第5章 elfutils
elfutils は、eu-objdump
、eu-readelf
、および ELF ファイルの検査と操作を行うことができるその他ユーティリティーなどの一連のバイナリーツールです。Red Hat Developer Toolset バージョンの elfutils で配布されるバイナリーツールの完全リストは、表5.1「Red Hat Developer Toolset の elfutils に含まれるツール」 を参照してください。
Red Hat Developer Toolset には elfutils 0.187 が同梱されています。このバージョンは、Red Hat Developer Toolset の以前のリリースに含まれていたバージョンよりも新しいもので、バグ修正および機能強化が提供されています。
名前 | 説明 |
---|---|
| アドレスをファイル名および行番号に変換します。 |
| アーカイブからファイルを作成、変更、および抽出します。 |
| 2 つの ELF ファイルの関連する部分を等価性と比較します。 |
| ELF ファイルは 汎用 ABI (gABI) および プロセッサー固有の補完 ABI (psABI) 仕様と互換性があります。 |
| ファイルでテキストの再配置のソースを見つけます。 |
| デバッグ用のオフラインアーカイブを作成します。 |
| オブジェクトファイルのシンボルをリスト表示します。 |
| オブジェクトファイルの情報を表示します。 |
| このアーカイブにアクセスするために、アーカイブのコンテンツにインデックスを生成します。 |
| ELF ファイルに関する情報を表示します。 |
| オブジェクトまたはアーカイブファイルのセクションサイズをリスト表示します。 |
| プロセスとコアをアンバウンドする新しいユーティリティー。 |
| ファイルの印刷可能な文字シーケンスを表示します。 |
| オブジェクトファイルからのすべてのシンボルを破棄します。 |
| ストライプ化されたファイルと個別のシンボルおよびデバッグ情報を統合します。 |
5.1. elfutils のインストール
Red Hat Developer Toolset では、devtoolset-12-elfutils パッケージにより elfutils が提供され、「Red Hat Developer Toolset のインストール」 で説明されているように、devtoolset-12-toolchain で自動的にインストールされます。