13.11. ログ解析ツールを使用したクライアント要求の追跡


System Security Services Daemon (SSSD) には、複数の SSSD コンポーネントからのログファイルにわたり、要求を最初から最後まで追跡するに使用できるログ解析ツールが組み込まれています。

13.11.1. ログ解析ツールの仕組み

ログ解析ツールを使用すると、複数の SSSD コンポーネントからのログファイルにわたり、SSSD の要求を最初から最後まで追跡できます。sssctl analyze コマンドを使用してアナライザーツールを実行します。

ログ解析ツールは、SSSD の NSS および PAM の問題をトラブルシューティングし、SSSD デバッグログの確認を容易化するのに役立ちます。SSSD プロセス全体の特定のクライアントリクエストにのみ関連する SSSD ログを抽出して出力できます。

SSSD は、ユーザー認証 (sussh) 情報とは別に、ユーザーおよびグループの ID 情報 (idgetent) を追跡します。NSS レスポンダのクライアント ID(CID) は PAM レスポンダーの CID とは独立しており、NSS と PAM のリクエストを解析すると重複した数値が表示されます。--pam オプションを sssctl analyze コマンドとともに使用して、PAM リクエストを確認します。

注記

SSSD メモリーキャッシュから返された要求はログに記録されず、ログ解析ツールで追跡できません。

13.11.2. ログ解析ツールの実行

ログ解析ツールを使用して、SSSD 内のクライアント要求を追跡および分析します。

前提条件

  • ログ解析機能を有効にするには、/etc/sssd/sssd.conf ファイルの [$responder] セクションと [domain/$domain] セクションで debug_level を 7 以上に設定する必要があります。
  • 分析するログは、libtevent チェーン ID をサポートする互換性のあるバージョンの SSSD、つまり RHEL 8.5 以降の SSSD からのものである必要がある。

手順

  1. ログ解析ツールを list モードで実行して、追跡対象の要求のクライアント ID を特定し、-v オプションを追加して詳細な出力を表示します。

    # sssctl analyze request list -v
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    SSSD に対して行われた最近のクライアント要求の詳細なリストが表示されます。

    注記

    PAM リクエストを分析する場合は、sssctl analyze request list コマンドを -pam オプション付きで実行します。

  2. show [unique client ID] オプションを指定してログ解析ツールを実行し、指定したクライアント ID 番号に関連するログを表示します。

    # sssctl analyze request show 20
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  3. 必要に応じて、ログファイルに対してログ解析ツールを実行できます。次に例を示します。

    # sssctl analyze --logdir=/tmp/var/log/sssd request list
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