12.7. Ceph Dashboard でのマルチサイトオブジェクト設定のバケットの管理
ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage Dashboard で別のゾーンのゾーンバケットを編集できます。ただし、プライマリーサイトで、セカンダリーサイトのバケットを削除できます。他のサイトで、プライマリーサイトのマスターゾーンのバケットは削除できません。たとえば、バケットがセカンダリーサイトのゾーンに作成されている場合に、プライマリーサイトのマスターゾーンでこれらのバケットを編集および削除できます。
12.7.1. 前提条件
- 両方のサイトに 1 つ以上の実行中の Red Hat Ceph Storage クラスターがデプロイされている。
- Dashboard がインストールされている。
- マルチサイトのオブジェクトゲートウェイがプライマリーサイトおよびセカンダリーサイトで設定されている。
- プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトのオブジェクトゲートウェイのログイン認証情報がダッシュボードに追加されている。
- オブジェクトゲートウェイユーザーがプライマリーサイトに作成されている。
- オブジェクトゲートウェイバケットがプライマリーサイトに作成されている。
-
最低でも Ceph Dashboard での
rgw-manager
レベルのアクセス。
12.7.2. Ceph Dashboard でのマルチサイトオブジェクトゲートウェイ設定のバケットの編集
マルチサイトのオブジェクトゲートウェイ設定の場合には、Red Hat Ceph Storage Dashboard の別のゾーンで、あるゾーンのバケットの詳細を編集および更新できます。ダッシュボードの機能で、バケットの所有者、バージョン管理、マルチファクター認証、ロック機能を編集できます。
前提条件
- 両方のサイトに 1 つ以上の実行中の Red Hat Ceph Storage クラスターがデプロイされている。
- Dashboard がインストールされている。
- マルチサイトのオブジェクトゲートウェイがプライマリーサイトおよびセカンダリーサイトで設定されている。
- プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトのオブジェクトゲートウェイのログイン認証情報がダッシュボードに追加されている。
- オブジェクトゲートウェイユーザーがプライマリーサイトに作成されている。
- オブジェクトゲートウェイバケットがプライマリーサイトに作成されている。
-
最低でも Ceph Dashboard での
rgw-manager
レベルのアクセス。
手順
- セカンダリーサイトのダッシュボードランディングページの垂直メニューバーで、Object Gateway ドロップダウンリストをクリックします。
- Buckets を選択します。
プライマリーサイトでオブジェクトゲートウェイユーザー用に作成された、これらのオブジェクトゲートウェイバケットがセカンダリーランディングページに表示されます。
図12.11 オブジェクトゲートウェイモニタリング
- 編集するバケットの行をクリックします。
- Edit ドロップダウンメニューで Edit を選択します。
Edit Bucket ウィンドウで、必要なパラメーターを編集し、Edit Bucket をクリックします。
図12.12 マルチサイトのバケットの編集
検証
- バケットが正常に更新されたことを示す通知が表示されます。
関連情報
- マルチサイトの設定に関する詳細は、Red Hat Ceph Storage Object Gateway ガイドの Multi-site configuration and administration セクションを参照してください。
- Ceph Object Gateway のログイン認証情報をダッシュボードに追加する方法は、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard へのオブジェクトゲートウェイログイン認証情報の手動追加 セクションを参照してください。
- ダッシュボードでの Ceph Object Gateway ユーザーの作成の詳細については、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard でのオブジェクトゲートウェイユーザーの作成 セクションを参照してください。
- ダッシュボードでの Ceph Object Gateway バケットの作成の詳細は、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard でのオブジェクトゲートウェイバケットの作成 セクションを参照してください。
- システムロールの詳細については、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard のユーザーロールとパーミッション セクションを参照してください。
12.7.3. Ceph Dashboard でのマルチサイトオブジェクトゲートウェイ設定のバケットの削除
マルチサイトのオブジェクトゲートウェイ設定の場合に、Red Hat Ceph Storage Dashboard でプライマリーサイトからセカンダリーサイトのバケットを削除できます。
重要: Red Hat は、セカンダリーサイトからプライマリーサイトのバケットを削除することを推奨していません。
前提条件
- 両方のサイトに 1 つ以上の実行中の Red Hat Ceph Storage クラスターがデプロイされている。
- Dashboard がインストールされている。
- マルチサイトのオブジェクトゲートウェイがプライマリーサイトおよびセカンダリーサイトで設定されている。
- プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトのオブジェクトゲートウェイのログイン認証情報がダッシュボードに追加されている。
- オブジェクトゲートウェイユーザーがプライマリーサイトに作成されている。
- オブジェクトゲートウェイバケットがプライマリーサイトに作成されている。
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最低でも Ceph Dashboard での
rgw-manager
レベルのアクセス。
手順
- プライマリーサイトのダッシュボードランディングページの垂直メニューバーで、Object Gateway ドロップダウンリストをクリックします。
- Buckets を選択します。
- セカンダリーサイトのこれらのオブジェクトゲートウェイバケットは、ここで確認できます。
- 削除するバケットの行をクリックします。
- Edit ドロップダウンメニューから、Delete を選択します。
- Delete Bucket ダイアログボックスで、Yes, I am sure チェックボックスをオンにして、Delete Bucket をクリックします。
検証
- 選択したバケットの行が正常に削除されます。
関連情報
- マルチサイトの設定に関する詳細は、Red Hat Ceph Storage Object Gateway ガイドの Multi-site configuration and administration セクションを参照してください。
- Ceph Object Gateway のログイン認証情報をダッシュボードに追加する方法は、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard へのオブジェクトゲートウェイログイン認証情報の手動追加 セクションを参照してください。
- ダッシュボードでの Ceph Object Gateway ユーザーの作成の詳細については、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard でのオブジェクトゲートウェイユーザーの作成 セクションを参照してください。
- ダッシュボードでの Ceph Object Gateway バケットの作成の詳細は、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard でのオブジェクトゲートウェイバケットの作成 セクションを参照してください。
- システムロールの詳細については、Red Hat Ceph Storage Dashboard ガイド の Ceph Dashboard のユーザーロールとパーミッション セクションを参照してください。