第5章 デバイスのマルチパス化の防止


マルチパスデバイスを設定する際に、選択したデバイスを無視するように DM Multipath を設定できます。DM Multipath は、これらの無視されたデバイスをマルチパスデバイスにグループ化しません。

5.1. DM Multipath がパスのマルチパスデバイスを作成する際の条件

DM Multipath は、find_multipaths パラメーターとデバイス検出ルールを使用して、検出されたストレージパスに対してマルチパスデバイスをいつ作成するかを自動的に決定します。

DM Multipath には、パスに対してマルチパスデバイスを作成するか、無視するかを決定するためのデフォルトルールがあります。動作を設定できます。

find_multipathsoff に設定されている場合、マルチパスは常に、無効になっていないすべてのパスに対してマルチパスデバイスを作成しようとします。find_multipaths 設定パラメーターを on に設定すると、以下の条件のいずれかが満たされている場合に限り、マルチパスによりデバイスが作成されます。

  • 無効にされていない、同じ World-Wide Identification (WWID) を持つパスが少なくとも 2 つあります。
  • multipath コマンドでデバイスを指定して、デバイスの作成を手動で強制する場合。
  • パスは、以前に作成されたマルチパスデバイスと同じ WWID を持ちます。たとえそのデバイスがすでに存在しない場合でも同様です。マルチパスデバイスが作成されるたびに、マルチパスはその WWID を記憶します。そして、その WWID を持つパスを検出すると、自動的にデバイスを再作成します。これにより、他のデバイスでマルチパスを無効にしなくても、マルチパスが自動的に正しいパスを選択してマルチパスデバイスにすることができます。

find_multipaths を使用せずにマルチパスデバイスを作成し、後でそれを on に設定した場合は、/etc/multipath/wwids から不要なデバイス WWID を削除します。次の例は、サンプルの /etc/multipath/wwids ファイルを示しています。WWID は、スラッシュ (/) で囲まれています。

# Multipath wwids, Version : 1.0
# NOTE: This file is automatically maintained by multipath and multipathd.
# You should not need to edit this file in normal circumstances.
#
# Valid WWIDs:
/3600d0230000000000e13955cc3757802/
/3600d0230000000000e13955cc3757801/
/3600d0230000000000e13955cc3757800/
/3600d02300069c9ce09d41c31f29d4c00/
/SWINSYS  SF2372         0E13955CC3757802/
/3600d0230000000000e13955cc3757803/

onoff に加えて、find_multipaths も以下の値に設定することができます。

strict
マルチパスは、以前にマルチパス化されていないパスを許可しないため、そのパスは /etc/multipath/wwids ファイルに記載されていません。
smart
マルチパスは、udev で無効になっていないデバイスが表示されるとすぐに、それらを常に受け入れます。multipathdfind_multipaths_timeout パラメーターで設定されたタイムアウト時間内にデバイスを作成しなかった場合、デバイスに対する要求を解放します。

find_multipaths の組み込みデフォルト値は off です。ただし、mpathconf により作成されたデフォルトの multipath.conf ファイルは、find_multipaths の値を on に設定します。

find_multipathson に設定した場合、マルチパス化しない複数のパスを持つデバイスでのみマルチパス化を無効にします。このため、通常、デバイスでマルチパスを無効にする必要はありません。

マルチパスデバイスを blacklist に追加した場合は、-w オプションを使用して /etc/multipath/wwids ファイルからその WWID を削除します。そうすることで、他のプログラムとの互換性の問題を回避できます。たとえば、WWID 3600d0230000000000e13954ed5f89300 のデバイス /dev/sdb/etc/multipath/wwids ファイルから削除する場合は、以下のいずれかの方法を使用することができます。

  • デバイス名でマルチパスデバイスを削除する。

    # multipath -w /dev/sdb
    wwid '3600d0230000000000e13954ed5f89300' removed
  • マルチパスデバイスの WWID を使用して削除する。

    # multipath -w 3600d0230000000000e13954ed5f89300
    wwid '3600d0230000000000e13954ed5f89300' removed

また、-W オプションで /etc/multipath/wwids ファイルを更新することも可能です。これにより、/etc/multipath/wwids ファイルがリセットされ、現在のマルチパスデバイスの WWID のみが含まれるようになります。リセットする場合は、以下を実行してください。

# multipath -W
successfully reset wwids
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

Red Hat ドキュメントについて

Legal Notice

Theme

© 2026 Red Hat
トップに戻る