2.11. Red Hat Ceph Storage Dashboard を手動で有効にする
ブートストラップ中に --skip-dashboard
オプションを使用して Red Hat Ceph Storage クラスターをインストールした場合は、ダッシュボードの URL と認証情報がブートストラップ出力で使用できないことが確認できます。コマンドラインインターフェイスを使用して、ダッシュボードを手動で有効にできます。Prometheus、Grafana、Alertmanager、node-exporter などの監視スタックコンポーネントはデプロイされていますが、これらは無効になっているため、手動で有効にする必要があります。
前提条件
-
ブートストラップ中に
--skip-dashboard
オプションを指定してインストールされた実行中の Red Hat Ceph Storage クラスター。 - ダッシュボードを有効にする必要があるホストへの root レベルのアクセス。
手順
Cephadm シェルにログインします。
例
[root@host01 ~]# cephadm shell
Ceph Manager サービスを確認します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph mgr services { "prometheus": "http://10.8.0.101:9283/" }
ダッシュボードの URL が設定されていないことが確認できます。
ダッシュボードモジュールを有効にします。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph mgr module enable dashboard
ダッシュボードアクセス用の自己署名証明書を作成します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph dashboard create-self-signed-cert
注記証明書の検証を無効にして、証明書のエラーを回避できます。
Ceph Manager サービスを確認します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph mgr services { "dashboard": "https://10.8.0.101:8443/", "prometheus": "http://10.8.0.101:9283/" }
Red Hat Ceph Storage ダッシュボードにアクセスするための管理者ユーザーとパスワードを作成します。
構文
echo -n "PASSWORD" > PASSWORD_FILE ceph dashboard ac-user-create admin -i PASSWORD_FILE administrator
例
[ceph: root@host01 /]# echo -n "p@ssw0rd" > password.txt [ceph: root@host01 /]# ceph dashboard ac-user-create admin -i password.txt administrator
- 監視スタックを有効にします。詳細は、Red Hat Ceph Storage Dashboard Guide の Enabling monitoring stack セクションを参照してください。
関連情報
- Red Hat Ceph Storage Operations Guide の Deploying the monitoring stack using the Ceph Orchestrator セクションを参照してください。