1.6. パスステータス
パスの状態は、/etc/multipath.conf ファイルに定義されているポーリング間隔に応じ、multipathd デーモンによって定期的に更新されます。カーネルの観点から見ると、dm ステータスはパスステータスと似ています。dm ステータスは、パスチェッカーが完了するまで現在のステータスを保持します。
- パスステータス
- ready、ghost
- パスが有効であり、I/O の準備ができています。
- faulty、shaky
- パスが無効です。
- i/o pending
- チェッカーがアクティブにこのパスを確認し、ステータスはまもなく更新されます。
- i/o timeout
-
チェッカーがタイムアウト期間経過前に
success/failureを返しませんでした。これはfaultyと同じように処理されます。 - removed
-
システムからパスが削除され、マルチパスデバイスからまもなく削除されます。これは
faultyと同じように処理されます。 - wild
-
内部エラーまたは設定の問題によって、
multipathdがパスチェッカーを実行できませんでした。これは、マルチパスがパス上の多くのアクションをスキップすることを除いて、faultyと同じように処理されます。 - unchecked
-
パスが今検出された、割り当てられたパスチェッカーがない、パスチェッカーにエラーが発生したなどの理由で、このパスでパスチェッカーが実行していません。これは
wildと同じように処理されます。 - delayed
-
パスチェッカーはパスが有効であると返しますが、マルチパスがパスの回復を遅らせています。このパスで最近、複数回障害が発生しており、パスを遅延するようにマルチパスが設定されているためです。これは
faultyと同じように処理されます。
- dm ステータス
- Active
-
readyおよびghostのパスステータスにマップされます。 - Failed
-
同等の
dm状態を持たないi/o pendingを除く、他のすべてのパスステータスにマップされます。
- オンラインステータス
- Running
- デバイスが有効です。
- オフライン
- デバイスが無効です。