8.2. Ceph Dashboard での CephFS を使用した NFS エクスポートの設定


コマンドラインインターフェイスを使用して Ceph File System (CephFS) を設定した後、Ceph Dashboard で NFS エクスポートを作成、編集、および削除できます。NFS プロトコルを介して CephFS 名前空間をエクスポートできます。

すべての NFS Ganesha デーモン、CLUSTER_ID に基づく新しいユーザー、および共通の NFS Ganesha 設定 RADOS オブジェクト用の共通の回復プールを作成する NFS クラスターを作成する必要があります。

注記

Red Hat Ceph Storage 5 は、NFSv4 プロトコルのみをサポートしています。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • Dashboard がインストールされている。
  • ブートストラップされたホストへの root レベルのアクセス。
  • 最低でも Ceph Dashboard での Ganesha-manager レベルのアクセス。

手順

  1. cephadm シェルにログインします。

    [root@host01 ~]# cephadm shell

  2. バックエンドで CephFS ストレージを作成します。

    構文

    ceph fs volume create CEPH_FILE_SYSTEM

    [ceph: root@host01 /]# ceph fs volume create cephfs

  3. Ceph Manager の NFS モジュールを有効にします。

    [ceph: root@host01 /]# ceph mgr module enable nfs

  4. NFS Ganesha クラスターを作成します。

    構文

    ceph nfs cluster create NFS_CLUSTER_NAME "HOST_NAME_PLACEMENT_LIST"

    [ceph: root@host01 /]# ceph nfs cluster create nfs-cephfs host02
    NFS Cluster Created Successfully

  5. ダッシュボードの URL を取得します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph mgr services
    {
        "dashboard": "https://10.00.00.11:8443/",
        "prometheus": "http://10.00.00.11:9283/"
    }

  6. 認証情報を使用して Ceph Dashboard にログインします。
  7. ダッシュボードのランディングページで、NFS をクリックします。
  8. Create をクリックします。
  9. Create NFS export ウィンドウで、次のパラメーターを設定し、Create NFS export をクリックします。

    1. Cluster - クラスターの名前。
    2. Daemons - すべてのデーモンを選択できます。
    3. ストレージバックエンド: CephFS を選択できます。
    4. CephFS ユーザー ID: NFS クラスターが作成されるサービスを選択します。
    5. CephFS 名: ユーザー名を指定します。
    6. CephFs パス: 任意のディレクトリー。
    7. NFS Protocol - NFSv4 がデフォルトで選択されています。
    8. Pseudo - ルートパス。
    9. Access Type - サポートされているアクセスタイプは RO、RW、および NONE です。
    10. Squash: Squash のタイプを選択します。
    11. トランスポートプロトコル: UDP または TCP プロトコルのいずれかを選択します。
    12. Clients

      図8.1 CephFS NFS エクスポートウィンドウ

      Create CephFS NFS export window
  10. クライアントホストで root ユーザーとして、ディレクトリーを作成し、NFS エクスポートをマウントします。

    構文

    mkdir -p /mnt/nfs/
    mount -t nfs -o port=2049 HOSTNAME:EXPORT_NAME _MOUNT_DIRECTORY_

    [root@ client ~]# mkdir -p /mnt/nfs/
    [root@ client ~]# mount -t nfs -o port=2049 host02:/export1 /mnt/nfs/

検証

  • NFS デーモンが設定されていることを確認します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph -s

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