第6章 クラスタリング


Pacemaker は、pathmount、および timer systemd ユニットファイルをサポートするようになりました

以前、Pacemaker は service および socket systemd ユニットファイルをサポートしていましたが、他のユニットファイルタイプは service ユニットとして扱われ、失敗していました。このリリースでは、pathmount、および timer systemd ユニットを Pacemaker クラスターで管理できるようになりました。(BZ#1590483)

Alibaba Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux High Availability クラスターのサポート

Red Hat Enterprise Linux 7.6 は、Alibaba Cloud (Aliyun) 上の仮想マシン (VM) の高可用性クラスターをサポートします。Alibaba Cloud での Red Hat Enterprise Linux High Availability Cluster の設定については、https://access.redhat.com/articles/3467251 を参照してください。(BZ#1568589)

Google Compute Cloud 上の Red Hat Enterprise Linux 高可用性クラスターのサポート

Red Hat Enterprise Linux 7.6 は、Google Compute Cloud (GCP) 上の仮想マシン (VM) の高可用性クラスターをサポートします。GCP での Red Hat Enterprise Linux High Availability Cluster の設定については、https://access.redhat.com/articles/3479821 を参照してください。(BZ#1568588)

LVM リソースエージェントの新しい volume_group_check_only パラメーター

LVM リソースエージェントは volume_group_check_only パラメーターをサポートするようになりました。このパラメーターを設定すると、モニタリング操作の実行時にボリュームグループのみがチェックされます。このパラメーターを設定すると、タグ付きボリュームのタイムアウトを回避できます。
警告: このパラメーターは、タイムアウトに関する問題が発生した場合、および LVM-activate エージェントではなく LVM リソースエージェントを使用する必要がある場合にのみ使用してください。(BZ#1470840)

VDO リソースエージェントのサポート

Red Hat Enterprise Linux は、VDO (Virtual Data Optimizer) ボリュームを高可用性リソースとして管理するための vdo-vol リソースエージェントのサポートを提供するようになりました。(BZ#1538689)

pcs コマンドで、オペレーションと、その間隔によるリソースのフィルタリングの不具合に対応

Pacemaker は、リソース名およびノードのほかに、リソース操作別にリソースの不具合を追跡するようになりました。したがって、pcs resource failcount show コマンドでは、不具合のフィルタリングに、リソース、ノード、操作、および間隔を選択できます。これにより、リソースおよびノード別、もしくはリソース、ノード、操作、および間隔別に細かく集計した不具合を表示するオプションを提供します。さらに、pcs resource failcount reset コマンドを使用して、リソース、ノード、操作、および間隔ごとに障害をフィルター処理できるようになりました。(BZ#1427273)

新しい pcs コマンドで、利用可能なウォッチドッグデバイスのリストを表示し、ウォッチドッグデバイスをテスト

Pacemaker を使用して SBD を設定するために、動作するウォッチドッグデバイスが必要です。Red Hat Enterprise Linux 7.6 リリースは、ローカルノード上で使用可能なウォッチドッグデバイスをリスト表示する pcs stonith sbd watchdog list コマンドと、ウォッチドッグデバイスをテストする pcs stonith sbd watchdog test コマンドに対応します。(BZ#1475318)
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