16.6. OptaWeb 配送経路の使用
OptaWeb 配送経路アプリケーションでは、地図に場所の数をマークできます。最初の場所はデポ (配送拠点) であることを前提とします。車両はこのデポから、マークの付いた他のすべての場所に商品を配送する必要があります。
車両の数、および全車両の積載容量を設定できますが、経路では全車両を使用する保証はありません。ただし、そのルートがすべての車両に使用されるとは限りません。アプリケーションは、最適なルートに必要な数だけ車両を使用します。
現在のバージョンには、一定の制限があります。
- 1 つの場所に配送するたびに、車両の積載量が 1 ポイント消費されます。たとえば、積載量が 10 の車両は、デポに戻るまでに最大 10 箇所まで訪問できます。
- 車両や場所にカスタム名を設定することはできません。
16.6.1. 経路の作成
最適な経路を作成するには、OptaWeb 配送経路ユーザーインターフェイスの Demo タブを使用します。
前提条件
- OptaWeb 配送経路が実行されており、ユーザーインターフェイスにアクセスできる。
手順
- OptaWeb 配送経路では、Demo をクリックして Demo タブを開きます。
- 地図上の青いプラス/マイナスボタンを使用して車両数を設定します。デフォルトでは、車両ごとの積載量は 10 となっています。
必要に応じて、地図上の四角の中にあるプラスボタンを使用して、拡大します。
注記地図の拡大にダブルクリックを使用しないでください。ダブルクリックすると、場所が作成されます。
- デポの場所をクリックします。
- 配送ポイントについては、地図の他の場所をクリックします。
場所を削除する場合:
- 削除する場所の上のマウスをかざして、場所の名前を表示します。
- 画面の左側にあるリストでその場所名を検索します。
- 名前の横にある X アイコンをクリックします。
場所を追加/削除したり、車両数を変更したりするたびに、アプリケーションは新しい最適経路を作成して表示します。そのソリューションで複数の車両を使用する場合、アプリケーションは、全車両の経路を別の色で表示します。
16.6.2. その他の情報の表示と設定
OptaWeb 配送経路の他のタブを使用し、追加の情報を表示して設定できます。
前提条件
- OptaWeb 配送経路が実行されており、ユーザーインターフェイスにアクセスできる。
手順
- Vehicles タブをクリックして、車両の表示、追加、削除や、全車両の積載量の設定が可能です。
- Visits タブをクリックし、場所を表示して削除します。
- Route タブをクリックして、各車両を選択して、選択した車両の経路を表示します。
16.6.3. OptaWeb 配送経路でのカスタムデータセットの作成
ベルギー内の複数の大都市を含むデモデータセットが組み込まれています。Load demo メニューで他のデモを利用する場合は、ご自身のデータセットを用意します。
手順
- OptaWeb 配送経路で、地図をクリックするか、地理検索を使用して、デポ 1 つと、訪問数 1 つ以上を追加しますします。
Export をクリックして、データセットディレクトリーにファイルを保存します。
注記データセットディレクトリーは、
app.demo.data-set-dir
プロパティーで指定したディレクトリーです。アプリケーションが
runLocally.sh
スクリプト経由で実行されている場合は、データセットディレクトリーが$HOME/.optaweb-vehicle-routing/dataset
に設定されます。それ以外の場合は、プロパティーは
application.properties
ファイルから取得し、rhpam-7.13.4-kogito-and-optaplanner-quickstarts/optaweb-8.13.0.Final-redhat-00013/optaweb-vehicle-routing/optaweb-vehicle-routing-standalone/target/local/dataset
にデフォルト設定されます。app.demo.data-set-dir
プロパティーを編集して、別のデータディレクトリーを指定できます。- YAML ファイルを編集して、データセットの一意名を選択します。
- バックエンドを再起動します。
バックエンドを再起動した後に、Load demo メニューにデータセットディレクトリーのファイルが表示されます。
16.6.4. OptaWeb 配送経路のトラブルシューティング
OptaWeb 配送経路で予期せぬ動作をする場合は、以下の手順に従い、トラブルシューティングを行います。
前提条件
- OptaWeb 配送経路は実行されるが、予期せぬ動作をする。
手順
- 問題を特定するには、バックエンドの端末出力ログを確認します。
問題を解決するには、バックエンドデータベースを削除します。
- バックエンドの端末ウィンドウで Ctrl+C を押して、バックエンドを停止します。
-
optaweb-vehicle-routing/optaweb-vehicle-routing-backend/local/db
ディレクトリーを削除します。 - OptaWeb 配送経路を再起動します。