第10章 ltrace
ltrace は、コマンドラインの診断およびデバッグのツールです。これは、共有ライブラリーに追加された呼び出しの表示に使用できます。これは動的ライブラリーフックメカニズムを使用し、静的にリンクされたライブラリーへの呼び出しを追跡できなくなります。ltrace は、ライブラリーコールの戻り値も表示します。出力は、標準エラー出力または選択したファイルに出力されます。
Red Hat Developer Toolset にはltrace 0.7.91 が同梱されています。ベースバージョンの ltrace は、以前のリリースの Red Hat Developer Toolset と同じですが、さまざまな機能強化およびバグ修正がポートされています。
10.1. ltrace のインストール
Red Hat Enterprise Linux では、devtoolset-12-ltrace パッケージにより ltrace
ユーティリティーが提供され、「Red Hat Developer Toolset のインストール」 の説明通りに devtoolset-12-toolchain で自動的にインストールされます。