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2.2. バケットポリシー

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Ceph Object Gateway は、バケットに適用される Amazon S3 ポリシー言語のサブセットをサポートします。

作成および削除

Ceph Object Gateway は、CLI ツール radosgw-admin を使用するのではなく、標準の S3 操作を使用して S3 バケットポリシーを管理します。

管理者は、s3cmd コマンドを使用してポリシーを設定または削除できます。以下に例を示します。

$ cat > examplepol
{
  "Version": "2012-10-17",
  "Statement": [{
    "Effect": "Allow",
    "Principal": {"AWS": ["arn:aws:iam::usfolks:user/fred"]},
    "Action": "s3:PutObjectAcl",
    "Resource": [
      "arn:aws:s3:::happybucket/*"
    ]
  }]
}

$ s3cmd setpolicy examplepol s3://happybucket
$ s3cmd delpolicy s3://happybucket

制限事項

Ceph Object Gateway がサポートするのは以下の S3 アクションだけです。

  • s3:AbortMultipartUpload
  • s3:CreateBucket
  • s3:DeleteBucketPolicy
  • s3:DeleteBucket
  • s3:DeleteBucketWebsite
  • s3:DeleteObject
  • s3:DeleteObjectVersion
  • s3:GetBucketAcl
  • s3:GetBucketCORS
  • s3:GetBucketLocation
  • s3:GetBucketPolicy
  • s3:GetBucketRequestPayment
  • s3:GetBucketVersioning
  • s3:GetBucketWebsite
  • s3:GetLifecycleConfiguration
  • s3:GetObjectAcl
  • s3:GetObject
  • s3:GetObjectTorrent
  • s3:GetObjectVersionAcl
  • s3:GetObjectVersion
  • s3:GetObjectVersionTorrent
  • s3:ListAllMyBuckets
  • s3:ListBucketMultiPartUploads
  • s3:ListBucket
  • s3:ListBucketVersions
  • s3:ListMultipartUploadParts
  • s3:PutBucketAcl
  • s3:PutBucketCORS
  • s3:PutBucketPolicy
  • s3:PutBucketRequestPayment
  • s3:PutBucketVersioning
  • s3:PutBucketWebsite
  • s3:PutLifecycleConfiguration
  • s3:PutObjectAcl
  • s3:PutObject
  • s3:PutObjectVersionAcl
注記

Ceph Object Gateway は、ユーザー、グループ、またはロールへのポリシー設定をサポートしません。

Ceph Object Gateway は、Amazon の 12 桁のアカウント ID の代わりに RGW の tenant 識別子を使用します。Amazon Web Service (AWS) S3 と Ceph Object Gateway S3 との間でポリシーを使用する場合、Ceph Object Gateway は、ユーザーの作成時に Amazon アカウント ID をテナント ID として使用する必要があります。

AWS S3 では、すべてのテナントが単一の名前空間を共有します。対照的に、Ceph Object Gateway はすべてのテナントにバケットの独自の名前空間を提供します。現在、別のテナントに属するバケットにアクセスしようとしている Ceph Object Gateway クライアントは、S3 リクエストの tenant:bucket としてそれを処理する必要があります。

AWS では、バケットポリシーは別のアカウントへのアクセスを許可し、そのアカウントの所有者はユーザーパーミッションを持つ個々のユーザーにアクセス権限を付与できます。Ceph Object Gateway はユーザー、ロール、およびグループのパーミッションをサポートしていません。そのため、アカウントの所有者は個々のユーザーに直接アクセスを付与する必要があります。

重要

アカウント全体のアクセスをバケットに付与すると、そのアカウントのすべてのユーザーにアクセス権限が付与されます。

バケットポリシーは文字列の補正を サポートしません

Ceph Object Gateway では、以下の条件キーがサポートされます。

  • aws:CurrentTime
  • aws:EpochTime
  • aws:PrincipalType
  • aws:Referer
  • aws:SecureTransport
  • aws:SourceIp
  • aws:UserAgent
  • aws:username

Ceph Object Gateway のみ は、ListBucket アクションの以下の条件キーをサポートします。

  • s3:prefix
  • s3:delimiter
  • s3:max-keys

Swift への影響

Ceph Object Gateway は、Swift API にバケットポリシーを設定する機能はありません。ただし、S3 API で設定されているバケットポリシーは Swift と S3 のいずれの操作も管理します。

Ceph Object Gateway は、ポリシーで指定されたプリンシパルに対して Swift の認証情報と一致します。

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