第2章 アーキテクチャー
Red Hat Enterprise Linux 7.5 には、カーネルバージョン 3.10.0-862 が同梱されており、以下のアーキテクチャーに対応します。[1]
kernel-alt パッケージでのアーキテクチャーのサポート
Red Hat Enterprise Linux 7.5 は、カーネルバージョン 4.14 を含む kernel-alt パッケージとともに配布されます。このカーネルバージョンは、次のアーキテクチャーをサポートします。
- 64 ビット ARM
- IBM POWER9 (リトルエンディアン) [5]
- IBM Z
次の表は、Red Hat Enterprise Linux 7.5 で利用可能な 2 つのカーネルバージョンでサポートされるアーキテクチャーの概要を示しています。
アーキテクチャー
|
カーネルバージョン 3.10
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カーネルバージョン 4.14
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---|---|---|
64 ビット AMD および Intel | はい | いいえ |
64 ビット ARM | いいえ | はい |
IBM POWER7 (ビッグエンディアン) | はい | いいえ |
IBM POWER8 (ビッグエンディアン) | はい | いいえ |
IBM POWER8 (リトルエンディアン) | はい | いいえ |
IBM POWER9 (リトルエンディアン) | いいえ | はい |
IBM z System | はい[a] | はい (ストラクチャー A) |
[a]
3.10 カーネルバージョンは、IBM Z 上の KVM 仮想化とコンテナーをサポートしません。これらの機能はどちらも、IBM Z 上の 4.14 カーネルでサポートされています。このオファリングは、構造 A とも呼ばれます。
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[1]
Red Hat Enterprise Linux 7.5 インストールは、64 ビットハードウェアでのみ対応していることに注意してください。Red Hat Enterprise Linux 7.5 は、以前のバージョンの Red Hat Enterprise Linux を含む 32 ビットのオペレーティングシステムを仮想マシンとして実行できます。
[2]
Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER8 (ビッグエンディアン) は、現在、KVM ハイパーバイザーを実行する Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER8 システム、および PowerVM の KVM ゲストとしてサポートされます。
[3]
Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER8 (リトルエンディアン) は、現在、KVM ハイパーバイザーを実行する Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER8 システム、および PowerVM の KVM ゲストとしてサポートされます。また、Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER8 (リトルエンディアン) のゲストは、kernel-alt パッケージを使用するカーネルバージョン 4.14 における POWER8 互換モードで、KVM ハイパーバイザーを実行する Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER9 システムでサポートされます。
[4]
Red Hat Enterprise Linux 7.5 for IBM Z (カーネルバージョン 3.10 および 4.14 の両方) は、現在、kernel-alt パッケージを使用するカーネルバージョン 4.14 で KVM ハイパーバイザーを実行する Red Hat Enterprise Linux 7.5 for IBM Z ホストの KVM ゲストとしてサポートされます。
[5]
Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER9 (リトルエンディアン) は、現在、kernel-alt パッケージを使用するカーネルバージョン 4.14 で KVM ハイパーバイザーを実行する Red Hat Enterprise Linux 7.5 POWER9 システム、および PowerVM で、KVM ゲストとしてサポートされます。