第8章 デスクトップ


GNOME Shell がバージョン 3.28 にリベースされました

Red Hat Enterprise Linux 7.6 では、GNOME Shell がアップストリームバージョン 3.28 にリベースされました。主な機能拡張は、次のとおりです。
  • GNOME Boxes の新機能
  • 新しいオンスクリーンキーボード
  • デバイスへの対応が拡張 (最も大きな統合は Thunderbolt 3 インターフェイス)
  • GNOME ソフトウェア、dconf-editor、および GNOME 端末の改善
デスクトップアイコンの動作を維持するために、Nautilus ファイルマネージャーはバージョン 3.26 のままであることに注意してください。(BZ#1567133)

sane-backends パッケージは systemd サポートを使用して構築されるようになりました

Scanner Access Now Easy (SANE) は、バックエンドとライブラリーの機能が sane-backends パッケージによって提供されるユニバーサルスキャナインターフェイスです。この更新により、SANE に次の変更が加えられます。
  • sane-backends パッケージは systemd サポートを使用して構築されています。
  • ユニットファイルは sane-backends に同梱されているため、saned デーモンは手動でユニットファイルを作成しなくても実行できます。(BZ#1512252)

FreeType が バージョン 2.8 にリベースされました

FreeType フォントエンジンはバージョン 2.8 にリベースされ、GNOME 3.28 で必要となります。2.8 バージョンは、以前のバージョン 2.4.11 と互換性のある API およびアプリケーションバイナリーインターフェイス (ABI) になるように変更されました。(BZ#1576504)

Nvidia Volta ベースのグラフィックスカードがサポートされるようになりました

この更新では、Nvidia Volta ベースのグラフィックスカードのサポートが追加されます。その結果、基本操作と単一のグラフィック出力を処理できる modesetting ユーザー空間ドライバーが使用されます。ただし、Nvidia が 3D 用の公開署名済みファームウェアを共有していないため、3D グラフィックは llvmpipe ドライバーによって処理されます。カードのパフォーマンスを最大にするには、Nvidia バイナリードライバーを使用します。(BZ#1457161)

xorg-x11-server が バージョン 1.20.0-0.1 にリベースされました

xorg-x11-server パッケージはアップストリームバージョン 1.20.0-0.1 にリベースされ、以前のバージョンに比べて多くのバグ修正と機能強化が提供されています。
  • 次の入力デバイスのサポートが追加されました: Wacom Cintiq Pro 24、Wacom Cintiq Pro 32 タブレット、Wacom Pro Pen 3D。
  • Intel Cannon Lake および Whiskey Lake プラットフォーム GPU のサポートが追加されました。
  • OpenGL での S3TC テクスチャ圧縮のサポートを追加しました
  • X11 バッキングストア always モードのサポートが追加されました。
  • Nvidia Volta シリーズのグラフィックスのサポートが追加されました。
  • AMD Vega グラフィックスと Raven APU のサポートが追加されました。(BZ#1564632)
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