8.23. コントロールプレーンノードの vSphere DRS 非アフィニティールールの設定
vSphere Distributed Resource Scheduler (DRS) 非アフィニティールールを設定して、OpenShift Container Platform コントロールプレーンノードでより高い可用性をサポートできます。非アフィニティールールにより、OpenShift Container Platform コントロールプレーンノードの vSphere 仮想マシンが同じ vSphere ノードにスケジュールされないようにします。
- 以下の情報はコンピュート DRS にのみ適用され、ストレージ DRS には適用されません。
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govc
コマンドは、VMware で利用可能なオープンソースのコマンドであり、Red Hat からは利用できません。govc
コマンドは、Red Hat サポートではサポートされません。 -
govc
のダウンロードおよびインストール手順は、VMware ドキュメントの Web サイトを参照してください。
以下のコマンドを実行して anti-affinity ルールを作成します。
コマンドの例
$ govc cluster.rule.create \ -name openshift4-control-plane-group \ -dc MyDatacenter -cluster MyCluster \ -enable \ -anti-affinity master-0 master-1 master-2
ルールを作成すると、コントロールプレーンノードは vSphere によって自動的に移行されるため、同じホストで実行されることはありません。vSphere が新しいルールを調整するまで、しばらく時間がかかる場合があります。コマンドを正しく補完する方法は、以下の手順に示します。
移行は自動的に行われ、移行が完了するまで短い OpenShift API 停止またはレイテンシーが発生する可能性があります。
vSphere DRS の非アフィニティールールは、コントロールプレーンの仮想マシン名が変更された場合や、新しい vSphere クラスターへの移行時に手動で更新する必要があります。
手順
以下のコマンドを実行して、既存の DRS 非アフィニティールールを削除します。
$ govc cluster.rule.remove \ -name openshift4-control-plane-group \ -dc MyDatacenter -cluster MyCluster
出力例
[13-10-22 09:33:24] Reconfigure /MyDatacenter/host/MyCluster...OK
以下のコマンドを実行して、更新された名前でルールを再度作成します。
$ govc cluster.rule.create \ -name openshift4-control-plane-group \ -dc MyDatacenter -cluster MyOtherCluster \ -enable \ -anti-affinity master-0 master-1 master-2