22.2. コマンドラインツールの主な変更点
raw コマンドラインツールのサポートの削除
このリリースでは、raw (/usr/bin/raw) コマンドラインツールが util-linux パッケージから削除されました。これは、Linux カーネルがバージョン 5.14 以降、raw デバイスをサポートしていないためです。
現時点では、代わりとなるものはありません。
RHEL 9 で cgroupsv1 が非推奨に
cgroups は、プロセス追跡、システムリソースの割り当て、およびパーティション設定に使用されるカーネルサブシステムです。systemd サービスマネージャーは、cgroups v1 モードと cgroups v2 モードでの起動をサポートします。Red Hat Enterprise Linux 9 では、デフォルトのモードは v2 です。次のメジャーリリースで、systemd は cgroups v1 モードでの起動をサポートしなくなり、cgroups v2 モードのみが利用可能になります。
lsb-release バイナリーは RHEL 9 では利用できない
以前は lsb-release バイナリーを呼び出すことにより、/etc/os-release ファイル内の情報を入手できました。このバイナリーは redhat-lsb パッケージに含まれていましたが、RHEL 9 では削除されました。現在は、/etc/os-release ファイルを読み取ることで、オペレーティングシステムに関する情報 (ディストリビューション、バージョン、コード名、関連するメタデータなど) を表示できるようになりました。このファイルは Red Hat が提供するものであり、redhat-release パッケージの更新があるたびに、このファイルに対する変更が上書きされます。ファイルの形式は KEY=VALUE であり、シェルスクリプトのデータを安全に取得できます。
logrotate が systemdによって開始
logrotate は、ログファイルを管理するためのユーティリティーです。以前は、/etc/cron.daily/logrotate ファイルに設定されている cron ジョブによって開始されていました。RHEL 9 では、logrotate は systemd タイマーによって開始および管理されます。対応する systemd タイマーユニットファイルは、/usr/lib/systemd/system/logrotate.timer ファイルで確認できます。