3.3.4. Qt
qt
パッケージは、GUI プログラム開発に使用される Qt (「cute」と発音) クロスプラットフォームアプリケーション開発フレームワークを提供します。人気のあるウィジェットツールキットというだけでなく、Qt はコンソールツールやサーバーといった非 GUI プログラムの開発にも使用されます。Qt は、Google Earth や KDE、Opera、OPIE、VoxOx、Skype、VLC メディアプレーヤー、VirtualBox といったすぐれたプロジェクトの開発に使用されました。これは、Nokiaの Qt 開発フレームワーク部門にが開発しました。この部門は、Qt の元々の作成者であるノルウェーの会社 Trolltech を Nokia が 2008 年 6 月 17 日に買収した後に組織されました。
Qt は標準 C++ を使用しますが、Meta Object Compiler (MOC) と呼ばれる特別なプリプロセッサを大幅に使用して言語を豊かなものにします。Qt は言語バインディングで他のプログラミング言語でも使用できます。すべての主要プラットフォームで作動し、広範囲の国際的サポートがあります。非 GUI Qt 機能には、SQL データベースアクセス、XML 解析、スレッド管理、ネットワークサポート、ファイル処理用の統一のクロスプラットフォーム API が含まれます。
Qt は GNU 一般公衆ライセンス (GPL) の下で配布される無償かつオープンソースのソフトウェアです。Qt の Red Hat Enterprise Linux 6 バージョンは、GCC C++ コンパイラーおよび Visual Studio スイートを含む幅広いコンパイラーをサポートします。
3.3.4.1. Qt 更新
Red Hat Enterprise Linux 6 バージョンの Qt で改善された機能は以下のとおりです。
- 高度なユーザーエクスペリエンス
- ジェスチャーおよびマルチタッチのサポート
- 新たなプラットフォームのサポート
- Windows 7、Mac OSX 10.6、およびその他のデスクトッププラットフォームをサポート
- モバイル開発用の新たなサポート; Qt は、予定されている Maemo 6 プラットフォームに最適化されており、まもなく Maemo 5 にポートされます。さらに、Qt は今では S60 フレームワーク向けの統合で Symbian プラットフォームをサポートしています。
- QNX や VxWorks などのリアルタイムのオペレーティングシステム向けの新たなサポート
- (他のレンダリング更新に加えて) ハードウェアアクセラレータによるレンダリングの新たなサポートを加えたことによるパフォーマンスの改善。
- クロスプラットフォーム IDE の更新
Red Hat Enterprise Linux 6 に含まれる Qt の更新に関する詳細は、以下のリンクを参照してください。