2.2. RHEL Image Builder のインストール
RHEL Image Builder をインストールして、osbuild-composer
パッケージのすべての機能にアクセスできるようにします。
前提条件
- RHEL Image Builder をインストールする RHEL ホストにログインしている。
- ホストが Red Hat Subscription Manager (RHSM) または Red Hat Satellite にサブスクライブしている。
-
RHEL Image Builder パッケージをインストールできるように、
BaseOS
リポジトリーおよびAppStream
リポジトリーを有効化している。
手順
RHEL Image Builder とその他の必要なパッケージをインストールします。
# yum install osbuild-composer composer-cli cockpit-composer
-
osbuild-composer
- カスタマイズした RHEL オペレーティングシステムイメージをビルドするサービス。 -
composer-cli
- このパッケージにより、CLI インターフェイスへのアクセスが可能になります。 -
cockpit-composer
- このパッケージにより、Web UI インターフェイスへのアクセスが可能になります。Web コンソールは、cockpit-composer
パッケージの依存関係としてインストールされます。
-
RHEL Image Builder ソケットを有効にして起動します。
# systemctl enable --now osbuild-composer.socket
Web コンソールで RHEL Image Builder を使用する場合は、それを有効にして起動します。
# systemctl enable --now cockpit.socket
osbuild-composer
サービスとcockpit
サービスは、最初のアクセス時に自動的に起動します。ログアウトおよびログインしなくても
composer-cli
コマンドのオートコンプリート機能がすぐに動作するように、シェル設定スクリプトをロードします。$ source /etc/bash_completion.d/composer-cli
osbuild-composer
パッケージは、Red Hat Enterprise Linux 8.3 以降の新機能すべてに焦点を当てた新しいバックエンドエンジンで、デフォルト設定として推奨されています。以前のバックエンドの lorax-composer
は非推奨となり、Red Hat Enterprise Linux 8 ライフサイクルの残りの期間、一部の修正のみを受信し、今後のメジャーリリースから削除される予定です。osbuild-composer を優先するには、lorax-composer
のアンインストールを推奨します。
検証
composer-cli
を実行して、インストールが動作することを確認します。# composer-cli status show
トラブルシューティング
システムジャーナルを使用して、RHEL Image Builder のアクティビティーを追跡できます。さらに、ファイル内のログメッセージを見つけることができます。
トレースバックのジャーナル出力を見つけるには、次のコマンドを実行します。
$ journalctl | grep osbuild
複数のサービスインスタンスを起動できるテンプレートサービスである
osbuild-worker@.service
などのローカルワーカーを表示するには、以下を実行します。$ journalctl -u osbuild-worker*
実行中のサービスを表示するには:
$ journalctl -u osbuild-composer.service