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1.5. RHEL RPM イメージと RHEL for Edge イメージの違い

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従来のパッケージベースの RPM 形式で RHEL システムイメージや、RHEL for Edge (rpm-ostree) イメージを作成できます。

従来のパッケージベースの RPM を使用して、従来のデータセンターに RHEL をデプロイすることができます。ただし、RHEL for Edge イメージを使用すると、従来のデータセンター以外のサーバーに RHEL をデプロイすることができます。このサーバーには、データが生成されるソース、つまりエッジサーバーに最も近い場所で大量のデータの処理を行うシステムが含まれます。

RHEL for Edge (rpm-ostree) イメージはパッケージマネージャーではありません。個々のファイルではなく、完全な起動可能なファイルシステムツリーのみをサポートします。これらのイメージには、これらのファイルがどのように生成されたか、それらの起源に関連するものなど、個々のファイルに関する情報は含まれていません。

rpm-ostree イメージには、追加のアプリケーションを /var ディレクトリーにインストールするための別のメカニズムであるパッケージマネージャーが必要です。これにより、rpm-ostree イメージは、/var ディレクトリーおよび /etc ディレクトリーの状態を維持しながら、オペレーティングシステムを変更しないようにします。アトミック更新により、更新のロールバックとバックグラウンドステージングが可能になります。

RHEL for Edge イメージがパッケージベースの RHEL RPM イメージとどのように異なるかを確認するには、以下の表を参照してください。

表1.2 RHEL RPM イメージと RHEL for Edge イメージの違い

主な属性

RHEL RPM イメージ

RHEL for Edge イメージ

OS アセンブリー

パッケージをローカルでアセンブルして、イメージを形成できます。

パッケージは、システムにインストールできる ostree でアセンブルされます。

OS の更新

yum update を使用して、有効なリポジトリーから利用可能な更新を適用することができます。

/etc/ostree/remotes.d/ の OSTree リモートで新しいコミットが利用可能な場合は、rpm-ostree upgrade を使用して更新をステージングできます。更新はシステムの再起動時に有効になります。

リポジトリー

パッケージに YUM リポジトリーが含まれる

パッケージには OSTree リモートリポジトリーが含まれています。

ユーザーアクセスパーミッション

読み書き

読み取り専用 (/usr)

データの永続性

イメージを tmpfs 以外のマウントポイントにマウントできます。

/etc/var が読み書き可能で、永続的なデータを含んでいます。

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