5.2. Event-Driven Ansible のカスタム決定環境のビルド


決定環境は、Ansible ルールブックの実行に合わせてカスタマイズされた実行環境です。

Automation Controller の Ansible Playbook を実行する実行環境と同様に、決定環境は Event-Driven Ansible Controller のルールブックを実行するためのものです。

Event-Driven Ansible 用のカスタム決定環境を作成することで、デフォルトの決定環境にはない、カスタム管理またはサードパーティーのイベントソースプラグインを提供できます。

前提条件

  • Ansible Automation Platform 2.5 以降
  • Event-Driven Ansible
  • Ansible Builder 3.0 以降

手順

  • Ansible Builder で de-minimal をベースイメージとして使用して、カスタム決定環境をビルドします。このイメージは、Ansible Automation Platform でサポートされている決定環境 で Red Hat が提供しているベースイメージからビルドされています。

    重要
    • ルールブックアクティベーションの失敗を防ぐために、Ansible Automation Platform で適切な Event-Driven Ansible Controller 決定環境を使用してください。

      • Event-Driven Ansible Controller を Ansible Automation Platform 2.4 に接続する場合は、registry.redhat.io/ansible-automation-platform-24/de-supported-rhel8:latest を使用する必要があります。
      • Event-Driven Ansible Controller を Ansible Automation Platform 2.5 に接続する場合は、registry.redhat.io/ansible-automation-platform-25/de-supported-rhel8:latest を使用する必要があります。

以下は、ansible.eda コレクションでカスタム決定環境をビルドするために、ベースイメージとして de-minimal を使用する Ansible Builder 定義ファイルの例です。

version: 3

images:
  base_image:
    name: 'registry.redhat.io/ansible-automation-platform-25/de-minimal-rhel8:latest'

dependencies:
  galaxy:
    collections:
      - ansible.eda
  python_interpreter:
    package_system: "python39"

options:
  package_manager_path: /usr/bin/microdnf

さらに、他の Python パッケージまたは RPM が必要な場合は、1 つの定義ファイルに以下を追加します。

version: 3

images:
  base_image:
    name: 'registry.redhat.io/ansible-automation-platform-25/de-minimal-rhel8:latest'

dependencies:
  galaxy:
    collections:
      - ansible.eda
  python:
    - six
    - psutil
  system:
    - iputils [platform:rpm]
  python_interpreter:
    package_system: "python39"

options:
  package_manager_path: /usr/bin/microdnf
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