13.2. Valgrind の使用


プロファイルするプログラムで Valgrind ツールを実行するには、次のコマンドを実行します。

$ scl enable devtoolset-12 'valgrind --tool=tool program argument...'

Valgrind で配布されるツールのリストは、表13.1「Red Hat Developer Toolset の Valgrind で配布されるツール」 を参照してください。--tool コマンドラインオプションの引数は小文字で指定する必要があります。このオプションを省略すると、Valgrind はデフォルトで Memcheck を使用します。たとえば、プログラムで Cachegrind を実行して、キャッシュミスのソースを特定するには、以下を実行します。

$ scl enable devtoolset-12 'valgrind --tool=cachegrind program argument...'

この scl ユーティリティーを使用してコマンドを実行すると、これを Red Hat Enterprise Linux システムに優先して使用する Red Hat Developer Toolset バイナリーで実行することができることに注意してください。これにより、Red Hat Developer Toolset Valgrind でシェルセッションをデフォルトとして実行できます。

$ scl enable devtoolset-12 'bash'
注記

いずれかの時点で使用している Valgrind のバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

$ which valgrind

Red Hat Developer Toolset の valgrind 実行可能なパスは、/opt で始まります。以下のコマンドを使用して、バージョン番号が Red Hat Developer Toolset Valgrind と一致することを確認することができます。

$ valgrind --version
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