2.7. Ceph Dashboard のランディングページの理解
ランディングページには、ナビゲーションバーと個別のパネルを使用した Ceph クラスター全体の概要が表示されます。
ナビゲーションバーには、次のオプションがあります。
- タスクと通知に関するメッセージ。
- ドキュメント、Ceph Rest API、および Red Hat Ceph Storage Dashboard に関する詳細へのリンク。
- ユーザー管理とテレメトリー設定へのリンク。
- パスワードを変更してダッシュボードからサインアウトするためのリンク。
図2.6 ナビゲーションバー
それとは別に、個々のパネルには、クラスターの状態に関する具体的な情報が表示されます。
カテゴリー
ランディングページでは、パネルが以下の 3 つのカテゴリーに分けられます。
- ステータス
- 容量
- パフォーマンス
図2.7 Ceph Dashboard のランディングページ
ステータスパネル
ステータスパネルには、クラスターの状態とホストおよびデーモンの状態が表示されます。
クラスターの状態: Ceph ストレージクラスターの現在のヘルスステータスを表示します。
ホスト: Ceph Storage クラスターのホストの合計数を表示します。
監視: Ceph Monitor の数およびクォーラムのステータスを表示します。
OSDs: Ceph Storage クラスターの OSD の合計数と、up および in の数を表示します。
マネージャー: Manager Daemon の数およびステータスを表示します。
Object Gateway : Ceph Storage クラスターのObject Gateway の数を表示します。
メタデータサーバー: Ceph ファイルシステム (CephFS) のメタデータサーバーの数とステータスを表示します。
iSCSI ゲートウェイ: Ceph ストレージクラスター内の iSCSI ゲートウェイの数を表示します。
容量パネル
容量パネルには、ストレージ使用量のメトリックが表示されます。
Raw 容量: クラスターの raw ストレージ容量の使用状況および可用性を表示します。
オブジェクト: プール内のオブジェクトの合計数と、オブジェクトを Healthy、Misplaced、Degraded、または Unfound の状態に分割するグラフを表示します。
PG ステータス: 配置グループの合計数と、PG を Clean、Working、Warning、または Unknown の状態に分割するグラフを表示します。PG ステータスの Working および Warning の表示を簡素化するために、実際には複数の状態が含まれます。
Working の状態には、以下のいずれかの状態の PG が含まれます。
- activating
- backfill_wait
- backfilling
- creating
- deep
- degraded
- forced_backfill
- forced_recovery
- peering
- peered
- recovering
- recovery_wait
- repair
- scrubbing
- snaptrim
- snaptrim_wait
Warning の状態には、以下のいずれかの状態の PG が含まれます。
- backfill_toofull
- backfill_unfound
- down
- incomplete
- inconsistent
- recovery_toofull
- recovery_unfound
- remapped
- snaptrim_error
- stale
- undersized
プール: Ceph クラスター内のストレージプールの数を表示します。
OSD ごとの PG: OSD ごとの配置グループ数を表示します。
パフォーマンスパネル
パフォーマンスパネルには、データ転送速度に関する情報が表示されます。
クライアントの読み取り/書き込み: 1 秒あたりの入出力操作の合計、読み取り、および書き込みを表示します。
クライアントのスループット: クライアントスループット、読み取りスループット、書き込みスループットを表示します。
リカバリーのスループット: データのリカバリー速度を表示します。
スクラビング: データの整合性を確認するために Ceph がスクラビングしているかどうかを表示します。
関連情報
- 詳細は、Red Hat Ceph Storage Dashboardガイドの Ceph Dashboard でのクラスターの監視 セクションを参照してください。