第23章 サブスクリプションの管理
以下の章では、サブスクリプション管理に関する RHEL 8 と RHEL 9 の間の最も重要な変更点を説明します。
23.1. Subscription Management の主な変更点
subscription-manager syspurpose
コマンドで統合されたシステム目的のコマンド
以前は、システムの目的属性を設定するコマンドとして、syspurpose
と subscription-manager
がありました。1 つのモジュールですべてのシステムの目的属性を統一するため、subscription-manager の addons
コマンド、role
コマンド、service-level
コマンド、および usage
コマンドはすべて、新しいサブモジュール subscription-manager syspurpose
に移動しました。
新規サブモジュール外に存在する subscription-manager
コマンドは非推奨になります。RHEL 9 では、syspurpose
コマンドラインツールを提供する別のパッケージ (python3-syspurpose
) が削除されました。
この更新により、subscription-manager の 1 つのコマンドを使用して、すべてのシステムの目的属性を表示、設定、および更新する方法が統一されました。このコマンドにより、既存のシステムの目的のコマンドがすべて、新しいサブコマンドとして利用可能な同等のバージョンに置き換わります。たとえば、subscription-manager role --set SystemRole
は subscription-manager syspurpose role --set SystemRole
になります。
新しいコマンド、オプション、およびその他の属性の詳細は、subscription-manager
の man ページの SYSPURPOSE OPTIONS
セクション、または サブスクリプションマネージャーのコマンドラインツールを使用したシステム目的の設定 を参照してください。
virt-who
は、/etc/sysconfig/virt-who
の代わりに /etc/virt-who.conf
をグローバルオプションに使用するようになりました
RHEL 9 では、システム上の virt-who
ユーティリティーのグローバルオプションは /etc/virt-who.conf
ファイルに保存されています。したがって、/etc/sysconfig/virt-who
ファイルは使用されなくなり、削除されました。