第41章 デスクトップ
Wayland がテクノロジープレビューとして利用可能に
Wayland ディスプレイサーバープロトコルが、Red Hat Enterprise Linux でテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。この更新では、分数スケーリングをサポートする GNOME で Wayland サポートを有効にするために必要な依存パッケージが追加されます。Wayland は、libinput ライブラリーを入力ドライバーとして使用します。
以下の機能は、現在利用できない、または正常に機能しない状態です。
- 複数の GPU のサポートは不可能です。
Waylandでは、NVIDIAバイナリードライバーが有効ではありません。xrandrユーティリティーは、解像度、ローテーション、およびレイアウトの処理方法が異なるため、Wayland では有効ではありません。- 画面の録画、リモートデスクトップ、およびアクセシビリティーは、
Waylandでは正常に機能しない場合があります。 - クリップボードマネージャーは利用できません。
WaylandでGNOME Shellを再起動することはできません。Waylandは、仮想マシンビューアーなどの X11 アプリケーションのキーボードグラブを無視します。(BZ#1481411)
分数スケールがテクノロジープレビューとして利用可能
Red Hat Enterprise Linux 7.5 以降の GNOME では、DPI が低 (scale 1) と高 (scale 2) の中間になってしまうモニターの問題に対処するため、分数スケールがテクノロジープレビューとして提供されています。
技術的な制限により、分数スケールは Wayland でのみ利用できます。(BZ#1481395)