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11.2. 手順

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11.2.1. Data Grid クラスター

この章の文脈では、Site-A はプライマリーサイトでアクティブ、Site-B はセカンダリーサイトでパッシブです。

サイト間でネットワークパーティションが発生すると、Data Grid クラスター間のレプリケーションが停止します。この手順により、両方のサイトの同期が戻ります。

警告

完全な状態の遷移を実行すると、応答時間やリソースの使用量が増加し、Data Grid クラスターのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。

最初の手順は、セカンダリーサイトから古いデータを削除することです。

  1. セカンダリーサイトにログインします。
  2. Red Hat build of Keycloak をシャットダウンします。これにより、Red Hat build of Keycloak のキャッシュをすべてクリアし、Red Hat build of Keycloak の状態と Data Grid との同期ずれを防ぎます。

    Red Hat build of Keycloak Operator を使用して Red Hat build of Keycloak をデプロイした場合、Red Hat build of Keycloak カスタムリソース内の Red Hat build of Keycloak インスタンスの数を 0 に変更します。

  3. Data Grid CLI ツールを使用して Data Grid クラスターに接続します。

    コマンド:

    oc -n keycloak exec -it pods/infinispan-0 -- ./bin/cli.sh --trustall --connect https://127.0.0.1:11222

    Data Grid クラスターのユーザー名とパスワードが要求されます。これらの認証情報は、Data Grid Operator を使用した HA 用の Data Grid のデプロイ の章にある認証情報の設定セクションで設定したものです。

    出力:

    Username: developer
    Password:
    [infinispan-0-29897@ISPN//containers/default]>

    注記

    Pod 名は、Data Grid CR で定義したクラスター名によって異なります。接続は、Data Grid クラスター内の任意の Pod で行うことができます。

  4. 次のコマンドを実行して、セカンダリーサイトからプライマリーサイトへのレプリケーションを無効にします。これにより、クリアリクエストがプライマリーサイトに到達してキャッシュされた正しいデータがすべて削除されるのを防ぎます。

    コマンド:

    site take-offline --all-caches --site=site-a

    出力:

    {
      "offlineClientSessions" : "ok",
      "authenticationSessions" : "ok",
      "sessions" : "ok",
      "clientSessions" : "ok",
      "work" : "ok",
      "offlineSessions" : "ok",
      "loginFailures" : "ok",
      "actionTokens" : "ok"
    }

  5. レプリケーションのステータスが offline であることを確認します。

    コマンド:

    site status --all-caches --site=site-a

    出力:

    {
      "status" : "offline"
    }

    ステータスが offline でない場合は、前のステップを繰り返します。

    警告

    レプリケーションが offline あることを確認してください。そうでない場合、クリアデータによって両方のサイトがクリアされます。

  6. 次のコマンドを使用して、セカンダリーサイトのキャッシュデータをすべてクリアします。

    コマンド:

    clearcache actionTokens
    clearcache authenticationSessions
    clearcache clientSessions
    clearcache loginFailures
    clearcache offlineClientSessions
    clearcache offlineSessions
    clearcache sessions
    clearcache work

    これらのコマンドは何も出力しません。

  7. セカンダリーサイトからプライマリーサイトへのクロスサイトレプリケーションを再度有効にします。

    コマンド:

    site bring-online --all-caches --site=site-a

    出力:

    {
      "offlineClientSessions" : "ok",
      "authenticationSessions" : "ok",
      "sessions" : "ok",
      "clientSessions" : "ok",
      "work" : "ok",
      "offlineSessions" : "ok",
      "loginFailures" : "ok",
      "actionTokens" : "ok"
    }

  8. レプリケーションのステータスが online であることを確認します。

    コマンド:

    site status --all-caches --site=site-a

    出力:

    {
      "status" : "online"
    }

これで、プライマリーサイトからセカンダリーサイトに状態を転送する準備が整いました。

  1. プライマリーサイトにログインします。
  2. Data Grid CLI ツールを使用して Data Grid クラスターに接続します。

    コマンド:

    oc -n keycloak exec -it pods/infinispan-0 -- ./bin/cli.sh --trustall --connect https://127.0.0.1:11222

    Data Grid クラスターのユーザー名とパスワードが要求されます。これらの認証情報は、Data Grid Operator を使用した HA 用の Data Grid のデプロイ の章にある認証情報の設定セクションで設定したものです。

    出力:

    Username: developer
    Password:
    [infinispan-0-29897@ISPN//containers/default]>

    注記

    Pod 名は、Data Grid CR で定義したクラスター名によって異なります。接続は、Data Grid クラスター内の任意の Pod で行うことができます。

  3. プライマリーサイトからセカンダリーサイトへの状態転送をトリガーします。

    コマンド:

    site push-site-state --all-caches --site=site-b

    出力:

    {
      "offlineClientSessions" : "ok",
      "authenticationSessions" : "ok",
      "sessions" : "ok",
      "clientSessions" : "ok",
      "work" : "ok",
      "offlineSessions" : "ok",
      "loginFailures" : "ok",
      "actionTokens" : "ok"
    }

  4. すべてのキャッシュのレプリケーションステータスが online であることを確認します。

    コマンド:

    site status --all-caches --site=site-b

    出力:

    {
      "status" : "online"
    }

  5. すべてのキャッシュに対する push-site-status コマンドの出力を確認して、状態転送が完了するまで待ちます。

    コマンド:

    site push-site-status --cache=actionTokens
    site push-site-status --cache=authenticationSessions
    site push-site-status --cache=clientSessions
    site push-site-status --cache=loginFailures
    site push-site-status --cache=offlineClientSessions
    site push-site-status --cache=offlineSessions
    site push-site-status --cache=sessions
    site push-site-status --cache=work

    出力:

    {
      "site-b" : "OK"
    }
    {
      "site-b" : "OK"
    }
    {
      "site-b" : "OK"
    }
    {
      "site-b" : "OK"
    }
    {
      "site-b" : "OK"
    }
    {
      "site-b" : "OK"
    }
    {
      "site-b" : "OK"
    }
    {
      "site-b" : "OK"
    }

    考えられるステータス値は、クロスサイトのドキュメントにあるこちらのセクション の表を参照してください。

    エラーが報告された場合は、その特定のキャッシュに対して状態転送を再度実行します。

    コマンド:

    site push-site-state --cache=<cache-name> --site=site-b

  6. 以下のコマンドで状態転送ステータスをクリア/リセットします。

    コマンド:

    site clear-push-site-status --cache=actionTokens
    site clear-push-site-status --cache=authenticationSessions
    site clear-push-site-status --cache=clientSessions
    site clear-push-site-status --cache=loginFailures
    site clear-push-site-status --cache=offlineClientSessions
    site clear-push-site-status --cache=offlineSessions
    site clear-push-site-status --cache=sessions
    site clear-push-site-status --cache=work

    出力:

    "ok"
    "ok"
    "ok"
    "ok"
    "ok"
    "ok"
    "ok"
    "ok"

状態がセカンダリーサイトで利用できるようになったので、Red Hat build of Keycloak を再度起動できます。

  1. セカンダリーサイトにログインします。
  2. Red Hat build of Keycloak を起動します。

    Red Hat build of Keycloak Operator を使用して Red Hat build of Keycloak をデプロイした場合、Red Hat build of Keycloak カスタムリソース内の Red Hat build of Keycloak インスタンスの数を元の値に変更します。

11.2.2. AWS Aurora データベース

アクションは不要です。

11.2.3. Route53

アクションは不要です。

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