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11.3. Network Observability CLI (oc netobserv) リファレンス

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Network Observability CLI (oc netobserv) は、Network Observability Operator で使用できるほとんどの機能とフィルタリングオプションを備えています。コマンドライン引数を渡すことで、機能やフィルタリングオプションを有効にできます。

11.3.1. oc netobserv CLI リファレンス

Network Observability CLI (oc netobserv) は、詳細な分析のために、フローデータとパケットデータをキャプチャーするための CLI ツールです。

oc netobserv の構文

$ oc netobserv [<command>] [<feature_option>] [<command_options>] 1

1
機能オプションは、oc netobserv flows コマンドでのみ使用できます。oc netobserv packets コマンドでは使用できません。
表11.1 基本コマンド
コマンド説明

flows

フロー情報をキャプチャーします。サブコマンドについては、「フローキャプチャーのサブコマンド」表を参照してください。

packets

特定のプロトコルまたはポートのペアからパケットをキャプチャーします (netobserv packets --filter=tcp,80 など)。パケットキャプチャーの詳細は、「パケットキャプチャーのサブコマンド」表を参照してください。

cleanup

Network Observability CLI コンポーネントを削除します。

version

ソフトウェアのバージョンを出力します。

help

ヘルプを表示します。

11.3.1.1. Network Observability のエンリッチメント

Network Observability のエンリッチメントは、ゾーン、ノード、所有者、リソース名 (パケットドロップ、DNS 遅延、ラウンドトリップタイムに関するオプション機能を含む) を表示するためのものです。これは、フローをキャプチャーする場合にのみ有効にできます。これらの情報は、パケットキャプチャーの pcap 出力ファイルには表示されません。

Network Observability のエンリッチメントの構文

$ oc netobserv flows [<enrichment_options>] [<subcommands>]

表11.2 Network Observability のエンリッチメントのオプション
オプション説明使用できる値デフォルト

--enable_rtt

ラウンドトリップタイムを有効にします。

truefalse

false

--enable_dns

DNS 追跡を有効にします。

truefalse

false

--help

ヘルプを表示します。

-

-

--interfaces

フローに対して照合するインターフェイス。たとえば、"eth0,eth1" です。

"<interface>"

-

11.3.1.2. フローキャプチャーのオプション

フローキャプチャーには、必須コマンドのほか、パケットドロップ、DNS 遅延、ラウンドトリップタイム、フィルタリングに関する追加機能の有効化などの追加オプションがあります。

oc netobserv flows の構文

$ oc netobserv flows [<feature_option>] [<command_options>]

表11.3 フローキャプチャーのフィルターオプション
オプション説明使用できる値必須デフォルト

--enable_filter

フローフィルターを有効にします。

truefalse

はい

false

--action

フローに適用するアクション。

AcceptReject

はい

Accept

--cidr

フローに対して照合する CIDR。

1.1.1.0/241::100/64、または 0.0.0.0/0

はい

0.0.0.0/0

--protocol

フローに対して照合するプロトコル。

TCPUDPSCTPICMP、または ICMPv6

いいえ

-

--direction

フローに対して照合する方向。

IngressEgress

いいえ

-

--dport

フローに対して照合する宛先ポート。

80443、または 49051

いいえ

-

--sport

フローに対して照合する送信元ポート。

80443、または 49051

いいえ

-

--port

フローに対して照合するポート。

80443、または 49051

いいえ

-

--sport_range

フローに対して照合する送信元ポートの範囲。

80-100 または 443-445

いいえ

-

--dport_range

フローに対して照合する宛先ポートの範囲。

80-100

いいえ

-

--port_range

フローに対して照合するポート範囲。

80-100 または 443-445

いいえ

-

--icmp_type

フローに対して照合する ICMP タイプ。

8 または 13

いいえ

-

--icmp_code

フローに対して照合する ICMP コード。

0 または 1

いいえ

-

--peer_ip

フローに対して照合するピア IP。

1.1.1.1 または 1::1

いいえ

-

11.3.1.3. パケットキャプチャーのオプション

パケットキャプチャーデータのポートとプロトコルをフィルタリングできます。

oc netobserv packets の構文

$ oc netobserv packets [<option>]

表11.4 パケットキャプチャーのフィルターオプション

オプション

説明

必須

デフォルト

<protocol><port>

特定のプロトコルとポートのペアからパケットをキャプチャーします。区切り文字としてコンマを使用します。たとえば、tcp,80tcp プロトコルとポート 80 を指定します。

はい

-

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