7.6. 既存の属性値の構文の検証


構文検証により、Directory Server は、属性値がその属性の定義で指定された構文の規則に従っているかどうかを確認します。Directory Server は、構文検証タスクの結果を /var/log/dirsrv/slapd-instance_name/errors ファイルに記録します。

次の場合、手動の構文検証が必要です。

  • nsslapd-syntaxcheck パラメーターで構文検証が無効化されている場合。

    注記

    ほとんどの場合、構文検証を有効にする必要があります。

  • 構文検証が無効化されている、または構文検証を行わずにサーバーからデータを移行する場合。

7.6.1. dsconf スキーマの validate-syntax コマンドを使用した構文検証タスクの作成

dsconf schema validate-syntax コマンドを使用すると、構文検証タスクを作成して、変更されたすべての属性をチェックし、新しい値が必要な構文を持つことを確認できます。

手順

  • 構文検証タスクを作成するには、次のように入力します。

    # dsconf <instance_name> schema validate-syntax -f '(objectclass=inetorgperson)' ou=People,dc=example,dc=com
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    出力例では、コマンドは (objectclass=inetorgperson) フィルターに一致する ou=People,dc=example,dc=com サブツリー内のすべての値の構文を検証するタスクを作成します。

7.6.2. cn タスクエントリーを使用した構文検証タスクの作成

Directory Server 設定の cn=tasks,cn=config エントリーは、サーバーがタスクを管理するために使用する一時エントリーのコンテナーエントリーです。cn=syntax validate,cn=tasks,cn=config エントリーでタスクを作成することにより、構文検証操作を開始できます。

手順

  • 構文の検証操作を開始するには、次のように cn=syntax validate,cn=tasks,cn=config エントリーにタスクを作成します。

    # ldapadd -D "cn=Directory Manager" -W -H ldap://server.example.com -x
    
    dn: cn=example_syntax_validate,cn=syntax validate,cn=tasks,cn=config
    objectclass: extensibleObject
    cn: cn=example_syntax_validate
    basedn: ou=People,dc=example,dc=com
    filter: (objectclass=inetorgperson)
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    出力例では、コマンドは (objectclass=inetorgperson) フィルターに似た ou=People,dc=example,dc=com サブツリーのすべての値の構文を検証するタスクを作成します。タスクが完了すると、Directory Server はディレクトリー設定からエントリーを削除します。

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