第8章 GNU デバッガー (GDB)
GNU デバッガー (通常は GDB として省略) は、さまざまなプログラミング言語で書かれたプログラムのデバッグに使用できるコマンドラインツールです。これにより、デバッグするコード内でメモリーを検査したり、コードの実行状態を制御したり、コードの特定セクションの実行を検出したりできます。
Red Hat Developer Toolset には GDB 11.2 が同梱されています。このバージョンは、Red Hat Enterprise Linux に同梱されていたバージョンと Red Hat Developer Toolset の以前のリリースよりも新しいもので、機能拡張やバグ修正が数多く追加されました。
8.1. GNU デバッガーのインストール
Red Hat Developer Toolset では、devtoolset-12-gdb パッケージにより GNU Debugger が提供され、「Red Hat Developer Toolset のインストール」 の説明に従って devtoolset-12-toolchainで自動的にインストールされます。