第3章 Linux コントロールグループバージョン 2(cgroup v2)の有効化
node.config
オブジェクトを編集して、クラスターで Linux コントロールグループバージョン 2 (cgroup v2)を有効にできます。OpenShift Container Platform で cgroup v2 を有効にすると、クラスター内のすべての cgroups バージョン 1 コントローラーおよび階層が無効になります。cgroup v1 はデフォルトで有効にされます。
cgroup v2 は、Linux cgroup API の次のバージョンです。cgroup v2 では、統一された階層、安全なサブツリー委譲、Pressure Stall Information 等の新機能、および強化されたリソース管理および分離など、cgroup v1 に対していくつかの改善が行われています。
OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 のサポートはテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
3.1. インストール時の Linux cgroup v2 の有効化
インストールマニフェストを作成して、クラスターのインストール時に Linux コントロールグループバージョン 2(cgroup v2)を有効にできます。
手順
node.config
オブジェクトを作成または編集して、v2
cgroup を指定します。apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: Node metadata: name: cluster spec: cgroupMode: "v1"
FeatureGate
オブジェクトを作成または編集して、TechPreviewNoUpgrade
機能セットを有効にします。apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: FeatureGate metadata: name: cluster spec: featureSet: "TechPreviewNoUpgrade"
- 通常通りにインストールを続行します。