第11章 インストールおよび起動
新しい network-scripts
オプション: IFDOWN_ON_SHUTDOWN
この更新により、
network-scripts
に IFDOWN_ON_SHUTDOWN オプションが追加されました。このオプションを yes
または true
に設定するか、空のままにしても、効果はありません。このオプションを no
または false
に設定すると、network
サービスの停止または再起動時に ifdown
呼び出しが発行されなくなります。
これは、マウントが完全にアンマウントされる前にネットワークがシャットダウンされたため、NFS (または他のネットワークファイルシステム) マウントが古い状態にある状況で役立ちます。(BZ#1583677)
ネットワークスクリプトのエラーメッセージの内容を改善しました
ネットワークスクリプトは、ボンディングドライバーのインストールが失敗した場合に、より詳細なエラーメッセージを表示するようになりました。(BZ#1542514)
iBFT を使用して設定されていない iSCSI デバイスからの起動がサポートされるようになりました
この更新では、iSCSI ブートファームウェアテーブル (iBFT) で設定されていない iSCSI デバイスへのブートローダーのインストールをサポートする新しいインストーラーブートオプション inst.nonibftiscsiboot が提供されます。
この更新は、インストールされているシステムを iSCSI デバイスからブートするために iBFT が使用されない場合、たとえば、代わりに SAN からの iPXE ブート機能が使用される場合に役立ちます。新しいインストーラーブートオプションを使用すると、iBFT 設定の一部として自動的に追加されず、iscsi Kickstart コマンドまたはインストーラー GUI を使用して手動で追加される iSCSI デバイスにブートローダーをインストールできます。(BZ#1562301)
NVDIMM デバイスからのインストールおよび起動に対応
以前は、どのモードでも、NVDIMM (Nonvolatile Dual Inline Memory Module) デバイスがインストーラーから無視されていました。
今回の更新で、NVDIMM デバイスに対応するカーネル実装により、システムパフォーマンスの機能が改善し、データベースまたは解析のワークロードなど、書き込みが集中するアプリケーションへのファイルシステムのアクセスが強化され、CPU オーバーヘッドが削減しました。
今回の更新で、以下に対応するようになりました。
- キックスタートの nvdimm コマンドおよび GUI を使用したインストールに NVDIMM デバイスを使用。インストール時に、セクターモードの NVDIMM デバイスからインストールおよび起動して、セクターモードに NVDIMM デバイスに再設定できます。
- NVDIMM デバイスを扱うコマンドで、
Anaconda
のKickstart
スクリプトを拡張。 - システムコンポーネント
grub2
、efibootmgr
、およびefivar
が、NVDIMM デバイスを処理して起動する機能。(BZ#1612965、BZ#1280500、BZ#1590319、BZ#1558942)
--noghost オプションが rpm -V コマンドに追加されました
この更新により、rpm -V コマンドに --noghost オプションが追加されました。このオプションとともに使用すると、rpm -V は変更された非ゴーストファイルのみを検証するため、システムの問題の診断に役立ちます。(BZ#1395818)