パースペクティブには、選択したプロジェクトの事前に定義された CPU、メモリー、帯域幅、およびネットワークパケットのクエリーが含まれます。また、プロジェクトの CPU、メモリー、帯域幅、ネットワークパケット、およびアプリケーションメトリクスについてカスタム Prometheus Query Language (PromQL) クエリーを実行することもできます。

注記

開発者は Developer パースペクティブのみを使用でき、Administrator パースペクティブは使用できません。開発者は、Web コンソールの Observe -→ Metrics ページで一度に 1 つのプロジェクトのメトリックのみをクエリーできます。

前提条件

  • 開発者として、またはメトリクスで表示しているプロジェクトの表示権限を持つユーザーとしてクラスターへのアクセスがある。
  • ユーザー定義プロジェクトのモニタリングが有効化されている。
  • ユーザー定義プロジェクトにサービスをデプロイしている。
  • サービスのモニター方法を定義するために、サービスの ServiceMonitor カスタムリソース定義 (CRD) を作成している。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブを選択します。
  2. Observe Metrics の順に選択します。
  3. Project: 一覧でメトリックで表示するプロジェクトを選択します。
  4. Select query 一覧からクエリーを選択するか、Show PromQL を選択して、選択したクエリーに基づいてカスタム PromQL クエリーを作成します。
  5. オプション: Select query リストから Custom query を選択し、新規クエリーを入力します。入力時に、オートコンプリートの提案がドロップダウンリストに表示されます。これらの提案には、関数およびメトリックが含まれます。推奨項目をクリックして選択します。

    注記

    Developer パースペクティブでは、1 度に 1 つのクエリーのみを実行できます。

関連情報

8.1.3. 視覚化されたメトリクスの使用

クエリーの実行後に、メトリックが対話式プロットに表示されます。プロットの X 軸は時間を表し、Y 軸はメトリックの値を表します。各メトリックは、グラフ上の色付きの線で表示されます。プロットを対話的に操作し、メトリックを参照できます。

手順

Administrator パースペクティブで、以下を行います。

  1. 最初に、有効な全クエリーの全メトリックがプロットに表示されます。表示されるメトリックを選択できます。

    注記

    デフォルトでは、クエリーテーブルに、すべてのメトリックとその現在の値をリスト表示する拡張ビューが表示されます。˅ を選択すると、クエリーの拡張ビューを最小にすることができます。

    • クエリーからすべてのメトリックを非表示にするには、クエリーの kebab をクリックし、Hide all series をクリックします。
    • 特定のメトリックを非表示にするには、クエリーテーブルに移動し、メトリック名の横にある色の付いた四角をクリックします。
  2. プロットをズームアップし、時間範囲を変更するには、以下のいずれかを行います。

    • プロットを水平にクリックし、ドラッグして、時間範囲を視覚的に選択します。
    • 左上隅のメニューを使用して、時間範囲を選択します。
  3. 時間の範囲をリセットするには、Reset Zoom を選択します。
  4. 特定の時点のすべてのクエリーの出力を表示するには、その時点のプロットにてマウスのカーソルを保持します。クエリーの出力はポップアップに表示されます。
  5. プロットを非表示にするには、Hide Graph を選択します。

Developer パースペクティブ:

  1. プロットをズームアップし、時間範囲を変更するには、以下のいずれかを行います。

    • プロットを水平にクリックし、ドラッグして、時間範囲を視覚的に選択します。
    • 左上隅のメニューを使用して、時間範囲を選択します。
  2. 時間の範囲をリセットするには、Reset Zoom を選択します。
  3. 特定の時点のすべてのクエリーの出力を表示するには、その時点のプロットにてマウスのカーソルを保持します。クエリーの出力はポップアップに表示されます。

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