第3章 Red Hat Directory Server のバックアップおよび復元
コマンドラインまたは Web コンソールを使用して、Red Hat Directory Server データベース、設定ファイル、およびカスタムスキーマファイルをバックアップします。また、インスタンスがオフラインでもオンラインでもデータベースを復元することができます。
3.1. Directory Server のバックアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Directory Server のバックアップには、次のファイルが含まれます。
-
データベースのインデックス化された属性が含まれる LDIF ファイル
dse_index.ldif -
インスタンスの設定属性が含まれる LDIF ファイル
dse_instance.ldif -
データベースで定義されたインデックスの
.dbファイルが含まれる、各バックエンドのディレクトリー (userRootなど) -
トランザクションログファイル
log.* -
データベースのバージョンファイル
DBVERSION
Directory Server は個別のデータベースのバックアップをサポートしない点に注意してください。
設定などの他の重要なファイルのバックアップに関する詳細は、設定ファイル、証明書データベース、およびカスタムスキーマファイルのバックアップ を参照してください。
バックアップとは対照的に、Directory Server からのデータのエクスポート で説明されているようにデータをエクスポートできます。エクスポート機能を使用して、サブツリーなどの特定のデータをサーバーから LDIF 形式でエクスポートします。
3.1.1. インスタンスの実行中にコマンドラインを使用した全データベースのバックアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実行中の Directory Server インスタンスのデータベースをすべてバックアップするには、dsconf backup create コマンドを使用します。
Directory Server は、データベースをオンラインバックアップから復元する際に変更ログを消去します。したがって、オンラインバックアップを使用する場合は、データベースの復元後にレプリカを再初期化する必要があります。再初期化を回避するには、オフラインバックアップを使用します。
前提条件
dirsrvユーザーには、宛先ディレクトリーへの書き込みパーミッションがあります。Directory Server はデフォルトで独自のプライベートディレクトリーを使用することに注意してください。その結果、PrivateTmp systemd ディレクティブを無効にしない限り、ディレクトリー
/var/tmp/、/tmp/、および/root/の下のバックアップとエクスポートは失敗します。- Directory Server インスタンスが実行している。
手順
すべてのデータベースをバックアップします。
# dsconf <instance_name> backup create The backup create task has finished successfullyデフォルトでは、
dsconfは、バックアップを/var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/bak/ディレクトリーの<instance_name>-YYYY_MM_DD_hh_mm_ssというサブディレクトリーに保存します。別の場所を指定するには、コマンドにディレクトリー名を追加します。バックアップ中の問題は、
/var/log/dirsrv/slapd-<instance_name>/errorsログを検索します。データのバックアップに使用できるすべての追加設定を表示するには、
dsconf <instance_name> backup create --helpコマンドの出力を参照してください。
3.1.2. インスタンスのオフライン時にコマンドラインを使用した全データベースのバックアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Directory Server インスタンスがオフライン時にデータベースのバックアップを作成するには、dsctl db2bak コマンドを使用します。
前提条件
dirsrvユーザーには、宛先ディレクトリーへの書き込みパーミッションがあります。Directory Server はデフォルトで独自のプライベートディレクトリーを使用することに注意してください。その結果、PrivateTmp systemd ディレクティブを無効にしない限り、ディレクトリー
/var/tmp/、/tmp/、および/root/の下のバックアップとエクスポートは失敗します。- Directory Server インスタンスが実行していない。
手順
すべてのデータベースをバックアップします。
# dsctl <instance_name> db2bak db2bak successfulデフォルトでは、
dsctl db2bakは、バックアップを/var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/bak/ディレクトリーの<instance_name>-YYYY_MM_DD_hh_mm_ss__というサブディレクトリーに保存します。別の場所を指定するには、コマンドにディレクトリー名を追加します。必要に応じて、コマンドに
-vオプションを指定して詳細な出力を表示します。# dsctl -v <instance_name> db2bak ... DEBUG: Instance allocated DEBUG: systemd status -> True ... INFO: db2bak successful-
バックアップ中の問題は、
/var/log/dirsrv/slapd-<instance_name>/errorsログを検索します。 オプション: インスタンスを起動します。
# dsctl <instance_name> start
3.1.3. Web コンソールを使用して全データベースをバックアップする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Directory Server は、Web コンソールを使用したデータのバックアップをサポートします。
Directory Server は、データベースをオンラインバックアップから復元する際に変更ログを消去します。したがって、オンラインバックアップを使用する場合は、データベースの復元後にレプリカを再初期化する必要があります。再初期化を回避するには、オフラインバックアップを使用します。
前提条件
dirsrvユーザーには、宛先ディレクトリーへの書き込みパーミッションがあります。Directory Server はデフォルトで独自のプライベートディレクトリーを使用することに注意してください。その結果、PrivateTmp systemd ディレクティブを無効にしない限り、
/var/tmp/、/tmp/、および/root/ディレクトリーでのバックアップとエクスポートは失敗します。- Web コンソールでインスタンスにログインしている。
手順
- ボタンをクリックして、Manage Backups を選択します。
- をクリックします。
- バックアップの作成日時を示すタイムスタンプなど、バックアップの名前を入力します。
- をクリックします。
バックアップ中の問題についてログを確認するには、
メニューを開きます。 サーバーは、バックアップを
/var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/bak/ディレクトリー内の指定した名前のサブディレクトリーに保存します。
3.1.4. 設定ファイル、証明書データベース、およびカスタムスキーマファイルのバックアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インスタンスがオンラインでもオフラインでも、データベースをバックアップすると、Directory Server は設定ファイル、証明書データベース、およびカスタムスキーマファイルもバックアップします。dsconf backup create および dsctl db2bak コマンドは、ファイルをバックアップのデフォルトディレクトリーである /var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/bak/<example_backup>/config_files/ にバックアップします。これらのファイルは、ハードウェア障害の後にインスタンスを別のサーバーに復元するために必要になる可能性があります。
バックアップ時に、証明書データベースを更新しないでください。更新してしまうと、バックアップ内のデータベースで一貫性がなくなる可能性があります。
手順
- インスタンスの実行中にコマンドラインを使用した全データベースのバックアップ または インスタンスのオフライン時にコマンドラインを使用した全データベースのバックアップ に記載されているとおりに、インスタンスの実行中、またはインスタンスのオフライン時に Directory Server のバックアップを実行します。
検証
バックアップディレクトリーでバックアップされた設定ファイルを見つけます。
# ls /var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/bak/<example_backup>/config_files/注記Directory Server は、バックアップされた設定ファイルを自動的に復元しません。これらのファイルは手動で復元する必要があります。