4.4. インスタンスの読み取り専用モードへの切り替え


デフォルトでは、インスタンスは、ユーザーがデータの取得と保存の両方を行うことができる読み書きモードで動作します。レプリケーションを禁止したり、インデックス作成時にデータの修正を無効にしたいが、ディレクトリーは利用可能な状態にしておきたいなどの緊急時には、一時的にインスタンスを読み取り専用モードに切り替えることができます。

Directory Server が複数のデータベースを管理していて、すべてのデータベースを読み取り専用に切り替える必要がある場合、コマンドラインまたはウェブコンソールで、1 回の操作でこれを行うことができます。

警告

read-only モードでは、インスタンスを再起動できませんが、設定を変更できます。

読み取り専用モードでインスタンスを停止すると、手動で読み取り専用モードを無効にするまで起動することはできません。

読み取り専用モードを手動で無効にするには、/etc/dirsrv/slapd-instance_name/dse.ldif ファイルを開き、cn=config セクションに移動して、nsslapd-readonly パラメーターを off に設定します。

4.4.1. 前提条件

  • インスタンスは読み取り/書き込みモードです。
  • 読み取り専用モードを有効にするとレプリケーションが無効になるため、インスタンスはレプリケーションに使用されません。

4.4.2. コマンドラインを使用したインスタンスの読み取り専用モードへの切り替え

この手順では、Directory Server インスタンスをコマンドラインで読み取り専用モードに切り替える方法を説明します。

手順

  • nsslapd-readonly パラメーターを on に設定します。

    # dsconf <instance_name> config replace nsslapd-readonly=on
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検証

  • ディレクトリーへの書き込み操作を試行します。以下に例を示します。

    # ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -H ldap://server.example.com -x
    dn: dc=example,dc=com
    changetype: modify
    add: description
    description: foo
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    サーバーは、実行を拒否するはずです。

    modifying entry "dc=example,dc=com"
    ldap_modify: Server is unwilling to perform (53)
    	additional info: Server is read-only
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

4.4.3. Web コンソールを使用したインスタンスの読み取り専用モードへの切り替え

この手順では、Directory Server インスタンスをブラウザーで読み取り専用モードに切り替える方法を説明します。

前提条件

  • Web コンソールでインスタンスにログインしている。

手順

  1. Server で、Advanced Settings タブを選択します。
  2. Server Read-Only オプションを確認します。
  3. Save をクリックします。

検証

  • ディレクトリーへの書き込み操作を試行します。以下に例を示します。

    # ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -H ldap://server.example.com -x
    dn: dc=example,dc=com
    changetype: modify
    add: description
    description: foo
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    サーバーは、実行を拒否するはずです。

    modifying entry "dc=example,dc=com"
    ldap_modify: Server is unwilling to perform (53)
    	additional info: Server is read-only
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
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